父が子に教える昭和史 (文春新書 711)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607112

感想・レビュー・書評

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  • 昭和の歴史を再度勉強できた。
    戦争、日米関係、世界バランスなど考えさせられることが多い。

  • なんかね、
    「日本が再び戦争が出来る国になるためには、
    従軍慰安婦問題を『軍隊』の統率の問題と
    して反省しなおさなければならない」
    みたいなことが書いてある。

    いろんな人が書いていて、
    「知らなかったなぁ」
    みたいなことがないとは言えないが、
    偏りすぎ。

    いろいろな興味が湧いたことだけはいいところかも。

  • 第一部が戦前・戦中編、そして第二部が戦後編となっている。

    「あの戦争36のなぜ」として、半藤一利さん、藤原正彦さん池部良さん、水木しげるさんとかが、自身の体験談も交え、戦争にまつわる思い、経験を語っている。

    教科書が、東京裁判史観、自虐史観に惑わされている日本社会であるが、父が子に教える昭和史というタイトルの通り、さらっとしたタッチでまとめられた本だと思う。

  • 編集者のやる気のなさを感じる一冊。書き手によって文章のレベルが違いすぎるのは、雑誌向けに適当に集めた文章だからか。ナベツネの青春時代の思い出なんか読みたくないのに、他のひとよりページ使ってるし、なにより、タイトルと文章が合ってないところあるよ?!話にならん。当分、文春新書は買わない。

  • 本書にいう「昭和史」とは、第二次世界大戦前後の歴史のことである。
    2003年から2004年の『月刊文藝春秋』に連載されたコラムをまとめたもののようである。
    上記著者欄に主な著者が出ているが、この他にも、水木しげる氏など学者以外の人の論文も載っており興味深い。水木氏は、戦争体験者であり、その体験談(自分は兵隊として劣等性であったこと、そのため、もっとも生存から遠い南方行きを命じられたことなど)を中心に語られる。

    この他、印象に残っているのは、あの読売グループの会長渡邉恒雄氏がかつて共産党員であったことであり、このことは、本書で初めて知った。どちらかというと真逆のイデオロギーをお持ちかと思っていた。文章はやや難解(当時著者が傾倒していた哲学や政治思想の話が多いため)なところもあったが、興味深かった。

    あとは、従軍慰安婦をとりあげた慶応大学教授の福田和也氏の論文である。これは、全体の内容というよりも、この論文の最後の「(戦争という人間の本質が露呈する場面にこそ、強い抑制と倫理を求める必要があったという)反省は、日本が再び戦争が出来る国になるためには避けられないポイントだと思う。」という点である。
    日本が再び戦争をすることを前提としたこの考えは空恐ろしい。

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著者プロフィール

講談社ノンフィクション賞受賞作『ガン回廊の朝』(講談社文庫)

「2017年 『人の心に贈り物を残していく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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