「大組織病」に勝つ 熱湯経営 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2007年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784166605866

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

経営の難しさとその重要性を深く考えさせられる一冊で、著者の経営哲学や実績が描かれています。大和ハウス工業の社長としての経験を通じて、リストラやコストカットではなく、熱い経営を通じて組織を活性化させる方...

感想・レビュー・書評

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  • なるほど

  • 熱湯経営

    ■古い組織から新しい組織へ脱皮の時
    SANAGI
    S:スピーディに
    A:明るく
    N:逃げず
    A:あきらめず
    G:ごまかさず
    I:言い訳せず

    ■能力の差は「やる気」の差

    ・成長を求め続ける
    ・自信と誇りを持つ
    ・常に明確な目標を指向する
    ・可能性に挑戦する
    ・自己訓練を習慣化している
    ・使命感を持つ
    ・やれる方法を考える

    ■チャレンジトリプル30からのV字回復
    ・3年間で受注30%伸ばす
    ・3年間でコストを30%削減する
    ・3年間で工期を30%短縮する
    →従来の延長線上では達成できない
    「現場主義」「既成概念からの脱却」への再挑戦

  • リストラなんてしたら優秀な人材から逃げていく。でも熱い経営をしたら、ぬるま湯につかりたいだけのいらない人材は自ら会社を退職してくれる。熱い経営とは、コストカットではないという。経営の難しさ。現代の組織は、樋口さんの示す方向とは逆のこと(リストラ、コストカット)ばかりしているのが目につきます。経営は時代によって変わるかもしれませんが、人間が相手であるので、樋口さんの経営方針は、今もとても重要な意味を持つと思いました。

  • 大好きな言葉がいっぱい出てきて余韻に浸ってます。

  • 大和ハウス工業の名物経営者の自叙伝です。

    大和ハウスといえば、住宅メーカーとして国内最大手。俳優の役所公司を起用したCMでも馴染みがあります。

    著者は、2001年に大和ハウスの7代目の社長に就任しました。いわゆるサラリーマン社長ですが、再任を繰り返しており、現在(2018年4月)も会長兼CEO(最高経営責任者)として君臨しています。

    なぜこれほど長い間にわたって経営トップでいるかというと、それだけの実績があるからのようです。著者が社長に就任した時、大和ハウスの年間売上高は1兆2000億円でしたが、現在は3倍の3兆7000億円になっています。

    本書では、サラリーマンとしてトップに上り詰めるまでの苦労話と、経営者になってから行った様々な改革の話が語られています。無駄のない端的な文章で面白いエピソードを次々と披露しており、退屈することなくあっという間に完読できました。

    本書によると、著者は兵庫の中流家庭に生まれ育ち、「不夜城」「モーレツ会社」と呼ばれた社風に魅力を感じて大和ハウスに入社。他の社員以上にモーレツに働き続け、36歳の若さで支店長に。その活躍ぶりが大和ハウス創業者の目にとまり、創業者から直に帝王学を伝授されたそうです。

    本書のハイライトともいえるのが、経営者になってから行った様々な組織改革についての部分。「赤字支店長のボーナスカット」「社内FA制」「役員の任期短縮」など、甘えを許さないための施策を立て続けに導入。大組織病が克服されていくプロセスが描かれています。

    タイトルにある「熱湯経営」とは、大企業という“ぬるま湯”に浸って楽をしてしまう社風に熱湯をかけ、やる気を奮い立たせたことに由来します。その経営スタイルや理念を広く伝えることで、日本人が本来持っている勤勉さ、そして熱い心を呼び覚ますことができればと、本書を執筆したといいます。

    最終章には「成功する人の十二カ条 失敗する人の十二カ条」として、教訓が挙げられています。「自分が傷つくことを回避する」「時間を主体的に創らない」といった習慣は、「失敗」を導くとのこと。心に留めておきたいです。

    最近は「モーレツ」という言葉は敬遠される風潮がありますが、そんな時代にあって、情熱を持って何かに打ち込むことの魅力を伝えてくれる貴重な一冊だと思います。

  • 企業史、ノンフィクションドラマ、ビジネス本と様々な側面がある良本でした。端々にあるkey wordをしっかり意識して活動しまひょ☻

  • 既に古典かと思いつつ読んでみた。正しいよね内容。これと反対のことを身近な人がやっているので非常に腹立たしかった。

  • 大和ハウスを変えた男 樋口武男氏。
    『必ず事業家』になる、そんな熱い想いをもつ彼の人生が綴られてる。

    創業者 石橋信夫氏を師と仰ぎ、また『ぬるま湯』に浸りきった大和ハウスを変えるべく、社員に100のノルマを課すなら、自分は120のノルマをクリアする。自らにもムチを打ち『熱湯』をかけ、やる気のある人財のみが辿り着ける新の大和ハウスへと成長させた素晴らしき人物。

  • 会社を
    沸騰させるとやる気のないやつから
    逃げ出す。
    自分が100度にならないと会社は沸騰しない。
    まずはリーダーが沸騰だ。

  •  大和ハウス工業の会長である著者が自らの「アツすぎる」経営哲学を語る。この経営哲学は大和の創業者で著者が師と仰ぐ石橋信夫氏のDNAが色濃く受け継がれている。
     ぬるま湯につかった状態の組織を熱湯状態にし、それに耐えられない者を退出させ、残ったメンバーのやる気を高めるのが熱湯経営。全国すべての拠点をトップ自らが訪れる、無駄な部署は容赦なく統廃合する、苦境にあるときだからこそ挑戦する。経営者にとっても従業員にとっても楽ではない経営手法だけれど、それが今の大和ハウスをつくってきたのだと思う。

