- 文藝春秋 (2011年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166608041
みんなの感想まとめ
歴史的な視点から日本人のアイデンティティを深く掘り下げ、誇りを再認識させる内容が魅力的な一冊です。明治維新以降の日本の歴史が適度なユーモアを交えながら語られ、読者は納得感を持って理解を深めることができ...
感想・レビュー・書評
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再読。数学者の藤原正彦さんが近現代史について自分自身の見方を書いた本。数学者であるのに歴史についての見識が広いことに驚かされた。日本人として祖国に誇りと自信を持つためには、歴史認識をもう一度確認することが大切であることを痛感した。
心に残った言葉
・社会や国家に尽くすという美徳は、GHQが教育勅語を廃止し公より個を尊重する教育基本法を作成すると同時に消滅の運命を定められたと言ってよいでしょう。「公イコール国家イコール軍国主義」という連想を植えつけることで公へのアレルギーを持たせ、日本を弱体化しようとしたのです。公を否定し個を称揚することはGHQが産み、そしてそれを継承した日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はGHQの方針になぜか未だに忠誠を尽くしているほぼ全てのマスコミにより、直ちに軍国主義者のレッテルを貼られます。P25
・実はアメリカが日本に与えた致命傷は、新憲法でも皇室典範でも教育基本法でも神道指令でもあません。P65
占領後間もなく実施した、新聞、雑誌、放送などに対する厳しい言論統制でした。終戦のずっと前から練りに練っていたウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP=戦争についての罪の意識を日本人に植えつける宣伝計画)に基づいたものでした。この「罪意識扶植計画」は、自由と民主主義の旗手を自任さるアメリカが、戦争責任の一切を日本とりわけ軍部にかぶせるため、日本人の言論の自由を封殺するという挙に出たのです。P66
・この「罪意識扶植計画」は、日本の歴史を否定することで日本人の魂の空洞化をも企図したものでした。ぽっかりと空いたその空き地に罪意識を詰めこまうとしたのです。そのためにまず、日本対アメリカの総力戦であった戦争を、邪悪な軍国主義者と罪のない国民との対立にすり替えました。三百万の国民が米軍によっり殺戮され、日本中の都市が廃墟とされ、現在の窮乏生活がもたらされたのは、軍人や軍国主義者が悪かったのであり米軍の責任ではない。なかんずく、世界史に永遠に残る戦争犯罪、すなわち二発の原爆投下による二十万市民の無差別大量虐殺を、アメリカは日本の軍国主義者の責任に転嫁することで、自らは免罪符を得ようとしたのです。P66
・洗脳とは真に恐るべきもので、最初は生存のため仕方なく罪意識扶植計画に協力していたのが、次第にそれに疑いをはさまない姿勢こそが戦争への懺悔、良心と思い込むようになったのです。疑いをはさむ人は軍国主義者とか右翼というレッテルが貼られることになりました。そしてこの史観は、モスクワのコミンテルン(ソ連共産党支配下の国際組織)のものでもありましたから、その影響下にあった日教組がそのまま教育の場で実践しました。
そのためこの史観は今日に至るまで脈々と、多くの善良な日本人の精神の奥深くに、気づかぬうちに根を張っているのです。P82
・日本の軍人達は、戦場で涙ながらに老いた父母を思い、自分の死後に遺される新妻や赤子の幸せを祈り、恋人からの手紙を胸に秘め、学問への断ち難い情熱を断ち、祖国に平和の訪れることを願いつつ祖国防衛のために雄々しく戦いました。それが今、地獄さながらの戦闘で散華した者は犬死にと嘲られ、かろうじて生き残った者は人殺しのごとく難詰されるという、理解を絶する国となってしまったのです。祖国のために命を捧げた人に対し感謝の念をこめ手を合わせて拝むべきものであるのに、戦争の罪を一身に背負わせているのです。
