池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)

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  • 文藝春秋
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レビュー : 329
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608140

作品紹介・あらすじ

人はなぜ宗教を求めるのか?日本人は「無宗教」なのか?スピリチュアルブームの正体は?仏教、キリスト教、イスラム教の3大宗教から、神道、ユダヤ教まで、7人の賢人と池上さんが読み解いた。世界を正しく理解するために必要なエッセンスがこの一冊に。

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  • 内容紹介

    仏教、ユダヤ教、キリスト教からイスラム教まで。ビン・ラディン殺害や中東革命など、海外ニュースの背後には宗教が潜んでいる。そこで池上さんが、7人の賢者に、素朴すぎる質問をしてくれました。「南無阿弥陀仏」の意味は? 「最後の審判」は来ますか? 「コーラン」って何? 「葬式はいらない」の? 「いい死に方」って何ですか? 池上さんのやさしい解説で、究極の「人生のレッスン」が学べます。

    内容(「BOOK」データベースより)

    人はなぜ宗教を求めるのか?日本人は「無宗教」なのか?スピリチュアルブームの正体は?仏教、キリスト教、イスラム教の3大宗教から、神道、ユダヤ教まで、7人の賢人と池上さんが読み解いた。世界を正しく理解するために必要なエッセンスがこの一冊に。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    池上彰 1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、73年NHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。05年3月にNHKを退社し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    本の感想です。オフィス樋口Booksより転載しています。http://books-officehiguchi.com/archives/4691187.html

    ビンラディン殺害、IS(イスラミック・ステイト)、中東情勢などニュースを見ていると、キリスト教とイスラム教の対立のように見えるかもしれない。この本で対立の原因となっているものが見えると思われる。

    この本は第1章を除いて、専門家と池上氏との対談形式で進められている。個人的には第2章「宗教がわかる!ほんとうに「葬式はいらない」のですか?」が興味深い。近くの寺の住職と葬式について話をしていたとき、葬式を出す人が少なくなったという話を聞いたことを思い出した。 この本を読んでいると、葬式を出さない理由として、高齢になれば同級生が死んで少なくなるということで、参列する人が少なくなるのは当たり前という趣旨のことが書いていたので納得できた。他にも戒名でなぜ死んだら名前を変えるのかという疑問や戒名代など葬儀の相場の話など疑問に思ったことが分かりやすく解説している。

    他の章では仏教や神道についても分かりやすく解説しているので、読者の興味のある章から読み進めてほしい。

  • 「宗教案内」
    著者が言われるようにこの本は色々な宗教を知るための入門書になってます。

    「旧い皮袋に新しい酒を入れる」
    お寺という地域資源をいかに活かすか。
    地縁もあり場所もある。
    介護保険制度の実施場所として最適なんですよね。
    まあ除夜の鐘が騒音とか言ってる地域では考えられないでしょうけど(苦笑)

    自分の宗教観を振り返ると雑多やなと思います。
    神道もあれば仏教もあれば新しい宗教もあります。
    でもこれといえば不動明王信仰かなと。
    ただ他人の信仰には敬意を払います。
    相手の宗教観に合わせて共に祈ることもできます。
    これが今の自分の宗教観やなと思います。
    深く考えさせられる一冊でした。

  • 報道屋さん・池上彰と宗教界(違うのも混じってる)との教義紹介対談集。

    よかった所:
    日本人の曖昧で重層的な信仰の所はよかった。
    揺るぎない信仰の人にはうまく説明しにくい寛容さが、世界にももっと広がっていけば悲劇は少なくなっていくのかなあと少しは思ったり思わなかったり。(ただ宗教上の覇権諍いと経済的な利権争いは切り離せないからな~どうかなー。)

    よくなかった所:
    タイトルが大袈裟で、”世界”よりも”日本”の、”社会”よりも”個人の生き方”というように、興味に偏りがあるなーと思う。あと対談ってポンポン話題が飛ぶので何かいい事聞いたような気になるんだけど、終わってみると結局何が重要なんだっけ?って感じになるのが「宗教」ってテーマとあってないかも。

    総評:
    強烈に面白かった訳じゃないけど、分かったような分からないような気になるので繰り返し読めるという点ではいいと思う。歳をとって来たら身に沁みる所もありそうだし。生きてる限り苦労は絶えなさそうだー。

  • 本書は「宗教は『よく死ぬ』ための予習」であると締め括っている。「良く死ぬ」ためには「よりよく生きる」ことが必要であり、自分の死を受け入れるためには、死後の世界も考えなければならないだろう。日本の主な宗教には、神道と仏教があるが「よりよく生きる」という点では神道が、死後の世界を考えるという点では、仏教が中心的な役割を担ってきた印象を持つ。日本は神道と仏教のふたつが、いわゆる「日本宗教」を形作ってきたということだろうか。
    しかし、よく考えたい。仏教は、もともとお釈迦様が「生・老・病・死の苦しみから、何とか衆生を救わねばならない」と考えたのが原点のはず。とすれば、今の伝統仏教はその原点を忘れてはいないだろうか。僧侶たちは、病に苦しんでいる人たち、生きる勇気を失った人たち、悲しみに包まれた人たちにどれほど向き合っているだろうか。「葬式仏教」と揶揄されたり、観光産業化したりする一方で、仏教界はどれほど本来の役割を果たそうとしているのだろうか。人生の答えを求めようとする人たちを、神道や仏教関係者は快く受け入れてくれるのだろうか。
    あるアンケートで「何か宗教を信じていますか」という問いに、7割の人が「無宗教」と答えたという。しかし一方で、島田氏は「これだけ宗教が自然に根付いている国は、かえって珍しい」、養老氏は「(日本人の)無宗教の『無』は仏教の『無』」だという。池上氏がいうように、少なくとも「日本人は、日本人なりの宗教観、あるいは超自然的なものに対する畏れのような宗教意識をしっかりと持っている」ことは事実だと思う。「私は無宗教です」というと、キリスト教やイスラムの世界でどのような誤解を受けるのか。グローバル社会の中で、宗教について無関心でいることはできない。
    養老氏によれば「最近は、宗教以外の原理主義が出てきている」という。「唯一客観的な現実」「絶対の正義」をマスコミなどから信じてしまい、自分で判断する面倒を避けているからだ。危険な兆候であると思う。
    タイトルは「宗教が分かれば世界が見える」だが、日本の問題点も見えてくる。7人の宗教関係者等との対談形式が章立ての中心。特に、仏教関係者2人のインタビューはよかった。最後に、仏教界に訴えたい。「本来の社会活動」にもう少し熱を入れませんか?

