地図もウソをつく (文春新書 651)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606511

感想・レビュー・書評

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  • ■1034。2023.05.03。
    ・地図は極めて政治的であり、事実記述的というよりも「そうあってほしい」という願望や規範が表現されている。典型的なものは地名や所属を表す色などである。
    ・しかし、素朴な印象としては依然地図は客観的な記述として権威を発揮している
    ・戦時改描によって消されたり記述が無い部分もある

  • 社会

  • <目次>
    第1章  おしゃべりな地図
    第2章  ウソつきな地図
    第3章  気まぐれな地図
    第4章  小悪魔な地図
    第5章  今、地図があぶない

    <内容>
    地図を題材にしたウラ話本。地名にかかわることもあれば、いわゆる測量図ではない地図の話も。知っていることも数多く。戦争中の地図の運命から現在のネット地図との関係で国土地理院の地形図が売れてない話まで。スマホで地図を見ることも多々あるが、やっぱり読図の最低限を知っていた方が、作業も行動も速いからね…。そこに皆さん感づいてほしいよね!




    逗子市立図書館

  • 地図のこぼれ話。
    確かに地図表現って少し変えるだけで、
    ものすごく印象が変わる。
    塗り分けの為の閾値を変えるだけで、
    分布の見え方が変わり、間違った判断をしてしまう可能性がある。

    色々貴重な地図とかがあって目の保養にもなる。
    個人的にはもっとデジタル化のところを突っ込んで書いてほしかった。

  • 地図に関するトリビア本である。
    へーと言うようなエピソードも多い。
    後半は政治的な思惑でウソの入った地図や,竹島・尖閣諸島のように関係国の主張により国ごとに変わる地図のことなど。
    中国から輸入された”毒”地球儀の話などは興味深い話であるし、このような地球儀を輸入する業者のセンスのなさにはあきれるばかりである。
    巻末に国土地理院地形図が危機的状態であること、googleマップなどのネットで公開されている地図の問題点などシリアスな話が興味深い。

  • 題名は面白い!!

  • 今でこそ地図はまあまあ信用できるが、発行元が改ざんすると確かめようがない。戦時中をはじめ、見せたくない地図というのがあることを知った。

  • フリーランスならではの各方面におもねらないネタ、書きぶりが痛快。
    マニアネタから国境問題まで、存外に含蓄は深い。

  • 子供の頃は地図を見るのが好きでした。社会や地理歴史が好きだった事もあり、世界地図、日本地図ともに熱心に見たものです。本書は地図に関するエピソード満載の本です。この本を読むと地図を見る目が変わるかもしれはせん。ただカラー図版が載っていないのが残念です。

  • 同類、同好の士といったところか?

    戦争、鉄道、歴史、地図・・・

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著者プロフィール

1963年愛知県生まれ。文筆家、歴史探訪家。
地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う。
著書に『妙な線路大研究 東京篇』(実業之日本社)、『鉄道歴史散歩』(宝島社)、『ふしぎな鉄道路線』(NHK出版)、『地図と愉しむ東京歴史散歩』シリーズ(中央公論新社)など多数。

「2021年 『妙な線路大研究 首都圏篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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