聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8805
レビュー : 1261
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608416

作品紹介・あらすじ

頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい出会い、30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する―。

感想・レビュー・書評

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  • 阿川佐和子のベストセラー。
    なるほど、読みやすい。

    仕事を始めた頃に、一つ一つ失敗しながら気づいていく様子が書かれているので、わかりやすい。
    最初は出来なくてもだんだん進歩していくのだ、と若い人は思えるかも?
    特に強い意志を持って始めたわけでもなく、がぜん猛勉強したわけでもなく、素直に、ほどほどにやっていくという。

    具体例に上がっているインタビュー相手がさすがに選り抜きの有名な人ばかりなので、エピソードも面白く読めます。
    そういう体験を連ねたエッセイ風というか、そんなにきちっとしたハウツー本ではないです。
    明るくて気取りがなく、あっけらかんとしていて、突っ込んでも感じがいい。この人柄が人の心を開くのでしょうね。

    ジュリー・アンドリュースご本人を前にして、何曲も歌ってのけたというエピソードが可笑しい。
    その場にいたスタッフは気の毒だけど~完璧でないところも親しみやすいのかも?
    こういう人だから、あんなに目元が笑っているんだろうなと納得。

    若い頃は自分が明るく機嫌よくしていれば相手も心を開いてくれると思っていたが必ずしもそうではなかったと気づいたというんだけど。
    そう、ケースバイケースではありますね。
    その場で、途中からでも臨機応変に方針や話題を変更できる力、これは経験を積み重ねるしかないんですかね~。
    聞いた内容をどう人に伝えるか、読者が聞きたい話題を突っ込むかどうか、そういったところの悩みなども。

    スポーツ音痴で、直前ににわか勉強で教わってはいても、松井選手や貴乃花関にすっかり見抜かれ、笑われたとか。
    スポーツを知らないのは徹子さんと同じですね。
    言葉のほうに発達する人間には、案外盲点なのかしら?
    私も野球は全然知らないため、ちょっと共感を覚えました。あ、でもエースがピッチャーなのは知ってるよ~野球マンガとかでね♪

  • 先日、職場でコミュニケーション研修なるものがありました。
    話のきき方(聞く・訊く)や話し方について、グループ演習をしながらの研修だったのですが、何とも気を遣いました。
    普段何気なくしている相槌なども、いざ意識してやろうとすると上手くいきません…。
    なんだか一生懸命さばかりが強調されて、不自然なやりとりになってしまいました…

    そこで、復習の意味も込めて手に取ったのが本書。
    売れているのは、中身の「聞く」ポイントもさることながら、アガワさんの人懐こさやかわいらしさが多くの人に愛されているからなのだろうなぁと思いました。

    本書を読んで一番の自己反省。
    アガワさんは「(初対面の人に)愛想良く近づいていけば、誰だって自分に好意的になってくれると思うのは間違った信仰であり、同時に驕りでもあるということを学びました」と書かれていました。
    私もまさにこのタイプ。
    自分の緊張をごまかすためもあり、ついつい必要以上にはしゃいでしまいがちなのです。
    相手のペースを無視して、自分のリズムを押し付けるばかりでは失礼ですものね。

    「私はあなたの話を聞きたいのです」という真摯さが相手に伝わるような、聞く姿勢を習慣として身につけたいものです。

    • nejidonさん
      こんにちは。
      こんなに売れている本なのに、何故か未読なのです。
      ちょっと気になる箇所が・・それはすずめさんの反省点と同じです。
      「へつらう」...
      こんにちは。
      こんなに売れている本なのに、何故か未読なのです。
      ちょっと気になる箇所が・・それはすずめさんの反省点と同じです。
      「へつらう」などというシタゴコロ一切なしで、いつの間にか人前だとにこにこしてしまっているのです。
      滅多にひとに会わない田舎にいるせいでしょうか。
      ひとの話を聞くときは、真摯にならないといけませんね。
      聞く姿勢を習慣として身につける、か。う~ん、奥が深いわ。
      まずは読んでみたいものです。

      2013/06/08
    • すずめさん
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      私もベストセラーすぎてなんとなく手に取らずにいたのですが、研修を期に読んで...
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      私もベストセラーすぎてなんとなく手に取らずにいたのですが、研修を期に読んでみました。

