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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784166606856
みんなの感想まとめ
科学の名著を通じて、偉大な理系の思想や発見に触れることができる一冊です。ダーウィンやアインシュタイン、ファーブルなど、歴史に名を刻んだ著者たちの生い立ちや作品の概要、さらにはその後の世界に与えた影響に...
感想・レビュー・書評
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古典的な理系の名著が対象であり、一度は聞いたことはあるというような偉人たちが並ぶ。ダーウィン、ファーブル、メンデル、ワトソン、ユクスキュル、パヴロフ、ガリレイ、ニュートン、アインシュタイン、ハッブルなど。
知った気になって実際に読んだ事はない本だらけ。しかも世の中への影響は絶大。この気に触りだけでも知りたいという目的には最適。
ー ファーブルが『昆虫記』で有名なアルマスの地に腰を落ち着けたのは、五十五歳の時だった(一八七九年)。プロバンス語で「荒れ地」を意味するアルマスの土地も、ファーブルには心休まる楽園。生活は相変わらず豊かとは言い難かったが、彼はここで心ゆくまで虫を見つめながら、執筆に没頭していく。五十六歳の時に『昆虫記』第一巻を刊行、以後二、三年に一冊のペースで出し続け、最終巻の第十巻が出たのは、八十三歳になってから。そしてその八年後、第一次世界大戦中の一九一五年に、九十一歳の天寿を全うする。
本国フランスではほとんど知られず、『昆虫記』の売れ行きは決して良いとは言えなかったみたいだが、年を取り、穏やかに没頭する生活を送るのは素敵だ。
ユクスキュルは最近読んだ本だ。唯物論の時代に科学は実在物だけを取り扱い、すべてを実証しようとしたが、ユクスキュルのいう虫や動物から見た主観的な世界観など、科学界が受け入れるはずもなかった。「主体が意味を与えたもののみがそこに存在する」という考え方は、この時代には説得力を持たなかった。彼の見方は、「自分の見たいものを人は見ている」という時代遅れの唯心論とも見なされた。
ユクスキュルにしても、ダーウィンにしても、パブロフにしたって彼らの発見を普遍的な真理として人間に当て嵌めて考えようとすると、途端に不協和音が生じてくる。人間を原理的に解釈するのは神の領域である。しかし、科学は、そうした人間たちの思い込みに果敢に挑戦してきたのだと、この本を読むことでよく分かる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダーウィン『種の起源』やレイチェル・カーソン『沈黙の春』、アインシュタイン『相対性理論』など、自然科学分野の礎を彩った14の作品が挙げられています。
「著者の生い立ち」から始まり、「本書の概要」「その後の世界への影響」「著者や著書に関するエピソード」「著者の教訓」さらに「本文紹介(一部)」、さらにさらに「本書が関連する現代の本」まで、概要としてはなんとも丁寧なまとめです。
読んでいる最中に“日本へヒアリ初上陸か”というニュースを聞き、ヒアリ(火蟻)に触れているレイチェル・カーソンの『沈黙の春』が再注目されていると耳にしました。この本を読む良いタイミングだったように思います。
理系出身の方にとっては周知の情報かもしれません。しかし著者の名前とタイトル程度しか把握しておらず、原作に手を伸ばすのは少々敷居が高いなぁと思っていた生粋の文系育ちの私にとっては有難い一冊でした。本書で知ったふりをするのではなく、ちゃんと原作にも手を伸ばしたいと思います。 -
多くの名著の書いた人、書かれてる内容、本編のさわり、発刊後の影響などが書かれている。
名前は知っているが何をした人か知らない人も多くいた。
著者の理系好きがヒシヒシと伝わって来て、紹介された本をつい読みたくなる。
紹介文では読みやすいと書かれてる本も多いが、素人が読むと難しいのでは?と思うが、どれか1つでも読んでみようと思う。 -
私大文系の僕からは一番距離の遠い本かもしれませんσ^_^;
ただ読んでみて知りたかったことが書かれてるなあと思いました。
「思いつきをサイエンスにするための大切な仮説と実証」
サイエンスは仕事とも言い換えることができます。
仕事も思いつきだけでは前に進みません。
仮説と実証を繰り返して初めて実現に至ります。
昔の偉人も多くの苦労をされたんやなあと思います。
「新しいサイエンスを生み出すと言う本来の仕事の他に社会の圧力に対抗して新たな考え方を世に出さなければならなかった」
単に科学の証明だけでなく非科学とも戦わなくてはいけなかった先人。
ダーウィンの進化論を上げるまでもなく教会との対立はいかばかりやったかと思います。
大きなことをしようと思ったら軋轢に負けず仮説と実証を繰り返すしかないんやなと思います。 -
名著そのものの解説もあるが、ファーブルがどんな人だったかなど、人物像や時代背景などの解説も詳しく、本の中身を知るというより、文系の人が広く知識を得るにはお勧め。
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文系だが、最低限の理系の知識もほしいなと思い読んだ。
非常にわかりやすく、本の内容だけでなく著者の生い立ちやエピソード、その発見がどのように世界に影響したのかなども交えていて、文系寄りの本である。 -
原典が読みたくなった
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ほんわりとは知っているけれどよく知らない、理系の名著の概要を一気に知ることができる。空想を科学にしていくための人々の熱情がびしばし伝わってくる作者の書き味が素敵。
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教科書に出てくるような有名な理系著書14冊について、それぞれ作者のプロフィール、書籍の概要、世界に与えた影響がわかりやすく記載されている。
