「武士道」新渡戸稲造、軍部とたたかう 明治のサムライ (文春新書 641)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606412

作品紹介・あらすじ

『武士道』を著して、世界中に日本を発信しつづけた偉大なる教育者・新渡戸稲造。その武士道的平和主義と国際協調の精神を今こそ学ぼう。「美しい日本人の肖像」ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 新渡戸稲造って「五千円札だった人」くらいの認識だったけど、この本を読んでなるほど。

  • 本書は「武士道」で有名な新渡戸稲造の伝記である。
    五千円冊の肖像の人と言った方が分かりやすいかもしれない。
    しかし、何をやった人なのかは今一知られていない。
    私も昔、「知ってるつもり」という番組で観た覚えはあるが、よく知らなかった。新渡戸稲造はキリスト教徒であり教育者である。官僚として北海道開拓や台湾経営に携わった事もある。 国際連盟の事務局次長を務めた国際人である。
    本書を読むと、お札の肖像になるだけの事があるなという事がよくわかる。

  • 数年ぶりに読み返し、改めて発見もあった。ただし、文章に悪い癖がある。

  • [ 内容 ]
    『武士道』を著して、世界中に日本を発信しつづけた偉大なる教育者・新渡戸稲造。
    その武士道的平和主義と国際協調の精神を今こそ学ぼう。
    「美しい日本人の肖像」ここにあり。

    [ 目次 ]
    第1章 日本の夜明け
    第2章 札幌農学校生徒時代―北海道の開拓は日本の夜明け
    第3章 東大入学とアメリカ・ドイツ留学
    第4章 『武士道』と日清・日露戦争
    第5章 台湾総督府時代
    第6章 一高校長時代
    第7章 国際舞台に登場
    第8章 再びの渡米

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2008/12
    『武士道』の著者、旧五千円札の肖像画で知られる新渡戸稲造の生涯について書かれている。いままであまり書かれていなかった人物像なので、興味深く読むことができる。

  • 旧五千円札の方。
    語学に堪能である前に、日本語に堪能であるべきだと最近思う。

    教育者としての面が強いなと感じたが、同時に世捨て人みたいな印象も受けた。
    本書では人柄の良さか、受動的なエピソードが多く、
    仕事・課題に追われている印象が強い。
    何を理想に生きたのか?
    国家に対し、何をなすべきだと思い、次官になったのか?

    「人の首(カシラ)となりて権を振るわんよりも、人の僕となりて義務に尽くすことが人間向上の根本の原理である」

    人生において重んずべきは、品行に非ずして人格である

    穏やかで謙虚な人となりがわかるようです。

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著者プロフィール

太田 尚樹:1941年東京生まれ。東海大学名誉教授。専門は比較文明論。著書に、『パエリャの故郷バレンシア』(中公文庫)、『満州裏史─甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』(講談社文庫)、『死は易きことなり─陸軍大将山下奉文の決断』(講談社)、『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』(平凡社新書)、『満州と岸信介─巨魁を生んだ幻の帝国』(KADOKAWA)、『ヨーロッパに消えたサムライたち』(ちくま文庫)、『満洲帝国史─「新天地」に夢を託した人々』(新人物往来社)、『支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産─その旅路と日本姓スペイン人たち』(山川出版社)などがある。

「2022年 『南洋の日本人町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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