- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166605453
作品紹介・あらすじ
先駆者か、ただの犯罪者か?続発する金融事件の判断に迷う時代がきた。アメリカ主導の金融規制緩和が進み、ファンド資本主義へと移行する日本。金融モラル崩壊が金の亡者を英雄にする。
感想・レビュー・書評
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低年齢者にIT技術を教えることには賛成できない。現在のIT技術が時代遅れになる可能性が高いからだ。ならばしっかりした金融知識を低年齢者に教えることが重要なのだろうか。それだけでは不足だ。大事なことは、社会の「信頼」の大切さと金融の「信用」とのつながりを噛み砕いて教えることなのだと本書は提案する。
自社の株価を吊り上げることを最優先させた弊害として、忠誠心やモラルの低下を招く。なぜなら会社の幹部はモノづくりに腐心することなく、企業買収などを繰り返すことで利益を得ようとするからだ。その甘い蜜に群がる業界の人々に倫理観はない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者を高く評価するきっかけになった一冊。いい意味でジャーナリズムの視点で書かれている。経済学の先生ではこれは書けない。つまり、いい意味でも悪い意味でも持論や立ち位置なし+若干批判的には考えるが事実を見る、という感じで書かれている。
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関岡氏の推薦本
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ライブドアや村上ファンドの事件など、現代社会の金融モラルが崩壊していることが解説されている。金融主体の社会がいかにおかしいか、強く論じてある。