- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166607785
作品紹介・あらすじ
超高速の光ケーブルを全世帯に引いて、日本中を覆い尽くそうとする民主党の「光の道」構想。この国家的IT戦略が意味するものは?"生き残り"を賭け、日本が今後とるべき道とは?カリスマ経営者と気鋭のITジャーナリストが、ネット社会の"未来と理想"を熱く語る。
感想・レビュー・書評
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二人の対決が臨場感があって面白い。
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スマートフォンがここまで普及すると、ネット接続は何も自宅にパソコンがなくとも良くなってはいるし、本書が書かれた2010年は、はるか遠い昔のようにも思えた。
既に民主党政権があったことすら忘れかけている現在、当時かたられた「光の道革命」が語られることもなくなったが、改めて本書を読むと「孫正義」のプレゼン能力は実にすごい。あらためて「孫正義」という人物への興味が増してくる本ではある。
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国費は1円も使わずに、
NTTのアクセス回線事業を分社化し、メタル回線を廃止して光に置き換える。
これでこの事業は赤字から大幅黒字に。
ここから、光の設備費用2.5兆円を6年間で捻出できる。
光ケーブル化は一気にやらないと非効率。
メタルは老朽化しており、保全費がかさんでくる。
遠くに引くには減衰防止機器が必要で、ここにも維持費がかかる。
家の壁までの光回線を全世帯をやっておくことが重要。
使わない人は今のままでいい。
カルテと教科書をクラウド化する。
国の医療費は増加する一方。
カルテのプラットフォーム化により、
重複する検査や事務費を減らし、10兆円の費用削減に。
自分の健康情報をクラウドにあげることで、
どこにいても、最高の診断ができる。
教科書は2万円のipadなどの端末に。
画像データで分かりやすく面白い勉強法に。
NHKの映像データを教科書向けに提供すれば追加経費は最小限。
全ての学生に電子教科書を無償で配っても3600億円。ダム一個にも満たない
日本は一番低いレベルに合わせる議論になる。
しかし、
ipadやiphoneなら説明書は要らない。
だれでも使える。
SIMロックを外さないのは、
いままで世界一高くて世界一遅いネット回線を守ってきた
既得権を持っている人との、
せめて互角の戦いをするための武器になるから。
同志のappleから得た貴重な武器。
民間企業間の戦いなのです。 -
孫さんと佐々木さん、どちらも好きな自分としては楽しく読むことが出来たが、光の道に関する討論自体はそこまで深く掘り下げておらず、佐々木さんが孫さんにインタビューしているような内容。
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ソフトバンクの孫正義社長とITジャーナリスト佐々木俊尚氏の対談を収めた一冊。2人とも極めてわかりやすい話しっぷりをしているのでお互いの筋道もはっきりするし議論も明確。でもやっぱり孫さんのほうが一枚上手なんだなということがわかってしまうのもまた事実。どちらが正しいのか?は別として、この議論においては孫さんが進めているロジックのほうが世論の指示を集めやすいのは間違い無いと思う。さすが稀代の経営者だな、と思わせるには十分でした。
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途中で出で来る、佐々木氏のまとめたソフトバンクの歴史についての記述が便利だった。モンゴルかどうかはおいておいて。
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何を信じればいいの?
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光の道構想についての孫正義と佐々木の対談だった。
感想としては、孫正義の構想と実現ありきで考える姿勢に感銘を受けた。
日本のITインフラの現状についても学べた。
・孫正義
光回線を全国津々浦々張り巡らせる事により医療・教育において現状では考えられないほどの利便性・効率性を増す。
今後の日本を考える上で絶対に必要だという主張だった。
これからのブロードバンドを前提としたサービスを展開することが当たり前になる時代において光の道は必ず必要になるという事である。
・佐々木
こいつはなんか感情的で非論理的な部分が孫正義に比べて散見できた。
しかし、主張は割とよい部分もあった。
コンテンツとコンテナとコンベアについて分けてる話はわかりやすかった。特に日本はこのコンテナにあたるプラットホームで負けまくっている。iTunesをはじめ。
ここが大事であり、光は優先事項ではないという主張。
結局、既得権益層の老害がそういった、光の道の構想、プラットホームの海外からの導入を邪魔し、国の発展の阻害になっているということである。
ITゼネコンがNTTデータということがわかった。日本IBMとかも?
とにかく、孫正義は国を想い、かつ、合理的にビジネスを展開でき、かつ、先見性がある点でやはり尊敬できる人物であることがわかった。 -
最近みじかなSBの考え方を抽出するために
拝読しました。