このような状態で日本人としての誇りが生まれようもありません。P86
・最も重要なことは現代の価値観で過去を判断してはいけないということです。人間も国家もその時の価値観で生きるしかないからです。P175
・日本人は「敗戦国」をいまだに引きずり小さくなっています。WGIP(罪意識扶植計画)で植えつけられた罪悪感を払拭することです。そして作為的になされた「歴史の断絶」を回復することです。
すなわち、「誇り」を回復するための必然的第一歩は、戦勝国の復讐劇にすぎない東京裁判の断固たる否定でなければなりません。そして日本の百年戦争がもたらした、世界史に残る大殊勲をしっかり胸に刻むことです。
その上で第二は、アメリカに押しつけられた、日本弱体化のための憲法を廃棄し、新たに、日本人の、日本人による日本人のための憲法を作り上げることです。P246
・次いで第三は、自らの国を自らで守ることを決意して実行することでさ。他国に守ってもらう、というのは属国の定義と言ってもよいものです。屈辱的状況にあっては誇りも何もないからです。P247詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感動!! ★100ですね。 最後の2ページは涙を禁じえなかった。
明治維新以降の歴史を概観し、日本人論を述べたものは色々読んできたけど、適度な冗談(嫌味)も交えつつ、的確な表現で分かりやすいし、素直に納得できる。正に日本人論の総括である。
戦後、日本の國體は保持されたが、東京裁判史観やWGIPにより、それまでの「公」ではなく「個」の意識を刷り込まれ、確実に国民性の弱体が図られてきた。それほど欧米列強は極東の島嶼部に住む、日本人の国民性を恐れたのだ。
だがそれも当然のこと、1492年のコロンブスの新大陸発見以来、日本人以外の有色人種の誰も、白人の帝国主義、人種差別、植民地政策に抵抗出来なかったにも関わらず、約450年後に日本はそれを単独で成し遂げてしまったのだ。
本書でも言及されているとおり、世界史の10大ニュースに、否、3大ニュースに挙がられて当然だろう。
戦争には負けたが、独立は勝ち取った。局所的・戦術的には負けを喫したが、大局的・戦略的には大勝利を収めたのだ。
2000年に及ぶキリスト教的世界観、白人至上主義という呪縛・呪詛を完全に打ち破ったのだ。これを、ウェストファリア体制の確立を遥かに凌駕する、人類史における完全人類平等主義思想の歴史的大勝利と言わずして、何と呼ぶのか。ただ、少々戦後日本人の崇高な国民性の毀損という負債は負ってしまったのだが...
素晴らしい先祖を持ったことを誇りに思うとともに、現在の自分がそれに恥じない生き方が出来ているか、襟を正される思いである。 -
この本を読んで、歴史観を改めることができた。ここまで書いてくれた著者に感謝。
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「国家の品格」に続き、素晴らしい本を書いてくれました。全8章の内容は、前半4章を中学2年の課題図書に、後半4章を中学3年の課題図書と指定して欲しいくらいですが、きっと日教組は嫌がるだろうな。
本書は、近代日本の歴史がコンパクトにまとめられており、歴史を俯瞰する1つの見方や立場を多感な年齢で考えることに意義がある。例えば、最近流行りの国際交流の場で反日教育を受けた連中から一方的に攻撃されて、日本人として何も言い返せないのでは困る。そうした公平で正しい基本知識を身につけて欲しいという願いを込めて。
以下、本書のエッセンスを書き記す。
・「中国は美人を見たら自分の妻だと平気で主張する国」李登輝
・アメリカの年次改革要望書は露骨な日本への内政干渉
・戦後、社会や国家に尽くすという美徳は、公を否定し個を称揚しようとするGHQと日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はマスコミから軍国主義者のレッテルを貼られる
・物理や数学の公式は、美しい=正しい。「真、善、美は同じ一つのものの3つの側面にすぎない」マイケル・ワイル
