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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784166606894
みんなの感想まとめ
歴史上の奇想家たちの魅力的な物語が短編形式で描かれ、サクサクと読み進められる一冊です。玄奘三蔵や空海、安倍晴明など、多彩な偉人たちのエピソードが紹介されており、それぞれの人物の背景や業績が新たな視点で...
感想・レビュー・書評
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時代は様々ですが、印象的な人達を大雑把に知ることができました。夢枕獏さんの選んだ奇想家は獏さんの著作関連のものが多い、時間を作って読んでみたいと思ったけれどこれは参考書のように広く浅く、だが面白かった
見逃したという前に知らなかったが、NHKで放送したという「知るを楽しむ、この人この世界、夢枕獏の奇想家列伝」を本で読んだ。
放送後にテキストを活字にしたもので、簡単な案内書・入門書だった。
ただ残念なことに画像がない分文字で知ることになるが、少し添えられている写真が参考にはなる。
先に読んだ「弘法大師空海と出会う」の時にネットで空海歩きをしたのでこの本も見つけていた。幸いすぐに図書館で借りられた。
奇想家で思い浮かぶ人物は多いがここでは獏さんの好奇心が向かった人々や、その足跡を辿ってみた人が集められている。
☆第1章 玄奘三蔵 ―― 知に駆り立てられて
いつだったか俳優が玄奘三蔵の跡を歩いて、砂漠や山を越えていたのを過酷だなと思いながらTVで見たことがある。玄奘三蔵はウイグル自治区からインドへ、山を越え砂漠を歩く旅の末に経典を持ち帰った。もちろん猿も豚もかっぱもつれないで。その後20年かけてそれを翻訳した傑物、こうして知ればやはり奇想家だった。
私はいつかウイグル自治区という所に行ってブドウを食べたいとちっぽけな望みを持っていたが、計画倒れになった。経典とブドウ、比べるまでもなく小さ過ぎた(/ω\)。
☆第2章 空海 ―― 日本が生んだ最初の世界人
三筆の一人立花逸勢に頼まれ帰国嘆願書を書いた。字がうまいだけでは用をなさない、空海の多才に驚く。
最澄と並んで語られるが、情の最澄知の空海という書き方で、友達になりたいのは空海だろうというのも面白い。なんでも一人でできる空海の開いた高野山はいったん寂れ、やり残したことが多い比叡山の天台宗は優れた弟子が継いだ。まさに最澄は傑物が補佐した三国志の劉備玄徳タイプだったのかな。
☆第3章 安倍晴明その一 ―「呪」の力
文字の多い岡野さんの漫画を読んで面白かった(これで小学館漫画賞を受賞されたかと)その後清明というとアンテナが動く。この原作者で夢枕獏さんを覚えたのだが、その後映画にもなり、親しみが増した。
☆第4章 安倍晴明その二―五芒星の道
五芒星の歴史が面白い。陰陽道が古代人の生活に深く結びついていたことがわかる。
☆第5章 阿倍仲麻呂―文明の絶頂を見た人
この人はきっと楊貴妃に会ったのだろう、李白も王維もいた時代に楊貴妃の華の時代と悲劇を見たに違いない。安禄山の変で衰えた唐の時代から次に興った新しい皇帝の時代に仕え、日本に帰ろうとして帰れずベトナムに流れ着いた。墓のありかもわからないがそれはそれで悪くない生涯だったように思う。
☆第6章 河口慧海―カタブツだからできたこと
そのころ誰も行ったことがない「チベット」に初めて行って経典を持ち帰った。明治時代の人と知ってびっくり。この人を通してチベットは親しい国になった。
☆第7章 シナン―神が見える家
「シナン」知らなかった。カッパドギア地方で生まれたキリスト信者。
オスマン帝国の拡大とともに従軍し各地で建築を見てくる。四角い建物の上に丸いドームを作る技術で多くのモスクを作る。丸天井を石で作るのは難しそうで素晴らしい。
☆第8章 平賀源内―才能がもたらした悲劇
エレキテルというのは電気のことだと思っていたのだが、摩擦で電気を発生させる機械のことだった。恥
いろいろ好奇心旺盛だった人だが、エレキテルの利用は思いつかなかったそうで、コイルを巻いて磁石を作ったことぐらいしか知らない私はこのところはよくわからなかった。
長崎留学で進んだ文化を見たということが平賀源内の生涯の方向を決めたようだ。
