イチロー・インタヴューズ (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2010年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784166607495

みんなの感想まとめ

多様な局面でのイチロー選手の言葉を通じて、彼の意志と人間性が深く描かれています。メジャー移籍からWBC優勝までの10年間に焦点を当て、彼の成功と苦悩が交錯する姿が浮かび上がります。特に、自己の限界に挑...

感想・レビュー・書評

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  • イチロー選手がメジャー移籍を決めた2000年から、第2回WBC優勝を決めた2009年までの10年間に著者が行った単独インタビューの記事のオムニバス。
    メジャー移籍1年目から首位打者、2004年にはシーズン最多安打記録、オールスターは常連とものすごい活躍を飾る一方、移籍先のマリナーズの成績低迷期にはイチロー選手の意識と緩んだチームの意識のギャップに悩んだり、自身のスランプに突き当たったり、そして王監督の下で優勝した第1回WBCでの活躍など、様々な局面でのイチロー氏の言葉が丁寧に描かれています。
    「自分のできることをとことんやった打率2割5分の選手なら、適当にやって3割5分だった選手よりプライドを持っていい」、「自分に与えられた最大の武器は4打席ノーヒットでも5打席目が回ってきてほしいと思える気持ちの強さ」、「試合前の”準備”というのは言い訳の材料となり得るものを排除するために考え得る全てのことをこなしてゆくこと」、「試合中に笑うというのはその時点で満足感を味わっているからであって、必ずスキができてしまう。試合中の笑顔が消えたのはそのスキに対する恐怖を知ったから」、「プレッシャーで動きがおかしくなって結果が出なくなる。ご飯を食べていても呼吸のリズムが合わなくなり、呼吸の仕方が分からなくなるほど追い込まれてしまう」、「弱いチームはチームのためにという言葉でごまかして個人の能力が発揮されていないことの言い訳にしている。個人が持っている力を発揮して、役割を果たした結果としてチームがある」、「結果を残してきた人ほど不安と戦ってきたはずで、恐怖心を持っていない人は本物じゃない。その怖さを打ち消したいがために練習をする」
    等々、選び出したらきりがないぐらい、示唆に富んだ言葉が満載です。普通の人にはまねできないほど自分に厳しい思考がある一方、ものすごいプレッシャーに晒されて苦しんでいた一面も描かれ、イチロー氏の人間味が良く出ている印象です。
    自己啓発本みたいに、これらの言葉だけを選び出してまとめてあるのではなく、様々な前後の文脈の中にこれらの発言が収められているので、より説得力が感じられます。

  • イチローインタビュー
    自分のできることをとことんやってきたという意識があるかどうか。適当にやった三割五分の選手よりも自分のできることをやってきた二割五分の選手の方がプライドを持って相手に立ち向かえる。新しい世界に挑戦する人に対して、通用するかどうかという考え方が間違ってる。
    たとえ四打席ノーヒットでも五打席目が回ってきてほしいと思える気持ちがある。
    ゲームに対する想いが強ければ、精神的なレベルが高いということになる。ガッツポーズをしたり、ヘルメットを投げつけたり、叫んだり、悔しがったり、そういう感情を表に出さない。
    周りはいい時と悪い時で反応がガラッと変わる。人の期待に応えることと、自分の持っているもの出すこととどちらが大事か。準備をし忘れて、失敗して後悔することを無くす。失敗の言い訳になる材料を排除していく。
    ヒットが出るから良い、出ないから悪いというのは間違ってる。打球の質にこだわっている。相手の守備やランナーに影響されて結果が決まる。
    自分だけが違うと思うのは危険、慎重になることで防げることがある。一方でこれはこうという決めつけで頑なになっていることには抗った方が良い。昔と今では製品の品質が向上していることから。
    選手として同情されることが一番悔しい。それなら非難された方がよっぽどまし。
    目の前で起こっていることが100%、起こるべくして起こっていることだから受け入れなきゃいけない。
    次に起こる怖さを知ったら、いちいち満足感に浸っていられない。自分がうまくいっていない時に強がらずにそれを認められるか。それご自分が見えているかどうかの分岐点。
    うそをつかない。相手にこう思って欲しいがためだけに安易に言葉を発しない。
    3割切って満足するようになったら確実に野球をやめる。
    苦しいときほどチームのためにというのは間違っている。それまで以上に個人が自分の役割を果たすことに徹するべき。
    WBCで韓国に二度目の敗戦を喫した後、派手な腕時計を買った。なにかを呼び込むかもしれないと思って。いじいじしているよりも思い切り遊んだ方が運を呼び込むのではないか。
    自分よりチームのためにやっているというトップクラスの選手はいない。チームのためには言い訳につながる。自分のためにやる人間は自分に一番厳しい。
    意識して達成できたことと、意識しないで達成できたことは全然違う。前者を目指す。
    やれることは全てやった。手を抜いたことは一度もない。常にやれることをやろうとし、準備ができた自分がいたことを誇りに思う。