・ダーウィンは金持ちのおぼっちゃん
・パブロフは犬ではなく消化生理でノーベル賞をとった
・レイチェルカーソンの「沈黙の春」で残留農薬の危険性が知られるようになった
・ハッブルの「銀河の世界」は一般人でも読みやすいらしい -
鎌田浩毅(1955年~)氏は、東大理学部地学科卒、通産省(現・経済産業省)地質調査所主任研究官、米国内務省カスケード火山観測所上級研究員、京大大学院人間・環境学研究科教授等を経て、京大レジリエンス実践ユニット特任教授、京大名誉教授。専門は火山学、地球変動学。「科学の伝道師」を自認し、科学教育、アウトリーチにも力を入れ、京大で行っていた講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める、教養科目1位の人気講座。一般向けの科学書や啓蒙書も多数執筆。
本書は、世界の新しい見方を与えると同時に、現代文明の基礎を作ってきた、理系の歴史的名著14冊を取り上げ、それぞれについて、「書いたのはこんな人」「こんなことが書いてある」「その後、世界はどう変わったか」「エピソード」「科学者の教訓」「さわりピックアップ(原書の一部の引用)」という項目で、その魅力を紹介したものである。また、コラムとして、それぞれの名著から著者が想像を膨らました現代の関連書も紹介されている。
尚、取り上げられた14冊は以下である。
第1章:生命の世界・・・ダーウィン『種の起源』、ファーブル『昆虫記』、メンデル『雑種植物の研究』、ワトソン『二重らせん』
第2章:環境と人間の世界・・・ユクスキュル『生物から見た世界』、パヴロフ『大脳半球の働きについて~条件反射学』、カーソン『沈黙の春』
第3章:物理の世界・・・ガリレイ『星界の報告』、ニュートン『プリンキピア』、アインシュタイン『相対性理論』、ハッブル『銀河の世界』
第4章:地球の世界・・・プリニウス『博物誌』、ライエル『地質学原理』、ウェゲナー『大陸と海洋の起源』
私はこれまで、『二重らせん』、『生物から見た世界』、『沈黙の春』の3冊は読んだが、そのほかについては、原著者の歴史的な功績の概要は知りつつも(ライエルのことは知らなかったが)、著作を手に取ることはなかった。それは、現代において読むなら、むしろその後の研究成果などを含んだ、その分野の(一般向け)解説書の方がいいのではないかという考えによる(また、いくつかの本は大部であることにもよる)のだが、本書を読んで、それぞれの著作・原著者の持つ様々な面を知ることができ、とても参考になったし、更には、原書を読んでみたいという思いも喚起された。
「科学の伝道師」の鎌田氏ならではの一冊といえるだろう。
(2022年4月了) -
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誰もが名前を知ってる、でもあまり読んだ事はない、そんな名著とその著者を紹介した本。
どの本も大変魅力的に紹介されているため、実際に原著を手にとって読んでみたくなりました。
どの本をとってみても「意外と読みやすい」との事。時代の先駆者達が、自分たちの研究をどうやって伝えるか、苦心した結果と言えるそうです。
天才の人間っぽさが感じられて好きですね。
以下紹介図書のリスト。
ダーウィン「種の起源」
ファーブル「昆虫記」
メンデル「雑種植物の研究」
ワトソン「二重らせん」
ユクスキュル「生物から見た世界」
パブロフ「大脳半球の働きについてー条件反射学」
カーソン「沈黙の春」
ガリレイ「星界の報告」
ニュートン「プリンキピア」
アインシュタイン「相対性理論」
ハッブル「銀河の世界」
プリニウス「博物誌」
ライエル「地質学原理」
ウェゲナー「大陸と海洋の起源」 -
読みたい本が増えてしまって本当に困ります(笑)
世界への認識を根底から覆した科学者たちの著書を紹介してくれている本です。
それぞれが非常にコンパクトにまとまっていて大変読みやすい。
本書で取り上げられている方は全員超有名な科学者なんでしょうけど、ユクスキュルだけは聞いた事もありませんでした。正直ファーブル昆虫記以外どれも読んだ事ありませんが(相対性理論なんて読んだ事ある人、逆にいますかね?)、折に触れ一つづつ読んでいこうと思いました。 -
世界の科学の歴史のなかで、科学史を大きく変えた名著をあげて紹介した本。
紹介されているのは、「星界の報告」や「種の起源」などの、誰が見ても名著とされる書籍14点。
とりあげている本はいいんだけど、著者の専門領域でないところの間違いが多く、自分の専門外のことはちゃんと査読してもらえばいいのに、と思いました。
例えば、p170の「正常渦巻銀河」という言葉は今の天文学では使われません。また、「ハッブルの法則」は、現代の正式名称は「ハッブル-ルメートルの法則」です。
また、p175の「ウェッブ望遠鏡」は「ジェームズ・ウェッブ望遠鏡」です。
あと、書籍レイアウトがとても読みにくかった。
縦書きで文字の配置を中央揃えにするレイアウトって今までほとんど見たことがなかったけど、見たことがなかった理由がよくわかった。とても読みにくい。
あと、表示領域に入らないからって重要な情報のフォントを詰めるのは最低。 -
『相対性理論』や『二重らせん』『昆虫記』等、有名な理系名著14冊について、コンパクトにまとめられた一冊。
『世界がわかる理系の名著』という、何とも学問チックな名前の書籍のため、一見とっつきにくさはありますが、内容や表現はいたって簡明であり、「私は文系出身です!」という方でもスラスラ読めると思います。
例えば、アインシュタインの『相対性理論』。
名前くらいは耳にしたことがあると思いますが、これを真面目に理解することは、この上なく困難なことです。
本書では、著者の鎌田先生が、私たちの代わりに複雑難解な文献を読み込み、噛み砕けるだけ噛み砕き、予備知識がない人でも簡単に理解できるように記述してくれています。
全14冊の名著について、それぞれ20ページ程度でこんなことが書かれています。
■どんな人が書いたのか
■書籍はどんな内容なのか?
