体制維新――大阪都 (文春新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608270

感想・レビュー・書評

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  • 同じ内容の繰り返しで少々飽きたけど、内容は正論だと思う。この後埒があかないと、本人が市長になったわけだがそういう経緯だったのか、と納得。ただこれ、都構想はまだ全然実現してないけど国政に出ちゃうのかなぁ、どーなんだろ。

  • 父の本棚から借りて読んだ本。二人とも説明上手なので、すごく面白かった。

  • 大阪都構想の背景と考え方に関する本

  • 堺屋氏のくだりは、我田引水も甚だしいし対談は噛み合ってないし、不要だった。
    時期的にしょうがないが、国と自治体の関係性はともかく大阪府の話は大阪ローカル、特有の問題が多く、それほど乗れない。
    橋下氏に枯れ尾花を見ている人は、これ一冊読み通す能力も無いだろうから、もっと噛み砕いたものを用意する必要がある。

  • 橋下さんのいう広域行政と基礎自治体の役割分担や
    大阪府の真ん中に大阪市があることによる二重行政の解消も
    理解できる。

    ただ、それが国政につながるのが分からない。

    権力を取らないと貫徹しない部分はあるだろうけど話が
    飛躍してると思う。

    この本の内容は完全に同意。

  • 現在大阪市長の橋下徹氏が2011年秋の
    「大阪W選挙」出馬時に発表した「政策ガイド」
    というべき一冊。

    読んでみるとわかりやすく、一貫した論が展開されているし、
    なにより府知事として実績を重ねてきた経緯が記されているので
    なるほどなぁと共感できるところが多い。

    共著の堺屋太一氏といえば、この何十年かにわたり
    日本への警句をいろいろと発してきた、まさに構造改革の
    リアリストの代表というべき存在だけど、
    ついに橋下氏という世を動かしうる若くて強いリーダーシップを
    もった人材と出会うことで、
    新しいところに進み始めたのかなぁ…と思った。

    私は東京にずっと住んでいた人間なので、
    大阪の政治と行政の在り方がまったく分からなかったのだが、
    本書を読んで理解できたことは多かった。
    どうして府知事の任期をまっとうする前に橋下氏が市長選に
    出る必要があったのか。
    それは、大阪=大阪市でほぼ問題なかった1940年代のしくみが
    260万人の大阪市とトータル880万人の大阪府という現在では
    完全に無駄の二重行政になっており、
    権力対立や市内の区の横並び意識などの根深い問題を取り除くには
    結局、市と府の政治のトップが足並みをそろえることが
    絶対に必要だったから、ということになるのだろう。

    そして昨年のW選挙で維新の会は民意を集めて勝利し、
    改革の実現が進み始めたわけである。

    となると、現在の「日本維新の会」の国政進出は、これは
    またどう受け止めるべきか、ということにもなってくるのだが。

    時期尚早という声もあるし、この機を逃したら次はないという声もあるだろう。
    ただ、私の感想としては、仮に国政選挙に出たとして関西圏では
    票がある程度とれるだろうが、それ以外のエリアでは難しいところも
    ありそうというところ。
    とはいえ、まずは何議席かを獲得して、キャスティングボードが握れるようになれば
    それなりの影響力を発揮することもできるようになるかもしれない。
    しかしそこで、自民や民主、公明との付和雷同を見せるようなことがあれば
    改革派としての印象が消え去ってしまうリスクもあるから、かなり難しい舵取りには
    なりそうだ。

    そもそもそうなってくると橋下「大阪市長」がトップというのは可能なのか、という
    ところがある。
    次の国政選挙の顔は、橋本氏以外を据えることができないと、自壊していく危険はあるだろう。

    ただ、本書を読んでわかることとして、
    結局すべての問題を打破するには、国政レベルで変えるしかないということがあって、
    遅かれ早かれ、維新の会は国政選挙を戦わないとならないことは間違いないのだろう。

    「大都市が国力の源泉(大エンジン)にならなくてはいけない、
     しかしそれが求められている大阪etcの都市に
     まつわる国と地方の関係がそれを実現するにほど遠い状況にある」

    これが橋下氏の根本の理念である以上は。

  • 本人の文章を読むのが一番。ただ、同じ話ばかりで途中で飽きる。

  • 「橋下徹 改革者か壊し屋か―大阪都構想のゆくえ」と連続で読んだ。
    大阪府民として、自分の置かれた環境はしっかりと把握しておくべき。知らなった裏切られたは愚者の発言ゆえ。

  • 橋下大阪府長時代の最後の年に書いた本。堺屋太一は、橋下府知事の擁立に一役買った人だから、ある意味同じ仲間でしょう。

    内容は1章と最終章の6章は、橋下府知事と堺屋氏の対談になっていて、堺屋氏の持論の今のシステムの変更に、橋下氏が大阪の事例を挙げている感じで、テンポ良く読むことができた。確かに大阪の二重行政には問題があると思う。縄張り争い、権力闘争、いろいろあるのでしょう。

    ただし、肝心の橋下氏が書き下ろした(というか、ゴーストライターのような気がするが)2~5章は、どこかで喋ったことを書き下ろしたような感じで、文章が演説調、同じような事例が何度も出てきたりで、個人的には見飽きてしまった。半分の文章量で伝わるようなことを何度も書いているような感じで、演説につきあってしまった感じがした。その意味では評価はあまりよくない。

    ただし、今後の政治を担うかも知れない人の、時代のとらえ方、地方行政に対する考え、政治手法を理解することができたのはよかった。がんばってほしいものです。

  • 大阪府と大阪市の二元行政の弊害は明らかだと感じる。大阪都構想の議論とは別に、犯罪率、生活保護費用、教育レベルの低さなど大阪市そのものの問題も顕在化しており、もう既存の政治の枠組みの中では大阪市の改革は無理なんだろう。
    水道やその他の公共サービスの二元政策の無駄に疑問の余地は無い。
    大阪市(および大阪市の役人)が大阪市のことのみを考えるのはある意味当然ではあるが、その大阪市が大阪府全体を顧みず、口ばかりの”連携”を繰り返す当時の平松市長の反論は弱い。
    大阪市の区と東京の区が全くことなる行政体で、大阪市の区長は選挙で選ばれず市長の任命だったとは知らなかった。
    ダム建設中止の件は中止の理由が弱く(筆者ご本人も論理的には五分五分で政治判断で中止を決めたと書いている)で、脱ダムブームに乗った人気取りの感が無きにしもあらず。本書にはほとんど触れられていないが、ややパフォーマンス的に過ぎた感があった原発運転再開反対宣言にも多少通じるか。
    ただ、それ以外の本書に述べられている点はほとんど同意できた。
    府と市、府知事と市長の役割の違い、教育委員会の問題、君が代斉唱問題、市ごとの学力検査結果の公表、教育強化などなど。
    筆者がくどいほど繰り返し述べている通り、目先のリンゴや幼稚園の数などの些末な人気取りとは次元の異なる大阪の体制を根本から変える(リンゴではなく土壌を改善する)地方自治体体制の変革こそ、都道府県首長レベルの政治に求められる政治なんだと思う。
    いわゆる市民派といわれる耳障りの良いコメントばかりいうタレント政治家とは明らかに一線を画す。ほんとうに十年ぐらい後には総理大臣かも。

    一応、反橋下派の人の本も読んでみよう。

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著者プロフィール

タレント、作家、元大阪市長

「2019年 『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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