・古来より日本は他国の新しい文明を日本人の持つ美意識をベースに取捨選択し、自分達の文明と融合させながら進化と洗練を繰り返してきた
・中国、韓国、北朝鮮のみが戦後ケジメのついた戦争を蒸し返し謝罪を要求し、おバカでお人好しの日本人リーダーがそれを受け入れ、それ以後毎回謝罪させられるも友好どころか外交カードとして無限に利用されるハメに
・米国のWGIP(罪意識扶植計画)は、原爆や無差別爆撃などの戦争犯罪を、日本の軍国主義者の責任に転嫁するために行われた。またその協力者には就職口を世話し出世させ、その結果日本の言論中枢から保守層が見事に消えた
・日本がポツダム宣言を受け入れないために米国が原爆投下を決断したことになっているが、ポツダム宣言発表以前にトルーマン大統領が投下命令を出していたのが歴史的事実
・さらに、大統領の周りから「日本はすでに敗北しており原爆は不必要」という進言には耳を貸さず、当初ポツダム宣言草案にあった「国体維持」の言葉を削除させて日本がすぐ受諾しないよう時間を稼ぐ周到さ
・真珠湾攻撃を宣戦布告の無い恥ずべき行為と糾弾し続けるアメリカは、己のベトナム戦争やアフガニスタン戦争、イラク戦争でも宣戦布告をしていない
・日本の愛国心が英語ではナショナリズム(国家主義)と訳されるが、パトリオティズム(祖国愛)と訂正すべき
・東京裁判が戦勝国による欺瞞なのは、日本の民間人を虐殺した原爆や無差別爆撃は『戦争犯罪』として不問に付され、ソ連が日ソ不可侵条約を無視し満洲に侵入し民間人を虐殺、降伏後も60万人以上の日本人をシベリアで強制労働させたことも不問という理不尽
・さらに、禁じ手である事後法を使ってまで「人道に対する罪」を過去に遡って適用、ブレイニー弁護人の「原爆投下という空前の残虐行為を犯した国の人間に、この法廷の被告を裁く資格があるのか」は発言と同時に会議通訳が中止されたため日本人は知ることが出来なかった
・敗戦国の悲劇は日本だけではなく、ソ連がポーランド人4,400名をカチンの森で銃殺したのを長らくナチスドイツの仕業だと喧伝
・中国への日本人の萎縮はでっち上げられた「南京大虐殺」にあるので、もういい加減事実に基づききちんと白黒つけるべき
◇◇◇ここまでが第4章までの内容◇◇◇
・「韓国併合は合法。当時の韓国は文明の成熟度を有さなかったため、国際法上違法とはならない」ジェームズ・クロフォード
・16世紀以後の世界史の半分は、恥ずべき人種差別に基づく残虐非道な侵略史だったのにもかかわらず、自存自衛のために帝国主義に遅れて参加した日本だけが、批難された。日本が侵略国なら欧米列強も間違いなく侵略の大先輩です。ここで大切なのは、現代の価値観だけで過去を判断してはいけない、ということ。人間も国家もその時代の価値観で生きるしかないからです。
・1919年のパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃を提案し、賛成11対反対5で可決されそうになったが、議長のウィルソン大統領が全会一致を主張して廃案に
・日露戦争の勝利は、欧米列強に植民地化され抑圧され有色人種の民族自決への希望の光だった
・世界恐慌で、列強のブロック経済化という排他的政策により日本の輸出が締め出され、食糧不足で貧農では娘の身売りが横行した状況では、日本人が生きるために満洲に新しい市場を求めざるを得なかった。そして、コミンテルンの謀略により日中戦争となり、アメリカの謀略により日米対戦へと泥沼の道へと突き進む。
・戦争による大破滅を経験した日本だが、歴史家クリストファー・ソーンは「日本は敗北したとはいえ、アジアにおける西欧帝国の終焉を早めた」の言葉通り、結果的には白人のアジア侵略を止め、帝国主義、植民地主義さらには人種差別にも終止符を打つという偉業を成し遂げた。
こうしたことは学校では誰も教えてくれませんが…
今も米国にNoと言えない日本、さらに中国に対しても譲歩の連続。一方では国を守るべき官僚や国会議員が自己保身と利益誘導の権化となっている状況を見れば戦後日本人が失ったものはとてつもなく大きく、将来日本を背負う若者に一刻も早く正しい歴史を学び独立気概と愛国心(祖国愛)を醸成してもらうべき緊急事態です。
