あの頃、あの詩を (文春新書)

  • 文藝春秋 (2007年12月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784166606085

感想・レビュー・書評

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  • 団塊の世代の懐かしの詩歌のアンソロジーであるとともに国語教科書論でもある。

  •  団塊の世代が育った頃の教科書に載ってた詩を集めてある。ここから教育の意図が見え隠れ。

  • 団塊世代が中学生だったころに、おおくの教科書に載っていた詩の数々。
    これらの詩に胸をときめかせ、真剣に希望を重ねた時代。
    失ったのではなくて、変化しているだけだと、詩人なら言葉で証明してください。
    あなたたちがこの世界を輝かせるのです。



    「世のお父さん、お母さんたちは
    何一つ持ってゆかない。
    みんなお前たちに譲つてゆくために
    いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
    一生懸命に造ってゐます。」(抄)(河井酔茗/ゆづり葉)

    「みろ
    太陽はいま世界のはてから上るところだ
    此の朝霧の街と家家
    此の朝あけの鋭い光線
    まづ木木の梢のてつぺんからして
    新鮮な意識をあたへる
    みづみづしい空よ
    からすがなき
    すずめがなき
    ひとびとがかつきりと目ざめ
    おきいで
    そして言ふ
    お早う
    お早うと
    よろこびと力に満ちてはつきりと
    おお此の言葉は生きてゐる!
    何といふ美しいことばであらう
    此の言葉の中に人間の純(きよ)さはいまも残つてゐる
    此の言葉より人間の一日ははじまる」(山村暮鳥/一日のはじめに於いて)

    「おお何といふ美しい朝であらう
    何といふ幸福(しやはせ)を予感せられる朝であらう」(抄)(朝の歌/室生犀星)

    「心に太陽を持て。
    あらしが ふこうと、
    ふぶきが こようと、
    天には黒くも、
    地には争いが絶えなかろうと、
    いつも、心に太陽を持て

    くちびるに歌を持て。
    軽く、ほがらかに、
    自分のつとめ、
    自分のくらしに、
    よしや苦労が絶えなかろうと、
    いつも、くちびるに歌を持て」(抄)(ツェーザル・フライシュレン/心に太陽を持て)

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著者プロフィール

鹿島 茂(かしま・しげる):1949年、神奈川県横浜市生まれ。フランス文学者、評論家、作家。東京大学文学部仏文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。2017年、『神田神保町書肆街考』を刊行、同年、書評アーカイブサイトALL REVIEWSを開始。2022年、神田神保町に共同書店PASSAGEを開店、現在4店舗を構える。

「2026年 『『共同幻想論』に挑む 家族人類学的考察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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