体制維新――大阪都 (文春新書)

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レビュー : 276
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608270

感想・レビュー・書評

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  • この人の評価は軽々には下せないが、この本を読む限り、期待が持てると感じる。マスコミの断片的なワンフレーズ報道で、とんでもない危険人物という印象を持っていたが、少なくとも、その評価形成プロセスは改めなくてはならないと反省した。とどのつまり、よく知りもしないで感想を語る(私のような)人々の意見の集積が世論なんだなあと思った次第。

    学校行事で起立しない教師はよくないが(人としての礼儀に反します)、君が代斉唱のときに口を動かしていない教師を処分するのは、それとは次元の違うレベルで恐ろしいことだと思う。そのことだけは、いまの時点で明言しておきたい。

  • 今の大阪がとんでもないということがよくわかった。
    大阪都構想がどんなものかも理解できたし、地方分権がなぜ言われているのかもぼんやりわかった。
    大阪の不景気の根源を見た気がした。
    橋下さんがいっていることは全て理にかなっていて、実現していくべきだと、わたしの単純な脳みそだと思ってしまった。

    なぜこんなにわかりやすいのか、、、おそらく、橋下さんが
    一般企業のトップのような振る舞いや考え方で非常にロジカルだから。
    社長が組織を最大限活用して社員にいかに効率よくたくさん仕事をしてもらうか、をそもそも論で考えて進めるとこうなっという感じ。

    目的がまず視点が今までと全然違うから戸惑う人が多いのかも。

    政治目的
    大阪を世界の主要都市と渡り合える都市にし、日本の第二のエンジンにする。
    背景の考え方として地方分権大賛成

    手段
    大阪で大阪都を作って、全国の先駆けとなる。
    大阪都は適切に予算と意思決定ができる仕組み

    その他色々繰り返し、政治と行政の役割分担や
    権限と責任 予算と仕事内容(量)、
    議論すべきものとそうでないものの線引き、
    どの視界でジャッジするか
    など書いてあるが、要は一番効率良く税金を使うには、、、
    という視点で、ビジネス感覚が優れている人だと思った。

    また、現状の見える化が政治にとっていも、いかに重要かわかった。
    それを国民に知らせる役割として、マスコミがもっと機能しないといけないと思った。

    ワイドショーでコメンテーターが的外れな事ばっかり言っててゲンナリする。

    橋下さん頑張って!!実現すれば、関西で生活するのが楽しみになりそう!

  • いろんな絶賛、批判とびかってますが、橋本さんの登場で少なくとも僕は政治について関心を持ちました。
    で、読んでみました。
    信用に値する人っていうのは、いつの時代いつの場面でも行動してみせる人だと思います。
    とりあえずこの本に書いてあることの中から抜粋してみました。(最新の情報ではなく府知事時代の4年間)

    ●徹底して無駄なサービスを削る、その前提条件として自身の給与と退職金、府の職員の人件費のカットを実施。
    大阪府職員の給与全国で最低水準に。退職金5%カット(全国ではじめて)。ちょっとかわいそう。

    ●私立高校の授業料の無償化。授業料を気にせず国立、私立を選べるように。親の収入による教育の格差をなくすことが目的。
    ●公立中学の給食実施率を引き上げる。全国平均80%に対して大阪府では8%以下。ちなみに今どうなってるかはこの本に書いてません。
    ●障害のある子供たちの支援学校を4校増設。
    ●学力向上を目的として、全国学力調査テストの結果を市町村別に公表。

    ●治安の回復。警察力の強化により街頭犯罪ワースト1から脱却。
    ●伊丹空港、りんくうタウン、ワッハ上方、大阪センチュリー交響楽団、国際児童文学館などの廃止を表明。同じく今どうなったかはこの本に書いていない。

    その他諸々。この内容はもうちょっと詳しく調べてみないと正直なんとも言えません。

    いろんなアングルからものごとを見ないとわからない部分もありますが、今のところ僕としては応援してます。
    ツイッターやニュースで時々情報を得ますが、基本的に言ってることは一貫している。システムを変える。大阪都構想(多分名前は何でもいい)による無駄なサービスの廃止、教育の強化。東京に並ぶ日本の二大都市にする。
    僕は大阪府民でないので現状はどうかわかりません。それと公務員の方は窮地に立たされてるかもしれません。ので、これ以上は何も言えません。

    『まずはチャレンジしてみる。本当に不都合であれば修正する。新しいことをやろうとすれば心配事、問題点を徹底的にあげつらい、現行のやり方に問題があるかは検証しない。結局、現状維持が一番良いとなる。まずはやってみるリスクをとる。そしてやってみるメリット、デメリットを検証する。これが僕の政治方針です。』

    投票によって次は選ばれない可能性が大きいにも関わらず、果敢に本音(悪口も含め)で闘ってる。
    だいたいの政治家は自分の政治家生命を気にして大胆な発言はさける。国民の生活よりも自分の政治家生命のほうが大事だから。
    それに比べれば、橋本さんは府民の生活を優先させている。悪ければ次はない。とてもシンプルだし命がけでいいじゃないすか。

  • 世間で話題の「大阪都」について説明されている。
    人事でもなく、やり方でもなく、システム(体制)を変革することが、
    今の大阪には必要と説く。

    ただ、これは別段大阪に限った事ではなく、
    業績回復を目指して苦戦苦闘している日本企業にも同じく必要なのだ、
    と感じられた。

    そういった訳で、夜中目をこすりながらでも、少しずつでも読み進め、その先が知りたいと感じる事が出来た本である。

    本は目指す姿を描いたのみに過ぎない。これから実際に、どのような形になっていくのか、橋下さんの手腕に注目したい。

  •  すばらしい! 御役所の価値観には頑なにならないことだわ。 

  • 橋下さんの考えが良く分った。
    よく橋下さんの考えには、具体的な政策がない、見えないと批評されています。
    しかしながら本書では、まずシステム、体制を変えないと何も変わらない。
    具体的な政策は、新しい体制の中で行政のプロたちと議論しながら既存の法律と照らし合わせて、細かい政策を議論していくのが彼のやり方だと主張しています。

    政治家は既存の体制を改革し、大きな方針を打ち出すのが仕事であるという彼の考えには賛成です。

  • やらずに何もやらないより、チャレンジした方がいい!共感できます。

  • 橋下さんも頭いいけど、きっと堺屋さんが頭いいんだろな。
    ものすごく深く書かれている。

    テレビなどでは言い切れない内容が、
    しっかり書かれていて、
    すっと腑に落ちる感じがしました。

    明治維新についても書かれていましたが、
    今の世の中だと、
    変えていくには選挙しかないんだと
    より実感させられました。

    今後の展開に注目してます。

  • 大阪都構想はメディアを通じて断片的にしか解らなかったが、数値や具体例で問題点が上げ荒れておりこれを読んでより納得度が高まりました。大阪の問題は、実は日本の政治・行政における問題の縮図。橋本氏がこの構想を実現出来なければ、日本は再起不能でしょう。彼は、現代の高杉晋作だと思います。

  • 大阪都構想について、どのような考えで目指しているのか、過去にはどういう問題があったのかをわかりやすくまとめてある。テレビなどのメディアではポイントしか伝えられていないため不明な点も多かったが、この本を読んで考えがよくわかった。仕組み・体制について大きく変える転換期に来ている、というのも尤もだと感じた。大阪について興味がない人も、橋本市長に興味がない人も、この本を一度読んでおくといいのでは、と思います。

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著者プロフィール

タレント、作家、元大阪市長

「2019年 『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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