冒頭あえて2学年に分けて課題図書としたのは、早いうちに学ぶべきとはいえ、中学生にとっては覚える大事な事柄が多いためです。 -
あくまでも私見ですが、教育を変えるしかないのではないだろうか。
日本が凋落するであろう、あるいは凋落途中であることを感じている文化人は多い。
ですが、一般人は知らないのです。
今の日本がGHQによるWGIP「罪意識扶植計画(日本愚民化計画)」で欧米の「利己主義」を植え付けられた結果の衰退であることを。
その昔から「和をもって貴しとなす」の文明であったこと。
黒船来航から日本が欧米に蝕まれたこと。
いまだにWGIPの汚染が続いていることを。
それを「教え」なければならないのです。
そして「かつての日本」、「素晴らしかった日本」を再興できて初めて誇りを持てるのだと思います。
今の日本は「愚民の、愚民による、愚民のための教育」が行われている。
その愚国民に「誇りを持て!」なんてどうして言えるのか。 -
日本に植え付けられた「敗戦国観」を拭い去り、本来の日本人の誇りを取り戻せ、といったところ。
これを読んで、
「でも戦時中の日本人は…」とか「やっぱり真摯に反省すべきでは」とか思っちゃう人は戦後日教組の歴史観にのまれちゃってるのか…。悩ましいところだけど、でも大東亜戦争(あえて使う)開戦に至る米英の思惑や東京裁判の欺瞞もよく分かった。やはり日本人として知っておくべきこと。日本人だけが素晴らしいわけは決してないけれど、今のままでいいはずはないんだ、やっぱり。 -
太平洋戦争の評価について、詳しい見解が述べられていますが、総括では今の日本人が改めて認識すべき事が書かれていました
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素晴らしい。
と言うと、右よりって思われそうですが、至って普通の日本大好きな日本人です。
中国の挑発や反日デモ、韓国の無礼なツゲグチ外交やオリンピック妨害、あまりにも外国に配慮し過ぎたマスコミの報道、そろそろ温和な日本人も堪忍袋の緒が切れますよね。
まー、中韓への投資や旅行も減ってるようで、スグに日本の怖さを思い知るでしょうが…
あと、ハイブリッド技術を寄こせとか、年次改革要望書とか、平気で言ってくるアメリカ。
争いを嫌い、自分を律することが出来る日本人の美徳をいいように利用されてることを、そろそろ気付くべきでしょうね。
でも、度量のデカイ日本人は身を引いちゃうんですよね〜。
それ位乗り越えられると思っているし、その実力もあるから。
なので、この位の言い方をしないと覚醒しないということでしょう。
日本の誇りを保つためにも、こういう本を読んだほうがいいと思います。
是非! -
この本がきっかけで近現代史に興味が持てるようになりました。
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改めて歴史というものは戦勝国が作るということを意識させられました。
出版・放送・教育・法律を徹底的にコントロールしプロバガンダを浸透させていく。怖いやり方です。
ただし、あくまでもこの本も一つの考え方。大事なことは与えられた情報を自分の中で咀嚼し、自分なりの理解をすること。
いやー面白かった。 -
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読みかけで放置していたが、8/15に合わせて完読。
「個より公、金より徳、競争するより和、主張するより察する」が今の日本人には必要との意見。海外ではこれが常識とか、グローバルなんて考えよりか、こっちの方があっているかもな〜自分には。
歴史に関する本は多面的に見た方が、デリケートな問題であるが故にすっきりする。加藤陽子の「それでも日本人は戦争を選んだ」と一緒に読めたことで理解が深まった。 -
相変わらずだなぁ。戦後の日本はたるんでる,昔の日本人はどこへいったのか?GHQに植えつけられた国民自己崩壊システムが今なお機能しているのだ,みたいな話が蜿蜒と続く。
