名セリフどろぼう (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607969

作品紹介・あらすじ

読書家の間で反響を呼んだ「名文どろぼう」に続き、今回"どろぼう"されたのは懐かしいテレビドラマのセリフたち。倉本聰、向田邦子、山田太一…お茶の間を熱くさせた言葉を引用しながら超一流の読み物に仕上げる名人芸の感動、再び。名セリフが10倍味わい深くなる驚きの文章術。

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • 竹内政明著「名セリフどろぼう」文春新書(2011)
    *「人間は、してきた事で敬意を表されてはいけないかね?いまは、もうろくばあさんでも、立派に何人かの子供を育てたということで、敬意を表されてはいかんんかね?」
    *「電話って、かかる前に、ため息つきますね」
    *「恋が着せ、愛が脱がせる」
    *「夕暮れ時というのがきらいだった。昼間の虚勢と夜の居眠りのちょうど真ん中で、妙に人を弱気にさせる」

  • 一冊目の方が面白いかな。しかし、なぜこうもポンポン他書を引用できるんかな?竹内さんのアンテナの張り方がハンパない。

  • 最近はまっている読売新聞1面コラム、編集手帳の竹内政明がの著。

    ドラマなどからのセリフを引用し読み物に仕上げている。


    腹減ってんのは見えねけど、どんな服着ているかは見えるぜ

    利口同志が喧嘩しているか、バカ同士が仲良くしている時です(会社がつぶれる場合)

    どんなときに、もう若くないかと感じをいだきますかの問に「涙がまっすぐに流れないで、横に走ったときです」と吉永小百合さん。

    が印象的であった。

  •  名文どろぼう、名セリフどろぼうは、様々な小説、脚本から、面白い文章、セリフを紹介する内容です。著者は読売新聞の編集手帳を書いていたこともあったこともあり、よく吟味されて、文章、ことばをどろぼう(引用)しています。

     名文どろぼうは言葉を匠に遊んでいる印象を受けましたが、名セリフどろぼうは心に残るような名言が多数ありました。

    P.167の五郎さんの言葉が一番ぐっときました。

  • 「名文どろぼう」に続くシリーズ2冊目。一作目は流石というチョイスだったが、こちらはそもそも抜粋先のジャンルが狭くて、少々パターンが狭いか。

  • 狙って出した2匹目は急に懐が小さくなった。鑑賞の幅が狭いんだな。

  • 様々なドラマ、小説の名台詞と、その周辺にまつわる話。
    暇つぶしに最適。

  • 「名文どろぼう」に続き,読む。

  • 59点。新聞のコラムが好きだ。学生は受験対策として『天声人語』(朝日)を読むようにと僕らのころは言われていたが、数あるコラムの中で僕は『編集手帳』(読売)に軍配を上げる。
    インターネットは便利なもので今では『春秋』(日経)や産経抄(産経)でも何でも読める。
    その時々に関心を集めている話題から説き起こしながら、単なる時局解説に終わらず、必ず本質論にまで到達するのが優れたコラムというものだ。この前春秋で、AKB48の総選挙と霞ヶ関を結びつけて書いていたがそういう飲み会レベルの安易かつ薄っぺらい時論では到底本質論には至らない。
    素晴らしいと感じるコラムと出会うのは稀で、大体はこじつけが過ぎるように感じたり、ぜんぜん議論が着地していないという印象を受けることもしばしばである。もちろん定量にまとめあげるセンスと、知識の広さには毎回感心する。
    さて、本書は読売新聞の看板コラム「編集手帳」の6代目執筆者である竹内政明氏によるもの。彼のコラムの執筆を支えてきたのが、長年かけて古今東西の名文や名セリフを独自に収集してきた「竹内ノート」にあるといわれている。新聞記者はもともと雑学の大家と言われるが、竹内氏はまさにその言葉通り古今東西さまざまな書物の文章をコラムのテーマに合わせて的確に引用し、そこから新たな世界を展開する。本書はその応用でテレビドラマのセリフをきっかけに竹内氏が敷衍していくという内容だが、本書では彼の魅力がまったく見られない。博学であることはよくわかったのだが、それで??と肩透かしをくう。論が論たるには、単なる事実命題の提示やロジックの展開だけでは不十分なんだな。 やっぱ普通に、時論書いたほうがいいんじゃないでしょうか。

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著者プロフィール

コラムニスト。1955年神奈川県生まれ。79年北海道大学卒業後読売新聞社入社。経済部等を経て、98年に論説委員。2001年より読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」を執筆。著書に『名文どろぼう』『名セリフどろぼう』『「編集手帳」の文章術』(いずれも文春新書)等がある。2015年度日本記者クラブ賞受賞。

「2018年 『竹内政明の「編集手帳」傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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