昭和の名将と愚将 (文春新書 618)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606184

作品紹介・あらすじ

責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望…昭和の代表的軍人二十二人を俎上に載せて、敗軍の将たちの人物にあえて評価を下す。リーダーたるには何が必要なのか。

感想・レビュー・書評

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  • 名将に"マッカーサー参謀"と呼ばれた堀栄三は入ってないんだ。
    小沢治三郎は名将だと思ってた。
    名将、と挙げられた人で、どうして?、っていう人いたけど、詳しく知らないからなぁ。

    愚将に挙げられた人が揃いも揃って戦後を生きているのは腹立たしい。愚将と挙げられた人にもいろんな言い分あるんだろうけど、インパール作戦を始めた牟田口廉也はどうしようもないだろうな。

  • 名将の条件(P14):①決断を自分で下す、②部下に作戦の目的を明確に伝えられる、③情報を自分の目や耳でつかむ。
    愚将の条件(P174):責任ある立場なのに無責任。
    現代に通じる真理だと思う。もう一つ現在につながるのは、名将が必ずしも出世階段を昇り詰めていない事。上手く忖度できるものだけが残っていく。どこかで聞いた話だ。

  • 多少覚悟はしていたものの、やはり「特攻」の内実は暗澹たる気持ちにさせられる。あまりにも悲惨で、この上なく酷い。「国を護るための尊い自己犠牲」などと美談に仕上げて、思考停止してはならないと強く思った。戦前のごとく世論がどんどん右傾化している昨今、「特攻」や戦争そのものに対し、徹底的に考察されなければ、またこの愚が繰り返されないという保証はどこにも無いぞ……

  • 太平洋戦争にかかわった軍人22名の評価。

  • 対談形式なので短い時間で読了できた。半藤さんの名将の評価基準は分かりやすかった。14頁

  • 以前から気になっていた本だが軍人を名将と愚将に分けて語るというのは如何なものかという気持ちがあり、なかなか読む踏ん切りがつかず。だが、昭和陸海軍の失敗を読み、この二人の思想や話が好きで読んでみたくなったので読んでみた。名将に対しては良いエピソードにくわえ、悪いエピソードも交えて話しているので読んでいて面白い。米内光政や石原莞爾に対するエピソードは失礼な話になるがクスッとなる部分もあった。愚将に関しては自己顕示欲の塊のような部下を人を人と思わない人ばかりで読んでいて気が滅入る。

  • 対談形式なので読みやすく、内容は薄い。
    二人の会話の中で出てくる大戦時の指揮官の多くに実際会ってインタビューしている所が凄い。
    半藤一利だからこそ言える内容が多く、以降の本人と逢えなかった者には表現できないような仕草や言動の描写が有る。
    しかし、半藤氏がこの分野での大家過ぎて後進が育たず、本人にインタビューしたからといってその文章が絶対視されるようになりはしないかと不安になるぐらいいろんな人間と会っている。

  • 人によって異なる将兵の評価を下す。
    永田鉄山の評価高いな。

  • 半藤さんの、日本人には本来、玉砕や特攻という考えはなく、どこかで日本人は変調をきたしたのではないか、という考えは、重要。

  • これ、面白いね。当時の日本陸軍、海軍両方から優れた指揮官とダメな人両方上げてその功罪を分析してるんだけど、基本的に優れた人ってどこか組織から剥離して(つまり本流ではなく)己の価値観を持ちながら現実と折り合っていける人なんだよね。(名将には当然硫黄島の栗林中将、今村さんやらが入ってます)。一方ダメ将軍は官僚的な人、己がない人、茶坊主やらなんだけど、これって今の日本人にもそっくり当てはまるんだよね。保安院、東電、郵政、日本の組織がジェネラリスト指向故必然的にダメな人を選んじゃう所って昔も今も変わらない。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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