各章のタイトルを見ると,内容がだいたいわかる。
「政治もモラルもなぜ崩壊したか」
「すばらしき日本文明」
「祖国への誇り」
「対中戦争の真実」
「『昭和史』ではわからない」
「日米戦争の語られざる本質」
「大敗北と大殊勲と」
「日本をとり戻すために」
というか,本のタイトルで内容だいたいわかるかw
どうもテンプレ的で,少なくとも,数学者が書く文章って感じではないね。高田純氏の文章が物理学者の書く文章って感じでないのと同様。高田氏の方がより右だけど。
でも思えば,この人の信念は『若き数学者のアメリカ』から変わってないのね…。 -
罪意識扶植計画:終戦の前から練っていたWGIP(戦争についての罪の意識を日本人に植え付ける宣伝計画)
日本の軍人たちは祖国に平和の訪れることを願いつつ祖国防衛のために戦ったのに、今、地獄さながらの先頭で散華したものは犬死にと嘲られ、辛うじて生き残ったものは人殺しのごとく難詰されるという、理解を絶する国となってしまった。
このような状態で日本人としての誇りが生まれようもありません。
家族愛、郷土愛、祖国愛、この三つの愛が人間の基本
昭和だけを切り取るということは、四世紀もの長きにわたる欧米列強の酷薄を免罪し、日本人だけを辱め、「東京裁判史観を認める」ことが導かれる危険を高める。
日本人は白人のアジア侵略を止めるどころか、帝国主義、植民地主義さらには人種差別というものに終止符を打つという偉業を成し遂げた。 -
江戸時代は江戸には百万人以上住んでいたが鍵はお城の門、金持ちの土蔵以外にはつけなかった。
世界七大文明の一つ。貧乏人は存在するが貧困ではない。礼節によって幸せになる。日本の封建制度は他の封建制度とは異質。外国人の言葉によると江戸から明治中期にかけて歴史的に存在しなかった貧しいながらも平等で幸せだった。
太平戦争史は1945年12月からNHKで放送された真相論を展開した米国の洗脳。
満州は歴史的に満州人のもので、中国とは万里の長城より南の漢族が支配する土地のこと。満州語は漢語とは文字からして似てもいない。1644年に生まれた清が北京を占領し満州人による中国支配が始まった。その後、モンゴルや新疆、チベット、台湾と広げたので、中国が言っている歴史的に領土といっているのはこの時を基準に言っているから。中国=漢族は朝鮮、日本、満州を2000年も東夷と蔑視していただけ。
1919年孫文らが清朝打倒して初めて南京に中華民国を樹立して満州を直接統治した。
ただ統治する力がなかったので実態は軍閥が闊歩する土地だった。
早く終わると思っていた日中戦争が長引いたのはソ連が仕込んでいたから。日本と国民政府軍が疲弊しきったらソ連が満州を攻略し日露戦争の復習を果たせるから。アングロサクソンは世界でもっとも長期戦略に長けた民族。中国のマーケットに参入したがっていた。
第一次世界大戦で人種差別撤廃を提案したやっかいな国なので黄色人種同士を戦わせて疲弊させたかった。日中が手を携えるのは彼らの悪夢だった。この2つを対立させるのが現在の欧米基本戦略。
中国は世界一の宣伝力がある。米国世論の工作に蒋介石婦人が大活躍した。
日本軍が東南アジアを侵略したといわれるが主に援蒋ルートをつぶすため。 -
日本人の誇りを具現化する危うい行程《赤松正雄の読書録ブログ》
日本は帝国主義、共産主義、そして新自由主義と、民族の特性にまったくなじまないイデオロギーに、明治の開国以来、翻弄され続けてきたと言えます―日本を取り戻すために何をするべきか。藤原正彦『日本人の誇り』は、『国家の品格』から6年経った今、改めて日本人の覚醒と奮起を促す。この種の主張をする論者は今では少なくなく、独自の論壇市場を形成しているものと思われる。しかし、現実は一向に変わらない。いや、ますます漂流が続く。読み終えて、さてどう動くかに思いをいたし、行く末を案じてしまう。
「公より個、徳より金、和より競争」と、日本人はなぜ今モラル崩壊とも言うべき厳しき事態に直面しているのか。かつての価値観が危機に瀕しているのは、日本文明の本来の姿を見失い、自信を失っているからだとの著者の見たてには首肯出来る面が多い。しかし、それを立て直すための方途の前途遼遠なることを思うにつけ、ため息がでてしまう。
