日本人の誇り (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
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本棚登録 : 1443
レビュー : 202
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608041

作品紹介・あらすじ

「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる日本国民の精神性は、文明史上、世界に冠たる尊きものだった。しかし戦後日本は、その自信をなぜ失ったのか?幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を徹底検証し、国難の時代を生きる日本人に誇りと自信を与える、現代人必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 感動!! ★100ですね。 最後の2ページは涙を禁じえなかった。
    明治維新以降の歴史を概観し、日本人論を述べたものは色々読んできたけど、適度な冗談(嫌味)も交えつつ、的確な表現で分かりやすいし、素直に納得できる。正に日本人論の総括である。

    戦後、日本の國體は保持されたが、東京裁判史観やWGIPにより、それまでの「公」ではなく「個」の意識を刷り込まれ、確実に国民性の弱体が図られてきた。それほど欧米列強は極東の島嶼部に住む、日本人の国民性を恐れたのだ。
    だがそれも当然のこと、1492年のコロンブスの新大陸発見以来、日本人以外の有色人種の誰も、白人の帝国主義、人種差別、植民地政策に抵抗出来なかったにも関わらず、約450年後に日本はそれを単独で成し遂げてしまったのだ。
    本書でも言及されているとおり、世界史の10大ニュースに、否、3大ニュースに挙がられて当然だろう。

    戦争には負けたが、独立は勝ち取った。局所的・戦術的には負けを喫したが、大局的・戦略的には大勝利を収めたのだ。
    2000年に及ぶキリスト教的世界観、白人至上主義という呪縛・呪詛を完全に打ち破ったのだ。これを、ウェストファリア体制の確立を遥かに凌駕する、人類史における完全人類平等主義思想の歴史的大勝利と言わずして、何と呼ぶのか。ただ、少々戦後日本人の崇高な国民性の毀損という負債は負ってしまったのだが...

    素晴らしい先祖を持ったことを誇りに思うとともに、現在の自分がそれに恥じない生き方が出来ているか、襟を正される思いである。

  • 素晴らしい。

    と言うと、右よりって思われそうですが、至って普通の日本大好きな日本人です。

    中国の挑発や反日デモ、韓国の無礼なツゲグチ外交やオリンピック妨害、あまりにも外国に配慮し過ぎたマスコミの報道、そろそろ温和な日本人も堪忍袋の緒が切れますよね。

    まー、中韓への投資や旅行も減ってるようで、スグに日本の怖さを思い知るでしょうが…

    あと、ハイブリッド技術を寄こせとか、年次改革要望書とか、平気で言ってくるアメリカ。

    争いを嫌い、自分を律することが出来る日本人の美徳をいいように利用されてることを、そろそろ気付くべきでしょうね。

    でも、度量のデカイ日本人は身を引いちゃうんですよね〜。
    それ位乗り越えられると思っているし、その実力もあるから。

    なので、この位の言い方をしないと覚醒しないということでしょう。

    日本の誇りを保つためにも、こういう本を読んだほうがいいと思います。

    是非!

  • この本がきっかけで近現代史に興味が持てるようになりました。

  • 改めて歴史というものは戦勝国が作るということを意識させられました。

    出版・放送・教育・法律を徹底的にコントロールしプロバガンダを浸透させていく。怖いやり方です。

    ただし、あくまでもこの本も一つの考え方。大事なことは与えられた情報を自分の中で咀嚼し、自分なりの理解をすること。

    いやー面白かった。

  • 日本の、戦後から一貫した物の見方を破壊してくれる、ある意味で現代日本人にとっての聖典たるべき書。物事の見方を180度変えさせてくれ、日本人としての誇りを取り戻すための前提を与えてくれる。「日本人の誇り」という題名から、右寄りの本だと思われた方もいるだろうが、「誇り」を持つというのは、世の中の気分次第であり、戦後の教育やメディアによる部分が大きく、長い間、ある種の自己否定的な気分を背負わされてきた。その呪縛から解放してくれる。実際に「誇り」を持つのは、日本人のこれからにかかっている、と思った。

  • 読みかけで放置していたが、8/15に合わせて完読。
    「個より公、金より徳、競争するより和、主張するより察する」が今の日本人には必要との意見。海外ではこれが常識とか、グローバルなんて考えよりか、こっちの方があっているかもな〜自分には。
    歴史に関する本は多面的に見た方が、デリケートな問題であるが故にすっきりする。加藤陽子の「それでも日本人は戦争を選んだ」と一緒に読めたことで理解が深まった。