日本から出発した奇想家がほとんどですが、世界に目を向けると、私の乏しい知識の断片だけでもめまいがするほどで、これが作家、冒険家、歴史家 思想家などなど奇想家の上に奇行までつければ一生読むのに困らない奇書が聳え立つのではないかと想像してしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2026/4/12購入
2026/6/17読了 -
新書
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≪目次≫
第1章 玄奘三蔵ー地に駆り立てられて
第2章 空海ー日本が生んだ最初の世界人
第3章 安倍清明その1-「呪」の力
第4章 安倍清明その2-五芒星の道
第5章 阿倍仲麻呂ー文明の絶頂を見た人
第6章 河口慧海ーカタブツだからできたこと
第7章 シナンー神の見える家
第8章 平賀源内ー才能がもたらした悲劇
《内容》
逗子図書館。
夢枕獏さんが興味を持った内外の人物の軽い伝記。NHKの番組を起こしたもの。さすが作家だけあって語り口が上手い。取り上げられた人物をもっと知りたくなったし、獏さんの本も読みたくなった。特にシナンには興味を持った。 -
2009年3月20日初、並、帯なし、
2013年5月11日、伊勢BF
2012年7月22日、ダブり本 -
玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内、などの奇想家という括りの偉人たちの物語。ひとつひとつは短いので、サクサク読める。学術書ではなくエッセイだ。 上野の博物館の東洋館がリニューアルオープンしたが、そこに河口慧海がチベットから持ち帰った品々が陳列された慧海コーナーがある。どんな人か全然知らなかったが、これを読んでなんとなくわかった。(ほんとに短いのでなんとなくしかわからない)
当時のチベットは日本人が入国したとバレたら命に関わるくらい危険なところだったらしい。彼はそれでもチベットにあるだろう未知の仏典を求めて、何年もかけて、チベット人になりすますことに成功して見事に入国。めでたく本懐を遂げた。 そんなことを知ってたら、あのちまちましたコレクション群ももうちょっと違う目で見れたかもしれない。今度行く時は、注意深く見てみよう。
あと、シナンというのはイスラムのものすごく有名な建築家らしいが、これまた全然知らなかったので、読んでいて面白かった。イスラムの威信にかけて取り組んだセリミエ・モスクは、なんとあのアヤ・ソフィアよりドームの高さが1メートル高い。数学先進国だったイスラムの面目躍如だ。
あと、空海がインテリを鼻にかけた嫌な奴というのがわかった。最澄がわざわざ、どうか密教の教典を見せてください、と訪ねたのに、密教は奥が深いから2年間弟子として仕えるなら見せてあげてもいい、と言ったとか。(別に鼻にかけたわけじゃないといえばそうだけど・・・) 浄土宗や法華宗みたいに勢力が拡大できなかった理由がなんとなくわかった。もともとインテリ層しか相手にしてなかったということか。
平賀源内はあきっぽい人だったらしい。いろんなことを途中で放り出して、次のことに目移りしてしていったから、実は発明品というのはそれほどないらしい。日本のダヴィンチは、本家ダヴィンチ同様にあきっぽいというのが面白かった。
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獏さんの小説のファンなら、彼の描くキャラクターがああなった理由が読めるのでオススメです。人物を学ぼうとすると、解釈がフリーダムなので混乱するかもしれませんね。。
史伝本というよりは、夢枕獏オリジナル講釈本といった感じです。小説の起草やキャラクター設定に近いイメージですが、史実人物のファンではなく夢枕獏のファンとしては楽しめました。 -
いつもの獏節が無く、話言葉なのがちょっと違和感(笑)
しかし、この人のダメなところはこの本でも健在で、話が脇道に逸れる逸れる。阿倍仲麻呂の章などは、八割方逸れている。
夢枕獏の小説をより楽しむ為、もしくは紹介されている人物の入門書としては読めるが、個人研究家に過ぎない著者の想像で書いている部分も多く、内容はちと薄過ぎるかと。
平賀源内の章は自己投影に見えるし、後書きの最後の一行は、連載ほったらかして死んでもいいじゃない、という意思表示に見えちゃいますね(笑) -
シナンと玄奘が良かった!
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