「武士道」新渡戸稲造、軍部とたたかう 明治のサムライ (文春新書 641)
- 文藝春秋 (2008年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606412
作品紹介・あらすじ
『武士道』を著して、世界中に日本を発信しつづけた偉大なる教育者・新渡戸稲造。その武士道的平和主義と国際協調の精神を今こそ学ぼう。「美しい日本人の肖像」ここにあり。
感想・レビュー・書評
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新渡戸稲造って「五千円札だった人」くらいの認識だったけど、この本を読んでなるほど。
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本書は「武士道」で有名な新渡戸稲造の伝記である。
五千円冊の肖像の人と言った方が分かりやすいかもしれない。
しかし、何をやった人なのかは今一知られていない。
私も昔、「知ってるつもり」という番組で観た覚えはあるが、よく知らなかった。新渡戸稲造はキリスト教徒であり教育者である。官僚として北海道開拓や台湾経営に携わった事もある。 国際連盟の事務局次長を務めた国際人である。
本書を読むと、お札の肖像になるだけの事があるなという事がよくわかる。 -
数年ぶりに読み返し、改めて発見もあった。ただし、文章に悪い癖がある。
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2008/12
『武士道』の著者、旧五千円札の肖像画で知られる新渡戸稲造の生涯について書かれている。いままであまり書かれていなかった人物像なので、興味深く読むことができる。 -
旧五千円札の方。
語学に堪能である前に、日本語に堪能であるべきだと最近思う。
教育者としての面が強いなと感じたが、同時に世捨て人みたいな印象も受けた。
本書では人柄の良さか、受動的なエピソードが多く、
仕事・課題に追われている印象が強い。
何を理想に生きたのか?
国家に対し、何をなすべきだと思い、次官になったのか?
「人の首(カシラ)となりて権を振るわんよりも、人の僕となりて義務に尽くすことが人間向上の根本の原理である」
人生において重んずべきは、品行に非ずして人格である
穏やかで謙虚な人となりがわかるようです。