  • 大和ハウスを大きくのし上げた伝説の経営者による一冊。
    普通に読めば星4つなんだけどどうしても不動産業界のこのヤクザな感じが最後まで自分に受け入れられないのでこの評価。自伝と言うよりは創業者であるオーナーとの思い出話もかなり手厚く語られているが、妙な成功論とかそういう押し付けがましいものでないのは好感が持てる。でも、どんな理由でも社員を殴っちゃうのはどうかと思う。

  • 上司からの推薦で手にとった。経験の厚みからなるリアルな知見と日本らしい文化経営手法が興味深い。久々に面白いタイプの本を読んだな、と感覚。

  • 大和ハウス社長の樋口武男の書

    モーレツ社員という印象。

    しかし、真摯に仕事に取り組むこと
    あきらめないこと、何とかすることが
    一番大事なことであることを再認識させられた。

  • こういう熱い生き方が理想

  •  大和ハウスに入社した知人から「読んでみて!」といただきました。
     「え~、私は大和ハウスの人じゃないし・・・」と思い、始めの20ページ程読んで本棚に放置していましたが、それでも「気になる本」の一つになっていました。
     良い本には不思議とパワーが宿ります。この本にはそれがあると感じました。

     本編は大和ハウス工業の会長、樋口武男さんの入社から会長となる前のことが自伝的に熱く語られています。
     とても強くて賢くて純粋な、魅力的な人だと感じました。
     そして、彼を育てた元会長も然り。

     本を読む前は、タイトルだけ見て「熱湯経営」なんて、男くさくて昭和的!と敬遠していましたが、熱湯は自分自身の努力や情熱や愛情をエネルギーに生まれるものだと知り、知らずに敬遠していた自分がはずかしくなりました。また、責任ある大人としての仕事の仕方に女性の私も感銘を受けました。

     上司に恵まれなかったら、この本を読んでがんばろう!

     とっても前向きになれる一冊です。

  • 日経新聞、私の履歴書を読んだことがきっかけで手にした本です。
    同連載と重なる部分もありますが、改めて本として読む価値があったと思います。

    創業者・石橋オーナーとの関係については非常に多くのことが記されています。経営を引き継ぐということはこういうことなのか、と感じさせられる記述があちことにある点はとても参考にできる点です。
    上の地位を目指す人にとってはとても大事な考え方でしょう。

    そして何よりも著者の意志の強さは到底まねできる気がしないくらい、常人の世界からはかけ離れています。だからこそ、大企業をこれだけ引っ張っていくことができるのでしょう。
    現場を大事にする姿勢もとにかく強く何か所も出てきます。
    この点も、やはり樋口経営を理解するうえでは忘れてはいけない点のはずです。


    一方で、
    自分の才覚で、自分だけどんどん成績を上げることであればまだやれる人は多いとは思いますが、樋口さんの素晴らしい点は、社員にいかにいい仕事をしてもらうか、ということをものすごく真剣に考えている点ではないでしょうか。
    おそらく、厳しくてついていけず辞めた人もそれなりにいるでしょう(文中では、バブル組がごそっと辞めた話がでて、他人ごとではありませんでしたが)。
    しかしながら、そこには単なる成果主義の追及という臭いはなく、あくまで真剣に経営を考えるからこその対応と理解できます。

    ここまで真剣だからこそ、他者にも要求ができる。

    リーダーたるべきものの一つの理想像がここにあるように感じました。


    経営に悩んだときに再読すると、きっと立ち直るヒントを与えてくれるであろう、と思えた本でした。

  • 部下にノルマを100与えるのであれば、自分は120を課す。この当たり前の事ができてない組織がどれだけあるのだろうか。大企業病を目の当たりにした事があるビジネスマンであれば、絶対に共感できることが数多くある。

  • 「ぬるま湯を排して奇跡のV字回復 業界トップの座に導いた大和ハウス工業会長が公開する人間力の経営」

    本書は2001年に大和ハウス工業社長に就任し、2100億円の特別損失を一括計上し、赤字決算を翌年に720億円の利益へV字回復をさせた樋口武男氏の経営哲学が語られている。

    ・尊敬する師石橋オーナー「大きなダイコンを間引きすれば周囲の小さなダイコンは大きく成長する。」そのココロは「優秀なものは外へ出せ。そうすれば残ったものはひとまわり大きく成長する。」残った者には危機感と自覚と意欲が生じる。なるほどそうだろう。では間引きされ、痩せた土地に移された大きなダイコンはどうなるのか。「人間、苦労しなければ損やで。苦しいことが人をつくるのや。」「しかし荒れ地に耐えかねるダイコンもありますやろな。」と尋ねてみるとオーナーはこういった。「枯れたら、それまでや。」

  • 大和ハウス工業会長の経営論。
    いかにも、熱血が伝わってくる。

    創業者オーナーに乗せられて、会長まで上り詰める過程には幾多の困難を乗り越えて来た。

    読んでいるとパワーがもらえる一冊。

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著者プロフィール

大和ハウス工業株式会社最高顧問

「2021年 『積極精神に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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