- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606924
感想・レビュー・書評
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エンジン、電気モーター併用のハイブリッド・カー「プリウス」は、環境問題へのトヨタの答え。開発メンバー取材で挑戦の舞台裏を描く
「クレイジー・プロジェクト」だったハイブリッド車「プリウス」開発を、トヨタの技術者たちはわずか二年で成し遂げた。開発メンバーに取材し、“奇跡のクルマ”の誕生から現在をルポ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
燃費や上市タイミングなど、とんでもない無理難題を指示し、かつ責任を持ってサポートする経営陣の覚悟が1番の成功要因だったのではないか。
しかもその無理難題も、将来を見据えてあるべき姿を深く分析して具体的に出したものでなければならない。
これが出来る人が本当に優秀な経営者なのだと思う。 -
自動車の環境対応に注目が集まる中、3代目プリウスが発売され、5月の新車販売台数ではトップに立った。本書は、そのプリウスの初代の開発ストーリーである。
プリウスの開発は、豊田英二会長(当時)の肝いりで「21世紀のクルマ」を提案するということで始まった。最初からハイブリッドカーを意図したものでもなかったし、短期間で量産しようとも考えられていなかった。しかし、時代の流れもあり、本格的な開発開始から実質2年程度で発売という「クレイジー・プロジェクト」となっていった。
そのプロジェクトを成功させたのは、トヨタが誇る技術陣だったのはもちろんだが、その力をフルに引き出したマネージメント力にあると感じた。例外的な開発手法を取り、そこに対して全社的にサポートしていく。そこには、縦割り組織で動きが取りにくい大企業のイメージはない。これだけの世界的大企業となっても、時としてこういうことができるのが、トヨタのすごいところだと思った。 -
神話がないトヨタの中で唯一語れる話がプリウス物語である。しかし本書はトヨタブランドを高めるほどの良エピソードやアクが強いキャラクター、そして文章力がない。ホンダ神話に叶わないのならば、技術論に徹してしまった方が興味を引いたのではと思う。ハイブリッドの機構を説明する部分では図などを用いて、より詳細に説明をした方が面白かったと思う。それを書かなかったのは恐らく筆者にそこまでの理解が及ばなかったからなのだろう。
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大きなブレークスルーが起きる時には、時機や人を得るものなのだろう。
それにしてもプリウスのハイブリッドが実質2年程で開発から発売までにこぎ着いたのだとは。
いろいろ言われるトヨタだが、やはり車好き、物作り好きな人はいるのだな。 -
トヨタのハイブリッドカー開発の物語だが、私にはよくわからなかった。
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プリウスが世に出てくるまでの紆余曲折に満ち満ちたお話。まったくの偶然のようにハイブリッドが採用されたこと。実はそういった研究地道にこつこつやってたこと。当時、会社の状態がさほど良くないにもかかわらず、このような冒険的なプロジェクトにゴーサインが出たこと。当時の経営者にそういう気概があったこと。当初は誰も実現可能だとは思っていなかったこと。まあ色々あります。プロジェクトは生き物で一度走り出しちゃうとこういう風に思わぬ形で結実することもあるのかなと。
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プリウス開発
機構というより、プロジェクト管理
木野龍逸の作品





