ピアニストが読む音楽マンガ ボクたちクラシックつながり (文春新書)

  • 文藝春秋
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606221

感想・レビュー・書評

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  • 「のだめ」が好きな人には楽しい一冊。専門家がわかりやすく音楽的背景を説明してくれる。クラシックの歴史についても触れられていて、ふーん、そうなのか、ということが次々出てくる。

    一方で、大方の音楽を志す人がたどる厳しい道をあらためて知り、ため息が出る。音楽に限ったことではないが、ごく一握りの一流の人以外にとって、「才能」って残酷だなあと思ってしまう。それでも努力し続ける人にしか見えない景色があるのだろう。

  •  おもにマンガ「のだめカンタービレ」に寄り添いつつ、本物の音楽家としての注釈がおもしろい。多くの音楽を目指した人たちが、食べることすら難しい職業の実際を具体的に伝えてくれます。そして、有名になった人、はまたそのことでの苦労がまた大変なのですとのこと。そうまでして音楽につながっているのは、その魅惑の深さと身につけたものしか味わえない幸せがあるようなのです。簡単にああだ、こうだと批判する自分が薄っぺらく感じられます。

  • 著者のこの本を読んでから、著者の作品を全て読んでみようと思った。素人にも分かりやすく書かれている。なにより、音楽家を目指す子供を抱え、なおかつ、クラシック業界など全く分からない私にとっては、ピアニストになるには、ピアニストになった後は、ピアニストとして維持していくには、など、いろいろと参考になる本である。著者は音楽家ではあるが、作家としても非常に有能だと思った一冊である。

  • 「のだめ」などの音楽マンガをとっかかりにして、クラシック音楽界という特殊な世界を解き明かす。読みやすくて、面白かった。

  • のだめ、や「ピアノの森」は読みましたが、実は「神童」はいつもDVD借りようと思っていてまだ実行していないんですよね。マンガもあったことをこの本で知るととともに、改めて神童を探してみようと決心しました。
    ピアノに関する関心が高まったところで読みきったので面白かったです。でも、ちょっと音楽の門外漢にはマニアックかな。

  • 作者の青柳いづみ子さん東京芸術大学大学院博士課程を修了され、現在は大阪音楽大学で教授をされています。過去、出版された本は吉田秀和賞、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されています。そのうち、ピアニストとしてよりも文筆家としての方が有名になってしまうのでは?と思っているほどです。他の方が描かれたピアノが出てくる小説や漫画などもよく読まれていて、この本は、のだめカンタービレやピアノの森、神童と言った、ヒットしているピアノ漫画を著者が読みくだく…という解説本のようなものです。
    ページの大半がのだめについて書かれているので、のだめを読んだことのない方は楽しめないと思いますが、青柳さんは博識なので、知っているようでと知らないピアニストのエピソードなどを知ることができます。

  • 「のだめ」と「神童」と「ピアノの森」をベースにピアニストについて語っているが、「のだめ」を読んでないと少しツライかも。最後の章が身につまされる。

  • のだめ 理解に便利。クラシックの知識

  • 20090801
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  • 主にのだめをなぞりながら……なので、ともすれば話が散らばりがちなのだけど、最後の「ピアニストは本当に不良債権か?」の章だけは、めちゃくちゃ迫力があった。う〜む、児童書翻訳より大変な職業だわ。少なくとも訳書は買い取らなくていいもんなあ……(^_^;; もちろん、それでも音楽にたずさわるのは、愛あればこそ、というのが結論で、それはいずこも同じだな、と。ふう。

著者プロフィール

ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。一九九〇年、文化庁芸術祭賞受賞。演奏と執筆を両立させ、『翼のはえた指 評伝安川加壽子』で吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイスト・クラブ賞、『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞、『ロマンティック・ドビュッシー』でミュージックペンクラブ賞を受賞。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事。

「2018年 『ドビュッシー最後の一年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳いづみこの作品

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