決闘 ネット「光の道」革命 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2010年10月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784166607785

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

全国の光ファイバー通信環境を整える「光の道」構想に関する議論が展開され、特に孫正義氏の提案とジャーナリスト佐々木俊尚氏の反対意見が交わされる様子が描かれています。孫氏はビジネスモデルの革新を提案しつつ...

感想・レビュー・書評

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  • 二人の対決が臨場感があって面白い。

  •  スマートフォンがここまで普及すると、ネット接続は何も自宅にパソコンがなくとも良くなってはいるし、本書が書かれた2010年は、はるか遠い昔のようにも思えた。
     既に民主党政権があったことすら忘れかけている現在、当時かたられた「光の道革命」が語られることもなくなったが、改めて本書を読むと「孫正義」のプレゼン能力は実にすごい。あらためて「孫正義」という人物への興味が増してくる本ではある。
     

  •  研究室の先輩に貸して頂いた本。とても面白かった。ただ内容が、というより、2人の登場人物の人間性に面白味を覚えた。

     本書は2010年5月13日に行われた孫正義さんと佐々木俊尚による対談のまとめである。当時民主党政権は"光の道構想"を掲げており、その構想の提案・実行者として孫さんが注目を浴びていた。孫さんは当時"国費0円で光ファイバー普及率を100%する"と主張していた。そこへ佐々木俊尚さんがTwitter上で真っ向から反論。これがきっかけとなり、対談が実現した。

     個人的に思うのは、孫さんと佐々木さんは似たような考え方を持っているが、人間の気質としては間反対である、ということだ。孫さんは事業者で、佐々木さんはメディアであることがそれを如実に表わしていると思う。片や断固たる決意を持って物事を進めていく人であり、片や状況を俯瞰しリスクを批判しつぶしていく人、という言い方もできるかもしれない。別にどちらの方が良いという話ではないが、個人的には孫さんの発言の方が共感を覚える瞬間が多かった。"光の道"に関する対談なのでどうしても孫さんがプレイヤー色を帯びてしまうのは仕方のないことであり、もちろん佐々木さんの批判も的を得ているように感じる時も多々あったが、後半になればなるほど、佐々木さんの発言は屁理屈のように聞こえたり、整理されているように見えて実は整理されていない発言が目立ったように感じた。特に序盤の"コンテンツ・コンテナ・コンベア"という概念を用いた佐々木さんの発言は一見的を得ているようだが、各ワードの意味する範囲が広く、全く汎用的でないように感じた。

    それに対し孫さんは繰り返し、「明確なVisionを打ち出し、それを叫び続ければそのVisionは叶う」と繰り返し発言していた。これに関しては強く共感した。ただ孫さんの発言もなんとなく、ところどころに誇張表現が含まれているように感じた。

    また2人の対談以外にとても興味深かった内容があった。それは「ソフトバンクはモンゴル帝国である」という佐々木さんのコラムである。特に13世紀のモンゴル帝国が権力を極めたため、西ヨーロッパ諸国は陸を追われ、海に追い出され、それによってヨーロッパの帝国支配の歴史がスタートしたという説は、知的好奇心を刺激された。佐々木さんが紹介していた
    『世界史の誕生 モンゴルの発展と伝統』は是非読んでみたいと思った。

    議論の内容には良かった点や、よくわからなかった点、よくないと感じた点等多くあるが、何よりこのような対談が二人の直接対話から始まり、オープンな場で議論されたという事実が大きな進歩なのだと思った。

  • 国費は1円も使わずに、
    NTTのアクセス回線事業を分社化し、メタル回線を廃止して光に置き換える。
    これでこの事業は赤字から大幅黒字に。
    ここから、光の設備費用2.5兆円を6年間で捻出できる。

     光ケーブル化は一気にやらないと非効率。
     メタルは老朽化しており、保全費がかさんでくる。
     遠くに引くには減衰防止機器が必要で、ここにも維持費がかかる。
     家の壁までの光回線を全世帯をやっておくことが重要。
     使わない人は今のままでいい。

    カルテと教科書をクラウド化する。

     国の医療費は増加する一方。
     カルテのプラットフォーム化により、
     重複する検査や事務費を減らし、10兆円の費用削減に。
     自分の健康情報をクラウドにあげることで、
     どこにいても、最高の診断ができる。