著者は、日本人が誇りを取り戻すために以下三つの道筋を示す。第一歩は、戦勝国の復讐劇に過ぎない東京裁判の断固たる否定。第二歩は、新たな憲法の創出。第三に、自らの国を自らで守ることを決意して実行することだとする。この三つがなされて初めて「ペリー来航以来の百年戦争が真の終結を見る」のだ、と。
この結論部分に至って多くの読者は違和感を持つに違いない。それしかないのか、と。憲法を新たに作る道筋のとば口に立ちながら一向に前に進まないのは何故か。それは、基本にすえる思想が見えないからだろう。結局は、いつか来た道に舞い戻るのではないのか、と。つまり、明治維新から大戦敗北への道の背後にあったものも、戦後66年の経済至上主義の基盤を形成したものも、どちらも日本本来の思想、文明に依拠したものではないことに気づかねばならない。それを確立した上で、憲法改正に取り組まねば。藤原さんの道筋には多くの日本人が危うさを感じ、ただ躊躇するしかないのである。それを彼は理解しているのだろうか。 -
菅直人!お前、これ読め!
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日本人としての誇りを認識できる一冊です。しかし、内容の大部分は歴史叙述であるため藤原氏の言いたいことがなんだったのか、日本人の誇りを再認識することか、自らの歴史観を世に提起したかったのか。
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藤原先生は法学者でも歴史学者でもなく数学者でいらっしゃるのに、このような内容で日本人に当時の日本・日本人の歴史に憂慮する思いが強い。1970年台前半に米国から日本の状況を俯瞰することができ多くのことを感じてこられてきたのだと思う。
当時ヨーロッパ列強が植民地化していた東アジア各国を独立させるための大義が、東アジア諸国への侵略戦争を起こした国としてすり替えられた。太平洋戦争後の極東軍事裁判や・GHQによる洗脳教育によって「腑抜け」になってしまった日本人に、気概を取り戻せ!と鼓舞する内容。
先生の思いの全てを簡単簡潔に整理することはできないので、目次を紹介するのにとどめます。
第1章 政治もモラルもなぜ崩壊したか
第2章 すばらしき日本文明
第3章 祖国への誇り
第4章 対中戦争の真実
第5章 「昭和史」ではわからない
第6章 日米戦争の語られざる本質
第7章 大敗北と大殊勲と
第8章 日本をとり戻すために
自国に起こった出来事を正しく理解し後生に伝えるのは大切なことですが、当時の正しい状況を承知しておりる人たちがいなくなりつつあるのも事実。発言する人も決して多くはなく、私のようなものでなく、然るべき人たちや組織・機関が後生に伝えていってほしいものです。 -
本書は、日本人の誇りと銘打っているだけあって東京裁判の不当性や中国の卑劣な行為、アメリカの押し付け憲法、またGHQによる戦後日本弱体化などを解説した上で痛烈に批判しています。
ただ、筆者はその上で日本の満州での行い、また大アジア主義から大東亜共栄圏への考え方の転向(列強帝国思想)など日本の過ちについてもしっかり指摘しているいわば右寄りの中道とも言って良い内容になっております。
排日政策、原料輸入禁止、アメリカによりどんどん追い込まれていく中、やむにやまれず太平洋戦争に突入していく日本。筆者も述べていたが、当時の環境を考えると、どう足掻いても戦争を回避することは出来なかったと考えると暗澹たる気持ちになりました。
ペリー来航から始まり、GHQ統治終了までの百年戦争。日本は、よく頑張ったと思う。
日本に生まれて良かった。そう思える一冊です。
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2011年読了、タイトルの誇りとは関係ないように思う。戦争時の事柄や事件を挙げて主観的な日本人論で原因と理由を連ねているだけだと思いました。
著者プロフィール
藤原正彦の作品