  • 全盛期か引退後なら突き刺さる言葉はあるように思うけど2018年はちょっとそういう時期じゃないかな。

  • さすがイチローという感じだった。小さいころに好きなことを見つけて、それをずっと好きでい続け、努力を続けることができた才能・運命がすばらしい。

  • イチローの10年分のインタビュー集。読んでいるとマリナーズ時代のTV中継の景色を思い出す。フォームやスタイルが変わっても、野球に取り組むための軸は不変なんだなあと感じる。ちょっと寄せ集め感が強いかも。

  • 【フレーズメモ帳】
    この野球界に限らず、どの世界でもそうだと思いますけど、自分のできることをとことんやってきたという意識があるか、ないか。

  • イチロー♡

  • 天才と言われるイチローだけど、どんな人もやっぱり悩みながら前に進んでいるんだなぁ。成長、進化していく前向きというか、自然にそう思えていること、感覚はやはり天才なんだと思う。そして努力。尊敬する。

  • イチローに関して色々本が出ていると思いますが、この本はどうなのでしょうか?
    タイトルの通り、著者のインタヴューを基に丁寧に書かれた本ですが、多少なりともイチローに興味がある人にとっては、読みごたえのある本だと思います。
    一方、格言的な求めている方にとってはやや物足りなさがあるのかもしれません。

  • イチロー・インタヴューズ

    P.43 例え4打席ノーヒットでも、5打席目が回ってきて欲しいと思える気持ちかな
    「自分に与えられた最大の才能はなんだと思うか」という問いへの回答

    P.63 どんな状況でも普通の精神状態で目の前の状況をこなすことが出来るという自信はあります
    「これまでも常にプレッシャーを自分にかけてきましたし、そういう状況はたくさんありました。それをくぐり抜けてきた、乗り越えてきたという自信がありますから、どんな状況が目の前に現れても同揺したりすることはないし、普通の精神状態で目の前の状況をこなすことが出来るという自信はあります」

    「絶対に負けられないチャンピオンシリーズ目前の連戦」で好成績を残したイチローのコメント

    P.102 捉えられる、という感覚を持てるポイントがすごく多くなってきてることが裏目に出ている
    「捉えられる、という感覚を持てるポイントがものすごく多くなってきていることが、裏目に出ているということかな。今の僕には、ヒットに出来ると思えるポイントがものすごくたくさんあるんですね。それによって、打つつもりのない球に対しても、打てるという自分が出てきてしまったんです。体が打てると勝手に判断するんですよ。だから、そういう球に手を出して、それが凡打になる。そういうケースがものすごく多いですね。だから、これは”例の試み”の副作用みたいなものだと思うんです」

    3年目のシーズン開始後一ヶ月スランプに陥ったことを聞かれたときのコメント

    P.109 「ヒットが出ているからいい状態、ヒットがでていないから悪い状態」というわけでもない
    彼は常々、「ヒットが出ているからといって状態がいいというわけでもないし、ヒットが出ていないから悪いというわけでもない」と、口にする。ヒットになるかどうかは、相手の守備位置やランナーの有無などに左右され、同じ打球でもその結果は変わってくる。だからこそイチローは結果ではなく、打球の質にこだわるのだ。

    「僕の中では、今日は”6の6”ですよ」ヤンキース戦で6打席3ヒット3打点をマーク。残りの3凡打もヒットと紙一重だったという認識でイチローがしたコメント

    P.121 もう行ったれ、という気持ちが出てしまうんですかね
    「それにしても不思議ですよ。ああいう時に限って牽制が来るんだから。あのピッチャー、今まで一度も僕に牽制球を投げたことがなかったんですよ。それなのに・・・もう行ったれ、という気持ちがでてしまうんですかね」

    終盤戦で失速中のイチローが、ヒットで出塁後牽制で誘い出されてしまったことを振り返ってコメント

    P.150 自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦ですから
    「人と比較をするという価値観は僕の中からはもう消えています。僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあるんですよ。人の数字を目標にしている時というのは、自分の限界より遥か手前を目指している可能性がありますけど、自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦ですから。メジャーで感じる孤独感なんて、最高じゃないですか(笑)」

    数々の偉業を成し遂げたイチローに投げかけられる「どこを目指してるんですか?」という問いに対する回答

    P.151 野球が生活の手段になってしまったら、もっと前に進みたいという気持ちは消えてしまいますからね
    「一つだけ言えるとしたら、メシのタネに野球をやっている選手では、絶対にここまでは来られないと思います。野球が生活の手段になってしまったら、もっと前に進みたいという気持ちは消えてしまいますからね。」

    数々の偉業を成し遂げたイチローに投げかけられる「どこを目指してるんですか?」という問いに対する回答 その2

    P.176 笑顔が消えたのは、次のプレーに対する恐怖を知ったからなんです
    「94年の僕というのは、目の前に現れることが新しいことばかりで、楽しくてしょうがなかった。苦しみなんて、微塵もない。それがだんだん変わってくる。野球をする姿勢、表情が変わってきているはずです。(中略)次に起こるかもしれない怖さを知ったら、いちいち満足感に浸ってなどいられなくなる。笑っているということは、その時点でものすごく満足感を得ているということなんです。でも、相手はその直後から、常に僕の中に芽生えるスキを探している。笑っているということは、必ずスキが生まれているはずです。笑顔が消えたのは、次のプレーに対する恐怖を知ったからなんです」