  • 日本人は無宗教なのではなく、生活の中に宗教が根付いていて、意識していないだけ!
    寛大に物事を受け止められる日本人の特質を大事にしたい!

  • 各宗教について、池上さんが比較しながら話を進めてくださっていたので、わかりやすかった。

    例えば死後について、キリスト・ユダヤ・イスラムは、この世の終わりを待って最後の審判を受けるのを待つ。一方、仏教は解脱する。神道は精霊となり先祖に加わる、など。

    これまで一つの宗教をなぜそうも熱心に信じるのだろうかと思っていたが、この本を読み、信じて教え通りに生きることで、死後報われるため(報われたいから)かなと思った。


  • 2019年5冊目。
    世界の三大宗教のほかに、ヒンドゥー教、ユダヤ教、バラモン教、神道についても概説的に復習できた。
    各宗教の教義だとか関係性だとか、上座部仏教と大乗仏教の違いとか、むかし習ったのにすっかり曖昧になっていたけれど、ざっくり整理できた。
    日本人の宗教観に関するさまざまな指摘には、「なるほど」と思うところも多々あった。

    興味深いところに付箋紙で印をつけたり、メモを貼っておいたので、世界地理で宗教を扱う前に、もう一度かいつまんで読み直したい。

  • 宗教学者「島田裕巳」浄土真宗本願寺派如来寺住職「釈徹宗」臨済宗神宮寺住職「高橋卓志」宮城学院女子大学名誉教授「山形孝夫」國學院大學前学長「阿蘇谷正彦」東京外国語大学教授「飯塚正人」解剖学者「養老孟司」

    以上7人の専門家に池上さんがインタビュー。
    池上さんが聞いて下さったから面白かったしわかりやすかったです。
    池上さんは神の言葉を信者に伝えたイエスキリストやムハンマドみたいです。
    震災の後も池上さんの番組が一番良かったのを思い出しました。

    それに池上さんの宗教観には共感します。
    これからも池上さんにいろいろなことを教えてほしいです。

  • 「宗教」と聞くと、私には関係ない!とスルーする人も多いでしょう。
    かく言う私も自らを「無宗教」と思っていたクチです(今もあやふや)。

    この本では主にキリスト教、イスラム教、仏教や神道について、
    著者の池上さんが各宗教の専門家などの方と対談する形式で紹介されています。
    これといった予備知識も必要なく、スラスラ読み進めることができ、

    ・日本人の言う「八百万の神」と、キリスト教の「神」の関係は?
    ・仏教の「南無阿弥陀仏」って、どういう意味?
    ・キリスト教のカトリックとプロテスタントって何が違うの?
    ・イスラム教の男性信者はどうしてヒゲを蓄えてるの?

    …といった素朴な疑問に答えられるようになります。

    日本人の「神」とは「優れた働きがあって、恐ろしいもの」の総称で、
    自然災害に遭いやすい農作物の収穫前には神に豊穣を願い、収穫後には感謝した
    ことが「お祭り」の起源で、神社はその為に作られた…らしいです!(うろ覚え)
    また、お葬式と言えば仏教。その理想は…
    あらゆる執着を捨てて、死後に生まれ変わらないようにすること←!?

    ―などと、ウンチクを語りたくなること必至です(笑)
    結局のところ、日本人は昔からの宗教行事が生活の中に溶け込んでいて、自覚が無いだけなんでしょうね。

    最後に、私のお気に入りの文を引用します。

    釈迦は「私の教えは、川を渡る筏(イカダ:筆者注)だ」と語っています。
    (中略)
    ひとたび川を渡ってしまえば筏にはもう用がない。捨てていけ、と釈迦は説く。

    「あれ?仏教ってすごいクールだな!」と興味を持った瞬間でした!

    P.S.
    対談は編集されてると思いますが、専門家の先生が新たなキーワードを提示すると
    即座に補足をする池上さんを見ていたら、つい、思っちゃうんですよね。
    「もう池上さん一人で良いんじゃないかな?」なんて(笑)。御免なさい!

  • 宗教への入門書として最適。

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ あきら)
1950年、長野県生まれのジャーナリスト。東京工業大学特命教授、京都造形芸術大学客員教授、名城大学教授、信州大学・愛知学院大学特任教授、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会理事を兼任する。
慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年から2005年までNHKで記者として勤める。以降、フリーランスのジャーナリストとして活動。ニュース番組で人気になった。2012年から2016年までは東京工業大学リベラルアーツセンター専任教授を勤め、定年退職後も学生教育に関わっている。

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