「阿修羅像」の真実 (文春新書 731)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607310

感想・レビュー・書評

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  • 興福寺のリアリズム溢れる阿修羅像を作成したのは、我が国の仏師ではなく大陸(兵馬俑のように)の技術が入っているのかもしれない
    このモデルが光明皇后だとすれば、歴史的な価値だけではなく、あまりにもありがたい仏像といえるのではないだろうか?
    3つの写実的で憂いに帯びた表情の中性的な子供、7回火事に遭いよくもまあ・・・

  • [ 内容 ]
    半世紀ぶりに興福寺を出た阿修羅像は、全国を回り、百六十万人を動員した。
    時代を超え、見るものを惹き付ける秘密は何か。
    天平の世を生き抜いた、稀有な女性の生涯に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 美貌の皇后
    第2章 安宿に生まれた藤原家の娘
    第3章 光明皇后の夢
    第4章 天竺から奈良までの長い旅
    第5章 大仏開眼
    第6章 光明皇后の面影

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 今も日本中で大人気の、阿修羅像の真実に迫る!!

    ということで、著者の見解でありながらそれを推察している。
    光明皇后を中心とした歴史の考察であるが、
    その登場人物が際立っている。

    やはり、歴史に名を残す人たちはすごい!
    三蔵法師玄奘の旅、
    兵馬俑にみるリアリズム、
    行基による大仏建造、
    天才仏師万福・・・
    そして、中心においている光明皇后が熱い!

    ということで、歴史に想いを馳せて、
    彼らの活躍を想像するとドキドキワクワクしながら読める。
    歴史がちょっとだけ面白くなる本でした。

    ・・・阿修羅像の真実は、読んでのお楽しみ。

  • 知識ゼロで挑戦。

    全部正確に理解できたかは不明だけど、

    もう少し、歴史を勉強してからもう一回読むと、
    もうちょっと頭に入るのかな…

    でも、お寺巡りしたい今日この頃。
    そんな気持ちからこの本を手にとりました。

    あと、すらーっとした百済観音に心奪われました。

  • タイトルに偽りあり。「光明皇后萌え!」が正しいタイトル。作家の想像力(妄想力)発揮本。

  • 平積みになっていたので衝動買いした。個人的には職場に阿修羅ファンがいたので私も気になっていた。

    読んでみて、阿修羅は最後に登場するのだが、前置きが長いの一言に尽きる。確かに時代背景や人物描写は魅力的で面白いのだが、いつになったら阿修羅が登場するのかな?と待ち遠しい書き方です。

    タイトルで選んで買った本だっただけに空回り感が否めない。本自体の出来栄えは悪くないと思うのですけど。タイトルと中身のギャップを感じました。

  • 阿修羅像を前面にしたタイトルなのに、なかなかそこにたどり着きません。
    亀井勝一郎に始まり、光明皇后とその周辺の人々、玄奘、行基、兵馬俑 etc。
    へぇと思うこともあったけれど、モデル説については、清原なつのさんの漫画「光の回廊」を読んでいたこともあって、目新しさがありませんでした。

    そして阿修羅と言えば、萩尾望都さんの「百億の昼と千億の夜」
    ここでもマンガに行き着いてしまう私。

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著者プロフィール

長部日出雄(おさべ ひでお)
1934年9月3日 - 2018年10月18日
青森県弘前市出身の小説家、評論家。故郷である津軽についての小説、エッセイを多数刊行。
早稲田大学文学部哲学科中退。1957年『週刊読売』記者に。その後退職し、雑誌『映画評論』編集者、映画評論家・ルポライターを経て、作家になる。
1973年『津軽じょんから節』『津軽世去れ節』で第69回直木賞、1979年『鬼が来た-棟方志功伝』で第30回芸術選奨文部大臣賞、1986年『見知らぬ戦場』で第6回新田次郎文学賞をそれぞれ受賞。2002年『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』により第29回大佛次郎賞・第15回和辻哲郎文化賞を受賞。紫綬褒章受章。
それ以外の代表作に『天皇はどこから来たか』『「古事記」の真実』など。2018年10月18日、虚血性心不全のため死去。

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