最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2008年10月20日発売)
2.69
  • (0)
  • (0)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 39
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784166606610

みんなの感想まとめ

この作品は、宮崎駿の思想や創作を通じて戦後日本の価値観を深く掘り下げた評論です。著者は宮崎の独自の視点を引き出し、彼の作品が持つ現実感覚の欠如についても鋭く指摘しています。多くの読者が宮崎の影響力やそ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/426740

  • 社会

  • 宮崎駿の思想、創作から戦後日本の価値観を評論した一冊。現実感覚の欠如という指摘に納得した。

  • 最新ジブリ映画「風立ちぬ」を見る前に、ちょっと宮崎駿氏を勉強。
    「宮崎アニメは、なぜ当たる」という新書の本と2冊続けて読んだので、まとめてレビューします。
    ジブリの作品は、「となりのトトロ」、「ナウシカ」、「耳をすませば」。この3本が個人的に好き。トトロは、実は劇場公開時の興行成績はさほど芳しくはなかった。(ジブリの配給収入ワースト2が、トトロとラピュタらしい。)一般的な人気を集めたのは、平成に入ってテレビで放映されてから。さらにぬいぐるみメーカーと契約をしてキャラクタービジネスを始めたから、らしい。名作というのは、必ずしも、公になってすぐにヒットする、というものではないんだな、と思った。トトロは長い時間かけて、様々な人が掛け替えのない作品に育て上げた映画。トトロは、最初、サツキとメイは同一人物だったらしい。幼少期、宮崎氏の母親も結核を患っていたよう。宮崎氏はサツキのように気丈に振る舞っていたようだけど、ホントはメイのように甘えたい気持ちもあった。サツキとメイは、宮崎氏の幼少期の思いが投影されている、との考察は面白かった。
    宮崎氏の収入に関しても興味深い事実を知った。実は、宮崎氏とジブリが興行や版権などで得た収入の多くは、アニメーション制作に必要な環境作りのために使って来たらしい。労働環境、設備凍死、福利厚生、などなど。そして、「紅の豚」のように、女性スタッフをかなり尊重しているらしい。(もののけ姫も働き者の女性多いね)スタジオジブリのトイレは、女性側だけとても広くてキレイ、という話をどっかで聞いたことがある。

    「宮崎アニメは、なぜ当たる」は、かなり著者の個人的な主張が文章に出ている。著者は、「紅の豚」がジブリ作品で一番好きらしく、宮崎氏の好みや趣味、主張、理想、夢、妄想が、全面に反映されている、とべた褒め。私は対してこの映画、好きじゃなかったんだけど、またじっくり観てみたいと思った。(逆に著者は、「ハウルの動く城」は好きじゃないし面白いとも思わない、とバッサリ。辛口だ。。)
    ジブリ作品は、敢えて余計な派手な宣伝をしないところも魅力だと思う。
    特にハウルは、「今回の映画は白紙の状態で観客に見てもらいたい」と宣言していたようだ。確かに、我らがSMAPの木村君がハウルの声を担当したことも、大々的には謳わずだった。

    宮崎氏は、脚本を書かず、いきなり画コンテから描き始めるようだ。
    その画コンテも、さらっと描いているようで一枚一枚がポストカードにしても良いようなクオリティ。ジブリ美術館にまた行きたくなって来た。
    その前に、「風立ちぬ」観なきゃ!

  • 帯に「魅力と人気の本質に迫る」とありますが、全く"迫っている"感がありませんでした。

  • 地元の図書館で読む。正直、期待はずれでした。ライターは、有能、かつ、誠実です。にもかかわらず、失望しました。正直、対象に興味がないのです。著者ではなく、編集者が悪いのです。

  • [ 内容 ]
    平成期で唯一人といえるかもしれない「国民作家」、宮崎駿。
    なぜ彼だけが圧倒的な人気と評価を勝ち得たのか。
    宮崎駿が描いた「もの」「仕事」「風景」から、平成日本の空気を読み解く。

    [ 目次 ]
    序章 宮崎駿の平成
    第1章 宮崎駿が描く「もの」
    第2章 宮崎駿が描く「仕事」
    第3章 宮崎駿が描く「風景」
    第4章 宮崎駿の昭和
    おわりに 「戦後日本」との訣別

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1977年、長崎市生まれ。明治大学准教授。早稲田大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教、文教大学准教授を経て現職。
専門は文芸批評・メディア文化論。著書に『現代文学風土記』『吉田修一論 現代小説の風土と訛り』『メディア・リテラシーを高めるための文章演習』など。

「2024年 『松本清張はよみがえる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×