石油の支配者 (文春新書 662)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606627

作品紹介・あらすじ

これまで石油の世界を牛耳ってきた「王者アメリカ」「本家・中東」。台頭著しいロシア、中国。アフリカでは採掘を巡って激しい覇権争いが繰り広げられている。誰がこれからの石油世界を支配するのか。誰が原油価格を決めるのか。「知られざる石油の世界」の教科書決定版。

感想・レビュー・書評

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  • ロシアのオイル無機説。枯れたと思われた油田の復活、超深度油田はピークオイル説に反する。

  • 2023年に読んだので、少しフェアな評価ではない気がしていますが、リーマンショック後、シェールオイル革命前の本です。

  • 投機筋、石油メジャー、各国政府・団体の思惑などが絡み合って石油価格が変動してきた歴史や現状を説明している。
    ただシェールオイル革命はこの本の後の出来事なのでそのことには触れられていない。

    自分が子供の頃からずっと石油資源はあと50年くらいだと言われ続けてきているし、新たな油田も見つかるし、限界説は眉唾に思ってはいたが、まさか枯渇した油田が再び使用可能になっているとは。
    植物などの有機物が原料になっているのでは無く地殻とかマグマの絡みで無機的に作られる割と無尽蔵な資源の可能性もあるというのは驚いた。

  • WTIが147ドルという最高値をつけた直後に書かれた世界の石油市場に関する本。最近の雑誌記事をまとめたような内容で、歴史的な記述もなければ、各国の戦略について深く掘り下げて分析されてもおらず、学術的さは全くない。得るところも少なかった。原油価格が高騰していること、原油高騰にはファンドマネーが大きく関与していることをくどいように何度も何度も述べるなど、簡潔さがなく、内容も薄い。日本の石油関係者の競争力は極めて低く特に人材不足について堺屋太一氏が嘆いていたが、この本を読んで本当に日本には石油について深く研究している専門家がいないのではと不安に思った。

  • ★★★★★

    経済に関する自分の無知さ・無関心さ・無責任さに気付かされる。資本主義の残忍さ、あらゆる立場の弱者が搾取される構図、経済大国にいることで得ていることへの自覚のなさ、マネーゲームの怖さ・滑稽さ、これら以外にも私なりに多くを感じた。小さな存在の自分でもできることを見つめ実行するため、自己防衛のため、色々な分野に興味を持ち、知識を深めたいと思った。ここまで感謝した本はない。ありがとう。

  • 「石油」に携わる私にとっては興味深く読めた。
    発売が2008年。幸いにも原油は高止まりはしているが、筆者が予想するほどは高騰していない。この先わからないが。
    石油は化石燃料ではない。原油価格は需給で決まってないなど独自の理論を展開。

  • 石油埋蔵量の楽観論と悲観論を両方紹介しているのは好感が持てる。前半部分は納得感がある内容も含まれるのだが、後半に行くに従って、眉唾な話が混在。後半部分については視点としては興味深いが、なんとも。

  • なにより有限だと思われる原油埋蔵量に対し
    本書は原油無限説を紹介している

    ロシアの採掘技術の紹介を根拠に書かれているので
    トンデモ本とは一線を画してます

    通勤のお供にお勧めします

  •  石油についてあれこれと考えさせられる著書であった。

     今現在日本で石油についての情報に対して疑うための良い著書であるといえる。

  • [ 内容 ]
    これまで石油の世界を牛耳ってきた「王者アメリカ」「本家・中東」。
    台頭著しいロシア、中国。
    アフリカでは採掘を巡って激しい覇権争いが繰り広げられている。
    誰がこれからの石油世界を支配するのか。
    誰が原油価格を決めるのか。
    「知られざる石油の世界」の教科書決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 原油価格高騰の真相
    第2章 石油の世界地図の読み方
    第3章 原油高騰と金融危機を結ぶ見えざる糸
    第4章 石油はいつまでもつのか
    第5章 原油埋蔵量データはインチキだ
    第6章 原油を巡る「熱戦」のはじまり
    第7章 「京都議定書」資源なき日本の失敗
    第8章 いかに第四次オイルショックに対応すべきか

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