     教科書は2万円のipadなどの端末に。
     画像データで分かりやすく面白い勉強法に。
     NHKの映像データを教科書向けに提供すれば追加経費は最小限。
     全ての学生に電子教科書を無償で配っても3600億円。ダム一個にも満たない

    日本は一番低いレベルに合わせる議論になる。
     しかし、
     ipadやiphoneなら説明書は要らない。
     だれでも使える。

    SIMロックを外さないのは、
     いままで世界一高くて世界一遅いネット回線を守ってきた
     既得権を持っている人との、
     せめて互角の戦いをするための武器になるから。
     同志のappleから得た貴重な武器。
     民間企業間の戦いなのです。

  • 孫さんと佐々木さん、どちらも好きな自分としては楽しく読むことが出来たが、光の道に関する討論自体はそこまで深く掘り下げておらず、佐々木さんが孫さんにインタビューしているような内容。

  • ソフトバンクの孫正義社長とITジャーナリスト佐々木俊尚氏の対談を収めた一冊。2人とも極めてわかりやすい話しっぷりをしているのでお互いの筋道もはっきりするし議論も明確。でもやっぱり孫さんのほうが一枚上手なんだなということがわかってしまうのもまた事実。どちらが正しいのか?は別として、この議論においては孫さんが進めているロジックのほうが世論の指示を集めやすいのは間違い無いと思う。さすが稀代の経営者だな、と思わせるには十分でした。

  • 途中で出で来る、佐々木氏のまとめたソフトバンクの歴史についての記述が便利だった。モンゴルかどうかはおいておいて。

  • 何を信じればいいの?

  • 光の道構想についての孫正義と佐々木の対談だった。
    感想としては、孫正義の構想と実現ありきで考える姿勢に感銘を受けた。
    日本のITインフラの現状についても学べた。
    ・孫正義
    光回線を全国津々浦々張り巡らせる事により医療・教育において現状では考えられないほどの利便性・効率性を増す。
    今後の日本を考える上で絶対に必要だという主張だった。
    これからのブロードバンドを前提としたサービスを展開することが当たり前になる時代において光の道は必ず必要になるという事である。

    ・佐々木
    こいつはなんか感情的で非論理的な部分が孫正義に比べて散見できた。
    しかし、主張は割とよい部分もあった。
    コンテンツとコンテナとコンベアについて分けてる話はわかりやすかった。特に日本はこのコンテナにあたるプラットホームで負けまくっている。iTunesをはじめ。
    ここが大事であり、光は優先事項ではないという主張。

    結局、既得権益層の老害がそういった、光の道の構想、プラットホームの海外からの導入を邪魔し、国の発展の阻害になっているということである。
    ITゼネコンがNTTデータということがわかった。日本IBMとかも?
    とにかく、孫正義は国を想い、かつ、合理的にビジネスを展開でき、かつ、先見性がある点でやはり尊敬できる人物であることがわかった。

  • 最近みじかなSBの考え方を抽出するために
    拝読しました。

  • 対談形式がすごく読みやすいかたちになっていた。あとモンゴル帝国の例えはなかなかうまい

  • 光の道というキーワードの下、孫正義氏と佐々木俊尚氏が日本の将来について深く議論している本。

  • まだ読んでいる最中ですが,久しぶりに鳥肌が立つほどの傑作です.

    ・なお,内容もさることながら,この書籍は孫正義氏と佐々木俊尚氏がツイッター上のやり取りだけで1対1の対談を実現し,かつそれがU Stream上で生中継されていた,という現実に注目する必要があると思います

    ・今自分がTwitterやFacebookに急速にはまりつつあるのも,こうした情報インフラを活用できない人は,近い将来確実に生き残れないという危機感を抱いているからです.(新聞やテレビに全く目を通さなくなっても何も困らないと思うし,むしろ有効に活用できる時間が増えると思います.関係各位には恐れ入りますが,本気の改革を望む次第です.)

    ・危機感というネガティブ表現はいけませんね.こうしたツールの活用が仕事のスタイルに新たな革命を引き起こすと信じています.