    P.177 でも、楽しいのとおもしろいのとは、ちょっと違うと思います。
    「メジャーでの相手との差なんて、ほんの僅かな範囲のものですよ。圧倒的な差があったら、今でも笑いながら野球ができるでしょうね。僕にとっては、高校を出てすぐの92年にプレーしていたオリックスの2軍、あのチームの雰囲気は最高でしたから、すごくおもしろかった。でも、楽しいのとおもしろいのとはちょっと違うと思います。今だって、草野球の中に入って野球をやれば楽しいし、きっと笑いっぱなしですよ。でも、おもしろさというのはそういう次元では味わうことはできない」

    P.253 だって、ご飯を食べていても呼吸の仕方が分からなくなってくるんですから。
    「200本を打つ直前、180本から190本目を打つあたりが一番、苦しかったですね。体が自由に動かないんですよ。プレッシャーで動きがおかしくなって、結果が出なくなる。だって、ご飯を食べていても呼吸の仕方が分からなくなってくるんですから。呼吸のリズムが合わなくなって苦しくなる・・・それくらい追い込まれてしまうんですよ」

    自らに課す最も過酷なプレッシャーである200本のヒットを打ち続けること。メジャーで6年連続のそれを達成したあとのコメント

    P.258 プレッシャーと向き合っている間、何が難しいかって、力を抜くことなんです。
    「プレッシャーと向き合っている間、何が難しいかって、力を抜くことなんです。自分でも余分な力が入ってるのは分かるんですよ。でも、なかなか抜けないんですよね。それがあの日のゲームでできたんです。何でかなぁ。やっぱり、扇監督の笑顔を見たからじゃないですか(笑)。本当に何がきっかけになるか分からない」

    自らに課す最も過酷なプレッシャーである200本のヒットを打ち続けること。メジャーで6年連続のそれを達成したあとのコメント

    P.284 何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれる
    「俺は自分のためだよ。だって、自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、チームのために、なんていうヤツは言い訳するからね。オレは監督としても、自分のためにやってる人が結果的にはチームのためになると思うね。自分のためにやる人がね、一番、自分に厳しいですよ。何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれてきちゃうものだからな」

    王監督とイチローが食事をした際、イチローの「現役時代、選手の時に、自分のためにプレーしていましたか、それともチームのためにプレーしていましたか」という問いに対する王監督の返答

  • イチローの2001年のメジャー移籍から2010年までのナンバーのインタビュー集。

    一部、内容が重複してる部分があるものの、イチローのその時の心象風景が分かって面白い。

  • メジャー挑戦の2000年から2010年シーズン直前までのイチローのインタビューをまとめたものです。
    プロとして・一流としての振る舞い、ルーティン・試合に臨むための準備、自身を持つための取り組み、プレッシャーとの向き合い方など、本当に勉強になります。

    この人は一流の選手でありながら一流の「イチロー専属」コーチだな、と思いました。きっと自分自身を上から俯瞰的に観ている節がある。次元が違う。

  • すべてが自分の内面から出てくる天才

  • やっぱりすごいわ。最近の動向も気になるな。

  • テレビで取材を受けているイチローは「弧高のひと」という印象で、それでも昔より柔らかさを身に付けたなぁと思っていた。でも、本作を通して、彼の本質は変わらないし、我流を貫いて結果を出すためにどれほどの努力をするのかと思ったらやっぱり「孤高のひと」なんだと思う。

    時おり文面から窺える微笑みを想像するとこちらもにっこりしてしまうくらい、イチローが嬉しいときは嬉しがりたいと思うほどこの人の人間くささが好きだと思った。

  • 前から気になっていたけど、電子書籍大賞となり購入。
    電子書籍ならではの動画や写真も良かったけど、インタビューの内容がまた素晴らしく、改めてイチローを凄いと思った。

    「準備とは言い訳となり得るものを排除していくこと」などなど、メモしておきたい言葉も沢山あったので、しおりやマーカーの機能があると便利だったな(・・;)

  • イチローの言葉は心に響く。
    この言葉は決してスポーツだけではなく、ビジネス・人生、全てにおいて通ずる言葉。
    1年に1度、必ず目を通したい名著。

  • イチローのメジャー10年間のインタビュー。彼の天才性とは、と思ったら、彼は自分の理想を願い、実現の為の最高の努力をなんら厭わない、真面目な人間なだけだった。僕らは自分の理想の為の努力を厭い、避ける。ただそれだけの違い。凄く学んだ。人生を。

  • イチローの言葉をそのまま感じることのできる本

  • 成長というか旅をみてるというか…

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