- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606993
感想・レビュー・書評
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壊す壁がないと、戦えない。
って思考から飛び出したい。
楽器じゃないもので、音を奏でる情熱。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校の常識が通用しない定時制の生徒。
それを押しつける教師。
輩たちは社会を全日制の高校生よりは知っている。
定時制においては教師同士より生徒とのつながりの方が重要となる。当初はそれに違和感を覚えるが、暴走族や赤点、制服の問題等々から生徒たちとの心と心をつなごうとする教師の実体験。
少しだけ世界が広がった気がした。 -
教師になるのに不安を感じる一冊…。
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「おい、百円やるからジュース買って来い」と生徒からいきなり言われたら、どう対応していいかわからない。でも対応しなくてはいけない。そして、この対応を間違えるととんでもないことになる。ドラマのような一発逆転の答えなどあるはずもない。教育現場の生々しい闘いが、次々と繰り広げられる。教師は組織で対応できない状況であり、自分ひとりで考え、闘い続けなくてはいけない。読んでいるだけでパニックになりそうな展開にやきもきするが、これが現状なのだ。しかし、何とかしなくてはいけない、と観客席で考えている人がほとんどなのだ、自分も含めて。
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一読してあまりに”生徒寄り”とも感じたが、
定時制ならではのクラス経営「教師間の擬集性よりも、生徒と教師の関係づくり」故か。
あとがきにある「彼らの語りに耳を傾け、異質と見えた彼らの文化・文法を
学ぼうとする姿勢〜」と「私たちがいかに一面的に社会を捉えようとしていたかに
気づかせてくれる〜」は深い言葉だと思います。
もちろん自分にも一本芯が通ってないと単なるその場しのぎにしかなりませんが^^;