  • 光の道とは、光ブロバンを日本全国、離島も含めて敷設し、従来のメタル線と置き換えることによって様々な無駄を省こうとする国家的情報技術戦略である。
    本書は光推進派の孫正義と真っ向から不同意の佐々木俊尚の光の道を巡る論争を書籍化したものである。
    光の恩恵を享受している者として、今のネットの接続状況は当然だと思っていたが、なるほど、地方はまだADSLなんやと思うと明確な格差を意識せざるを得ない。

  • どの程度の帯域の光ケーブル想定しているのかが不明ですが、電子カルテや教科書はそれほどのトラフィックではないような。私の憶測ですが、IPテレビ、ネットTVなんかを想定しているかもです。そうなると、CATVや放送業界は騒然となるかと。

  • 国費を1円たりとも使わず、日本全土に光ファイバーでのインターネットインフラを整える。そして、NTTの赤字部門も黒字化できる。

    これだけ聞いてそれをやらない意味は無いと思った。

    「光の道」

    これを唱えているは孫正義。そもそもは元原口総務大臣の構想だそうだが、それに賛同した孫さんが具体的なお金の収支を算出した。ただ、その算出の方法の是非を僕が現時点で確認できる術はないので、実現性においての障壁は分からないんだけど、そのまま鵜呑みにするなら絶対やった方がいい。

    この構想に対して異を唱えた佐々木俊尚。厳密には孫さんのいう通りに国費0円でできればいいけど、それよりもプライオリティが高いことがあるのでは?という主張。でも、孫さんのプランを精緻に否定できないかぎりはちゃんとした議論にならないんだけど。

    その2人が2010年の5月にユーストやニコ動での中継を交えて5時間対談した内容の記録がこの本です。

    お恥ずかしながら「光の道」に関して僕は今更この本で初めて知ったわけなんですが、改めてビジョンを描くことって大事だなぁと思ったのです。そして、孫さんすげぇと。

    「光の道」が実現した未来の医療、教育は絶対ベター。でも、それくらいの規模の思想を掲げると絶対既得権益を持っている人々がいるんだということ。そこをぶっちぎって突破するパワーが理想を実現するってことなんだな。

    「光の道」構想に関する詳細だけでも面白いし、それを掲げる信念に対峙した時に佐々木さんの指摘は重箱の隅をつつく感じに見える。佐々木さんの著書は好きだし、他の同ジャンルを書かれている人の中では常に一歩先を行っている感じはするんだけど。

    夢を語ってしまった方が強い。

    それを感じた一冊でした。

  • IT関連の仕事をしていない人でも一度は読んでおいたほうがよいと思う。日本の将来にどうITを活かすか、について書かれている。

  • USTREAMの激論が余す所なく新書に!な一冊。トイレ休憩まで完全収録。

    ユーストでやっていた議論を新書にまとめ、佐々木さんの孫さん評が追加されている。ユーストをうつらうつらながらも見ていたので真新しさは全くなかったが仕事がら興味を持って読んだ。
    「光の道」については言うに及ばずといったところだが、孫正義と佐々木俊尚の議論はすごい。二人ともハジメマシテではないが、全く議論になっていない。ユーストが眠かったのを強烈に思い出した。
    結局のところ光回線料金は下がるらしい、漸進的に。孫さんが期待したように情熱的に何かをかえるというのは中々に難しいようだ。B案ゴリ押しCMの裏で華麗に値下げ決定、、、、Viva準公務員。

    Akibaの有隣堂で購入。久方ぶりの神奈川ローカル本屋だったけど、楽しい本屋ではなったように思う。

  • 電子書籍で読了
    ソフトバンク 孫氏とITジャーナリスト佐々木俊尚氏の対談+佐々木氏の孫氏評が書かれている。
    対談は、孫氏がかねがね提唱している「光の道」に対する佐々木氏の反論を孫氏が真っ向勝負、「とことん議論しましょう」と始まったもの。USTやニコ道でもライブ中継された。2010.5.13に行われた生対談を書籍化されたもの。
    佐々木氏は光の道整備(インフラ)より、プラットフォーム整備を重点的に進めるべきだとの持論から孫氏の真意を問う。

  • 「国費を1円も使わずに、いまある日本中のメタル回線を100%「光」に変えてみせる」 「一番重要なのは、情報を流通させるプラットフォーム、ブロードバンドでは全体が回らない」 どっちが正しいの?

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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