  •  相変わらずだなぁ。戦後の日本はたるんでる,昔の日本人はどこへいったのか?GHQに植えつけられた国民自己崩壊システムが今なお機能しているのだ,みたいな話が蜿蜒と続く。
     各章のタイトルを見ると,内容がだいたいわかる。
    「政治もモラルもなぜ崩壊したか」
    「すばらしき日本文明」
    「祖国への誇り」
    「対中戦争の真実」
    「『昭和史』ではわからない」
    「日米戦争の語られざる本質」
    「大敗北と大殊勲と」
    「日本をとり戻すために」
    というか,本のタイトルで内容だいたいわかるかw
     どうもテンプレ的で,少なくとも,数学者が書く文章って感じではないね。高田純氏の文章が物理学者の書く文章って感じでないのと同様。高田氏の方がより右だけど。
     でも思えば,この人の信念は『若き数学者のアメリカ』から変わってないのね…。

  • 江戸時代は江戸には百万人以上住んでいたが鍵はお城の門、金持ちの土蔵以外にはつけなかった。
    世界七大文明の一つ。貧乏人は存在するが貧困ではない。礼節によって幸せになる。日本の封建制度は他の封建制度とは異質。外国人の言葉によると江戸から明治中期にかけて歴史的に存在しなかった貧しいながらも平等で幸せだった。
    太平戦争史は1945年12月からNHKで放送された真相論を展開した米国の洗脳。
    満州は歴史的に満州人のもので、中国とは万里の長城より南の漢族が支配する土地のこと。満州語は漢語とは文字からして似てもいない。1644年に生まれた清が北京を占領し満州人による中国支配が始まった。その後、モンゴルや新疆、チベット、台湾と広げたので、中国が言っている歴史的に領土といっているのはこの時を基準に言っているから。中国=漢族は朝鮮、日本、満州を2000年も東夷と蔑視していただけ。
    1919年孫文らが清朝打倒して初めて南京に中華民国を樹立して満州を直接統治した。
    ただ統治する力がなかったので実態は軍閥が闊歩する土地だった。
    早く終わると思っていた日中戦争が長引いたのはソ連が仕込んでいたから。日本と国民政府軍が疲弊しきったらソ連が満州を攻略し日露戦争の復習を果たせるから。アングロサクソンは世界でもっとも長期戦略に長けた民族。中国のマーケットに参入したがっていた。
    第一次世界大戦で人種差別撤廃を提案したやっかいな国なので黄色人種同士を戦わせて疲弊させたかった。日中が手を携えるのは彼らの悪夢だった。この2つを対立させるのが現在の欧米基本戦略。
    中国は世界一の宣伝力がある。米国世論の工作に蒋介石婦人が大活躍した。
    日本軍が東南アジアを侵略したといわれるが主に援蒋ルートをつぶすため。

  • 日本人の誇りを具現化する危うい行程《赤松正雄の読書録ブログ》

     日本は帝国主義、共産主義、そして新自由主義と、民族の特性にまったくなじまないイデオロギーに、明治の開国以来、翻弄され続けてきたと言えます―日本を取り戻すために何をするべきか。藤原正彦『日本人の誇り』は、『国家の品格』から6年経った今、改めて日本人の覚醒と奮起を促す。この種の主張をする論者は今では少なくなく、独自の論壇市場を形成しているものと思われる。しかし、現実は一向に変わらない。いや、ますます漂流が続く。読み終えて、さてどう動くかに思いをいたし、行く末を案じてしまう。

     「公より個、徳より金、和より競争」と、日本人はなぜ今モラル崩壊とも言うべき厳しき事態に直面しているのか。かつての価値観が危機に瀕しているのは、日本文明の本来の姿を見失い、自信を失っているからだとの著者の見たてには首肯出来る面が多い。しかし、それを立て直すための方途の前途遼遠なることを思うにつけ、ため息がでてしまう。

     著者は、日本人が誇りを取り戻すために以下三つの道筋を示す。第一歩は、戦勝国の復讐劇に過ぎない東京裁判の断固たる否定。第二歩は、新たな憲法の創出。第三に、自らの国を自らで守ることを決意して実行することだとする。この三つがなされて初めて「ペリー来航以来の百年戦争が真の終結を見る」のだ、と。

     この結論部分に至って多くの読者は違和感を持つに違いない。それしかないのか、と。憲法を新たに作る道筋のとば口に立ちながら一向に前に進まないのは何故か。それは、基本にすえる思想が見えないからだろう。結局は、いつか来た道に舞い戻るのではないのか、と。つまり、明治維新から大戦敗北への道の背後にあったものも、戦後66年の経済至上主義の基盤を形成したものも、どちらも日本本来の思想、文明に依拠したものではないことに気づかねばならない。それを確立した上で、憲法改正に取り組まねば。藤原さんの道筋には多くの日本人が危うさを感じ、ただ躊躇するしかないのである。それを彼は理解しているのだろうか。

  • 菅直人!お前、これ読め!

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