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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784166607358
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みんなの感想まとめ
映画制作に対する真摯な姿勢と独自のこだわりが描かれる一冊で、勝新太郎の魅力が余すところなく伝わります。彼の代名詞である座頭市を通じて、製作現場での葛藤やスタッフとの関係性が浮き彫りになり、時には衝突も...
感想・レビュー・書評
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稀代の映画俳優、勝新太郎の映像制作におけるこだわりや周囲のスタッフへの対応が様々な年代を通して記される。彼の代名詞、座頭市に対する愚直な演出は時に他の製作スタッフの諍いもあるが、そこに映画スターの我儘でなく座頭市と向き合う上で譲れない信条が露わになる。その姿勢に感嘆するも当時の製作現場の衝突は必ずしもポジティブな結果を残しているとは限らない。しかし彼を慕うスタッフも少なからず存在したことは事実であり、彼の魅力もそこに宿っていると確信する。やはり名映画人なのだ。
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古今東西のシネアストの中で、最も妥協なく映画制作に臨んだのはチャップリンという見解がある。本書を読む限り、勝新太郎も負けていない。
出演交渉を断ったのだから、カツシン版『戦場のメリークリスマス』は夢の夢として、カツシン版『影武者』ならフィルムが何尺か残っている気がする。いつか観られる日に期待したい。
ブルース・リーとの共演が流れたのは惜しまれる。『ドラゴン怒りの鉄拳』を観た勝の感想は「紙芝居みたいな映画だな」だと聞き及んでいたが、本書によれば「これはマンガだよ」
マンガといえば、私の中では手塚治虫『火の鳥 鳳凰編』映画化の際、我王は勝新太郎が演じるべき、という想いがある。
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天才
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大胆きわまりない人だっていうのはなんとなく知ってたけど、とにかくすごい人だった!っていう感想です。
豪放磊落。
もうすごい。ホントに武将のような人。音感がとにかくよくて、三味線奏者だった!!!っていうのも驚きだし、もうとにかく演技に命を捧げてた。っていうその姿勢の貫き方もすごい。そして、人たらしでもあったらしいし、気難しくもあったらしい。
ジャッキーチェンが勝新太郎の演技を見て業界入りしました!って挨拶に来たのは印象的だし、漫画みたいな動きでちょっと一緒に共演は無理って断った相手がブルースリーっていうのもなんかすごいんだな。勝新太郎!って感じでした。
中村玉緒がちょこちょこ出てくるんだけど、この中村玉緒にはどうにも逆らえない勝新太郎の姿もなんだか可愛い感じでした。笑笑
ホントにすごいひとだったんだな。と。実感させられる一冊でした。 -
「妥協をするくらいなら、何もしないことを選ぶ。それが勝の生き方。勝新太郎を満足させられるのは勝新太郎しかいない。」
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「パンツ」と言えばすぐ「コカイン」と連想できるように後世の我々に多大なる影響を与えた、われらが勝新太郎のノンフィクションです。
大映や勝プロなどの方々への取材をもとに書かれていますが、まぁタイヘン。
こういう天才と一緒にやるのは。
でもヒトゴトと思って読むとひたすらおもしろいです。
いまの世の中なら存在そのものが"炎上"してるようなお方なので良い時代に活躍されてよかったです。
個人的には「人斬り」の岡田以蔵役がベストですね。
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ヌーベルバーグ風の演出
現場は右往左往
予算管理・日程管理はできない
黒澤との軋轢
本身での事故。
一緒に仕事をしたい人ではないな。
座頭市対用心棒では気配り -
自分が好きなのは兵隊やくざだが、この本を読んで座頭市への想像以上の入れ込みの凄まじさを初めて知った。役者として天才だと思っていたが、そうではなく映画の天才ということも改めて知った。
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勝新太郎という天衣無縫なドラマ。
作品を見たくなるし、見ていれば、と思う。 -
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面白かった。でも章の順番が良くない。1章が座頭市の演出を付ける勝新太郎、だから面食らう。時系列順に並べてくれたほうがすんなり読めたと思う。
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(要チラ見!)/新書
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昔いたという勝新太郎が目の前で生きているような内容だった。
時代劇のすさまじいまでの職人たちのつばぜり合いが見えてくるようで、そんな時代の中の、一時代を築きあげた勝新太郎という天才が何を追求し、何を映画の中に残してきたのか。
こだわり抜いた作品を作ろうとし、そのために周りを振り回しつづけてきたすさまじい生き様に驚愕した。
作者の取材力も素晴らしく、時代劇にほとんど触れずに来た自分にも伝わる良い本だった。 -
良い本。若い世代には、こういう過去の偉大な俳優の生涯を振り返れる本があると助かるなぁ。
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2014年5月15日
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現役時代にしっかり観ておきたかった。
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私たちの世代にとって勝新太郎といえばなんといってもパンツにコカインのイメージが強烈すぎて、子どもごころにもとにかく規格外なとんでもないおっさんだなということだけはわかった。
(この「とんでもなさ」は、おそらくあの時代の映画人が多かれ少なかれ共通してもっていた資質なのであって、私じしんまさにそこに魅力をかんじたからこそ黄金時代の日本映画にずぶずぶとはまりこむようになったのだが、それはまたのちの話。)
さいごの映画「座頭市」(勝新にとって最後の、という意味です)がせいぜいリアルタイムで、かつての、プログラムピクチュアとしての座頭市は東京の大学生として名画座やビデオでみた口だ。テレビシリーズにいたっては、まともにみたことすらない。
さて関係者への綿密な取材をもとに語られたここでの勝新の姿は、予想以上というべきか、やっぱりとんでもないものであった。
ただしそれは、みるひとそれぞれの内に消化できないほどの大きさ、強烈さ、を突きつけるなにものかなのであり、だからこそ「規格外」なのだ。制御できない何かを敬して遠ざける、といえばきこえはいいが、要するに「怖い」のだ。安寧とした日常を打ち破りかねない存在感を無意識にも感じとっているから、「パンツのおじさん」とレッテルを貼り、笑いをまぶして、どうにか自分のなかにおさまりどころをつくるのだ。
没後17年、そろそろ私たちは勝新太郎という存在をまるごと受けとめる時期にきているのではないか。
そしてそのために、この本はまたとない材料を提供してくれるだろう。 -
山城新伍さんの『おこりんぼさびしんぼ』読んでからの『天才 勝新太郎』だったけどどちちも素晴らしいし、魅力的な人をここまでうまく伝えられるのは著者の力量と対象への想いや気持ちがあるからだとわかる。いろんな人がオススメしてくれるのもわかる。
すごいわ。 -
なんというか、色んな意味で気違いじみた人だなという印象です。圧倒的な天才というか。
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