日本の珍地名 (文春新書 697)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606979

作品紹介・あらすじ

匝瑳市、湯梨浜町、和水町…。こんな名前に誰がした?平成の大合併で誕生した全国津々浦々の"トンデモ地名"を番付形式で一挙紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 平成の大合併での、悲喜こもごも。
    この地名は如何なる経緯で命名されたのかを番付形式で紹介。
    第一章 地名相似形番付  第二章 所在地不明地名番付
    第三章 リミックス地名番付
    番外篇① 「平成の大合併」で消滅した地名の末路
    第四章 まぼろしの地名番付  第五章 ブランド地名争奪番付
    第六章 小手先変更地名番付  第七章 難読・誤読地名番付
    番外篇② 平成日本の珍地名
    本書に出てくる市町村の日本地図、平成の大合併年表有り。
    日本全国の珍地名の由来と紹介・・・と思ってたら、
    平成22年3月までの、全国各地で進められた、
    平成の大合併での話でした。
    政府による行財政面での支援と地方交付税の大幅な削減。
    その対策としての合併は、狂騒曲の如し。
    それに伴う、市町村の命名の関する混乱。
    旧自治体名を使用しないという、括り。
    自治体間の対立。ひらがなの命名は対等合併への配慮。
    決定しても住民の反対にあったり、合併そのものがご破算に。
    はぁ~大変だったんだね~。
    昔から知られた場所、地域、地形の特色がある地名が
    蔑ろにさせることへの、著者の憤りも込められています。
    そして時は過ぎ、令和。
    10年以上経って落ち着いたとは思うけど、他地域の者としては
    地名を見ても場所が分かりにくいので、地図で確認しています。
    認識出来るまでは、まだまだ時間がかかりそう・・・。

  • 古くからある珍地名を紹介するのかと思い手に取りましたが、市町村合併で生まれた変な名前を紹介する本でした。名前を決めるのに変な制約とかプライドとか既得権とか…面倒くさいのだなと思いました。そして概しておじさんはセンスがない。

  • (推薦者コメント)

    平成の大合併で、南アルプス市、つくばみらい市、みどり市など、伝統を無視した地名が多数誕生した。地名というものは、その場所を表しているからこその「地名」なはずなのだが、どうしてこうなってしまったのか。批判的考察。良書。

  • 珍地名のコレクションかと思ったら、平成の大合併の弊害を書いたもの。
    同じ論調なんで途中から食傷気味。そういう意味では、コレクションとの構成が中途半端。

  • 「平成の大合併とは何だったのか」というタイトルでは売れないという判断か~平成の市町村合併は妙な名前の市町を作り出した。或いは,もっと珍妙な名前で合併する寸前でご破算になった~ 近くでは長生市がご破算。九十九里浜市もダメで,太平洋市は不遜際りなく却下。ひらがなの市名は「いすみ市」。難読市名では匝瑳市があり,山武郡名を用いて,旧来の読み方で「さんむ」に落ち着いたが,合意案は上述の太平洋市だった。著者はJTBで旅案内を書いていた人。なぜフリーランスになったのだろう?ネタに困ることはなく,平成の合併は財政破綻を先延ばししただけの感じがする。国も大変なことになっているが,地方はもっと大変だ。道州制の行き着く先が見えない

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著者プロフィール

1963年愛知県生まれ。文筆家、歴史探訪家。
地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う。
著書に『妙な線路大研究 東京篇』(実業之日本社)、『鉄道歴史散歩』(宝島社)、『ふしぎな鉄道路線』(NHK出版)、『地図と愉しむ東京歴史散歩』シリーズ(中央公論新社)など多数。

「2021年 『妙な線路大研究 首都圏篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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