■その後の世界にどんな影響を与えたのか
■名著誕生にまつわるエピソード
■著者から学ぶ教訓
-1番薦めたいポイント-
世界的大発見をした過去の偉人たち14人の生い立ち、ターニングポイントとなった出来事がエピソードとして記述されているのですが、この内容がとても印象的で面白い。
-こんな一冊-
教養を深める一冊
文系出身に薦めたい一冊
読み物としても面白い一冊
簡明な表現でコンパクトにまとまった一冊
本棚に並べたい一冊 -
齋藤孝『読書の技術』でおすすめされていたため手に取った。
理系について全く知識がない自分だったが、楽しく読むことができた。理系についての最低限の知識を得ることができると思う。
特にニュートンの万有引力について。
①月は直進をしたいが、地球の引力によって引き寄せられ、また離れという動きを繰り返しながら、地球との距離感を保っている。
②太陽系の新たな惑星の発見にも貢献している。ニュートンが生きていた時代には第六の惑星しか確認されていなかったが、ニュートンの死後天王星が発見される。しかしニュートン力学に当てはまらない動きをするため、さらに調査を進めると、天王星の外側に海王星が発見された。
ちょっとした小話として持っておくと、コミュニケーションが捗る場面もありそうかな。
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世界観を変える。科学者としてこれほどの栄誉があろうか。著者の専攻・興味関心が影響してはいるようだけど、概ね大科学者として異論のないセレクトと言えるのではないだろうか。ただ「理系」とは銘打ったものの、どちらかと言えば実験系の方にシフトしているのは仕方ないところか。
おいゲーデルが入っていないだろ!とか、チューリングをなぜ外した?とか、真性の天才フォン・ノイマンはどうした?と言い募っても詮無いこと。数学周辺は理系界隈でも鬼子扱いらしい。
世間一般でいわれる理系や文系という分類にはあまり意味がないと思う。この本は、文系を自認している人にこそぜひ読んでほしい。自分を文系だと思い込んで自然科学の本を読まないのは本当にもったいない。自然科学や医学の正しい知識を持つことは、自分や身近な人の身を守るためには必要不可欠なのだ。 -
理系科学者の名著とともに、科学者達の数々のドラマを知ることが出来る。コンパクトながら素晴らしい本です。
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この14冊のうち、何冊読んだだろうか。
目次
はじめに
第1章 生命の世界
ダーウィン『種の起原』
ファーブル『昆虫記』
メンデル『雑種植物の研究』
ワトソン『二重らせん』
第2章 環境と人間の世界
ユクスキュル『生物から見た世界』
パヴロフ『大脳半球の働きについて - 条件反射学』
カーソン『沈黙の春』
第3章 物理の世界
ガリレイ『星界の報告』
ニュートン『プリンキピア』
アインシュタイン『相対性理論』
ハッブル『銀河の世界』
第4章 地球の世界
プリニウス『博物誌』
ライエル『地質学原理』
ウェゲナー『大陸と海洋の起源』
あとがき
本書で参考にした図書
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レファレンス資料として
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ダーウィン「種の起源」
ファーブル「昆虫記」
メンデル「雑種植物の研究」
ワトソン「二重らせん」
ユクスキュル「生物から見た世界」
パヴロフ「大脳半球の働きについて」
カーソン「沈黙の春」
ガリレイ「星界の報告」
ニュートン「プリンキピア」
アインシュタイン「相対性理論」
ハッブル「銀河の世界」
プリニウス「博物誌」
ライエル「地質学原理」
ウェゲナー「大陸と海洋の起源」
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