浮世絵をつくった男の謎 岩佐又兵衛 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2008年4月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166606290

みんなの感想まとめ

テーマは、浮世絵の祖としての岩佐又兵衛の人生と作品の謎に迫る内容で、読者は彼の芸術的な影響力を強く感じることができます。特に、洛中洛外図舟木本のような大作において、人物が生き生きと描かれている点が高く...

感想・レビュー・書評

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  • 洛中洛外図舟木本、あれほど大作でありながら人物一人一人が生き生きと描かれていてとても好きな絵師の一人

    岩佐又兵衛研究の決定版と言っていいと思う
    自説を撤回して舟木本を岩佐又兵衛自筆と初めて認定した貴重な本

    又兵衛風絵巻本などの豪華さが伺える添付絵画資料写真の豊富さがまず素晴らしい。そして美術史的な作品の繋がりや又兵衛自筆作品を特定して工房や弟子たちが制作した又兵衛風と呼んでいる絵画群が整理されている。根拠に基づいた史家としての冷静な論理だけでなく美術品を観るパッションも強く感じて、すごい仕事と素人ながら思います

    又兵衛工房の存在は認めるものの場所や規模など後裔の宿題として提示していることや「おわりに〜又兵衛から浮世絵は始まった」の末尾に「75 老人 辻惟雄」(2008年)とあるを見て、自分はやり切った、後はのちに続く研究者に託すという思いを感じました

  • 岩佐又兵衛を「発掘」した著者の新書

  • 辻惟雄 岩佐又兵衛 評伝

    著者の又兵衛論の総まとめ的な内容

    副題「浮世絵をつくった男の謎」の通り、又兵衛を浮世絵の祖として、出自から人生をたどり、作品の謎に迫っている




    絵巻「山中常盤」と 風俗画「舟木屏風」について、又兵衛作か否かの検証は面白かった。2作品とも又兵衛作という結論なのだが、「舟木屏風」は 著者のこれまでの主張を覆している


    徳川と豊臣の対立構図であり、江戸時代を現す風俗図である「舟木屏風」を見てみたい。東京国立博物館にあるらしい




    本の表紙になっているグロテスクな絵(常盤の悲惨な死)が印象に残る絵巻「山中常盤」は、又兵衛が 戦国大名の子として生まれながら家門が滅亡し、母の悲惨な死を目にしたことに影響したとしている。絵巻が敵討ちで終わる構造から考えると、その通りだと思う










  • ふむ

  • 又兵衛から浮世絵は始まったって知らなかった。
    艶で躍動感があって・・絵が物語っている。

  • <目次>
    はじめに  又兵衛論の総決算として
    第1章   伝記と落款のある作品
    第2章   又兵衛の謎~没後の言い伝え
    第3章   <又兵衛風絵巻群>の出現と論争
    第4章   <又兵衛風絵巻群>の驚くべき内容
    第5章   又兵衛と風俗画~又兵衛はどんな風俗画を描いたか
    おわりに  又兵衛から浮世絵は始まった

    <内容>
    山下裕二の本を読んでいて、「岩佐又兵衛」をあまり知らないことに気づいて、研究の第一人者の辻先生の本を手に取った。結構グロいのを書いているんですね。また伝記は何となく知っていたが、江戸初期には結構人気で、工房を持っていたとは…。似た作品が作られているのも納得です。本物を見たくなります(舟木本とか山中常盤絵巻の一部は見た気がするけれど…)。

  • 私は美術史の素養はまるでないのですが、そんな私でも謎解きのように楽しめる本でした。新書なのにオールカラー。これだけでもすごい。

  • 新書なのにカラー図版多いのがうれしい

  • 「浮世絵をつくった男の謎」 と副題された新書版。又兵衛は、荒木村重の末子、母を信長に殺されて、数奇な生涯を辿った、浮世絵の始祖で、岩佐は母方の姓です。
    豊頬長頤の顔つき、マンガ的な目つき、「山中常盤物語絵巻」 のおどろおどろしさ、著者は、又兵衛研究の泰斗、その総決算として妖しい魅力に溢れた一冊、カラー写真も豊富です。

  • 2015/12/11購入

  • 岩佐又兵衛が描いたと言われる浮世絵の特徴がよく分かり面白い。浮世絵の写真もたくさんカラーで載せられており、わかりやすい。コミカルな表情でいながら、凄惨な場面を描いた絵は圧倒された。

  • 図版がカラーで良いし、文章も分かりやすいが、真贋をめぐる話題は自分には別に興味がないので3にした。

  • 地元の図書館で読む。この画家の作品を1度見たことがある。素晴らしい絵でした。期待以上の出来でした。図書館で読む本ではなく、購入すべき本です。美しい絵画もありますが、ユーモラスなものが多いです。絵も素晴らしいですが、文章も読みやすいです。この画家の画集を眺めてみたいと思います。しかし、画集なんて、あるんでしょうか。

  • [ 内容 ]
    母を信長に殺されて、数奇な生涯を絵筆に託した謎の天才、岩佐又兵衛。
    江戸初期の生命力と退廃美をきわめた絵師の妖しい魅力を、日本美術の権威・辻惟雄が読み解く。

    [ 目次 ]
    はじめに 又兵衛論の総決算として
    第1章 伝記と落款のある作品
    第2章 又兵衛の謎―没後の言い伝え
    第3章 “又兵衛風絵巻群”の出現と論争
    第4章 “又兵衛風絵巻群”の驚くべき内容
    第5章 又兵衛と風俗画―又兵衛はどんな風俗画を描いたか
    おわりに 又兵衛から浮世絵は始まった

    [ POP ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「旧金谷屏風」についての記述が少なめですが、絵巻の解説主体ですので当然でしょう。
    新書サイズですので図の詳細部分はほとんど見えませんがカラーなのは嬉しい。

  • 朝日新聞の書評で何だかよさげだったので借りてみた。さほど日の目を見ていない浮世絵師の話。血みどろでキョーレツな画風。でも、昔の人ってそれだけ死が身近だったんじゃないかなぁとも思った。何にせよ、書評で見なきゃ読んでみようと思わない類の本ではあった。

  • 家門滅亡、画筆のみで生きてきた数奇な運命の天才、岩佐又兵衛=荒木村重の遺児という事で興味を持って購入。特徴的な豊頬長頤の顔がちょっと苦手だけど、血の色が生々しく圧倒されます。『上瑠璃』の濃密な描込み、目が回る@-@

  • 20080706(一般向けではあったけれどカラー図版がうれしい。辻惟雄さんが今までの意見を改められる下りがいちばんおもしry)(又兵衛いい。MOA美術館に行こうそうしよう。)

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著者プロフィール

東京大学名誉教授/多摩美術大学名誉教授

「2021年 『日本美術の歴史 補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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