      人見知りが愛想をふりまく方向に向かってしまうようで…(^^;)
      この本を読んだことをきっかけに、日常の自分のふるまい方を意識したいなぁと思います。
      2013/06/08
  • 7か月前に予約した本ですが、このタイミングできたのは自分にはベストでした。
    近々重要な会談があるので。

    さて、私は今まで嫌な経験をすると、とっとと逃げてしまうことが多かったのです。
    忘れよう。なかったことにしよう。
    それでもしばしば思い出して落ち込んだりするけど。

    アガワさんも実はたくさん失敗をしてきたんだと知りました。私がやってしまった経験もありました。

    でも彼女の良いところは、それを受け止めて次に生かしていくことだと思いました。

    そういえば山梨学院の上田監督も、駅伝の後部員たちに、そんなようなことを言っていました。

    だから、そういうところを見習いたい。
    そしてアガワさんみたいに、年とっても可愛い女性でいたいです。

  • 私はどうもおしゃべりでいけない。
    文章ならば、ここは違う言い方の方がいい、別の表現に変えよう、とすることもできるが、会話となると余計な一言を言って失敗することが度々ある。
    また、自分ばかりべらべらとしゃべっている気もする。
    家に帰ってから、自分のことばっかり喋っていなかったかな、と反省することもよくある。
    だからその度に直そうと努力をしている。
    相手の話をきちんと聞くためにはどうしたらよいか、その助けになることを期待して本書を読んでみた。

    「相槌は適当に打ってはならない」
    適当に相槌を打っているのは、思った以上に相手に伝わっているものだ。
    へー、あそう、ふーん
    目を見て言われるならまだしも、明後日の方向を向いていたり、スマホを見ながらやられたらたまったものではない。
    その場で私は激怒して帰るかもしれない。
    ただの返事ではない。
    それも大事なコミュニケーションの一つだ。

    「相手のテンポを大事にする」
    これはなかなか難しい。
    おしゃべりな人というのはよく例えられるように弾丸そのもので、打ってそれだけで満足していることが多い。
    それを途中で止められるとムッとしてしまうのだ。
    ではゆっくりした人ならばどうだろう?
    相手に急かされているように感じたら、やはり不快な気分になってしまうだろう。
    人はそれぞれ持っているテンポが違う。
    波長が合えばこれほど楽しいことはないだろうが、そうでない人と話すことの方が圧倒的に多い。
    そのときどれだけテンポを合わせられるかが会話の要となろう。

    大切なことは何か?
    それは自分と同じくらい相手のことも大事にするということだ。
    もちろん自分自身の意見、主張は大事だ。
    しかしそれのみでは会話は成り立たない。
    もし自分の意見だけを聞きたいのならば、一人でやればいい。

    相手に興味を持って、自分にも興味を持ってもらう、それが「聞く力」だ。
    これができれば、自分一人では見えなかった人生のあり方、世界の広さや見方、そしてなにより自分自身が見えてくるのではないだろうか。

  • インタビュアーとして多数の実績がある著者が、今までの自分の経験を通して感じたことや体験談をわかりやすく面白おかしく語った一冊だ。
    35のヒント、とあるわりには、第一番目のコツはなんとかで・・・と箇条書きにされるようなよくある実用書っぽい内容ではなく、エッセイのような気楽なかたちでコミュニケーションの基本について丁寧に書かれている。
    結局人間対人間のことだから正解などなく大切なのは心構え、という極めてまっとうな話だった。

  • 誰かにインタビューすること、話をすることは仕事上だと、つい自分が描いたストーリーに持っていきがち。注意しようと思った。この本に出会って、あらかじめ用意する質問の数を減らした。
    まずは人と人としてのコミュニケーションが大切ね。

  • 図書館に本を予約してから6ヶ月待って読んだ。
    話題性で時流に乗った本という印象である。標題の通り(インタビュアーにとって)聞くことは重要ですよ、という内容である。面白かった。さらっと読んでしまった。印象に残ったのは、黒柳徹子、三輪明宏、岸田今日子の話かな。中でも、「おしゃべりは、スパイになれない」というのは良かった。
    全体的なイメージとして池上彰の新書本と同じイメージがある。読者に対して、平易に説明を試みている。そして、自分の体験から裏打ちしている。苦労話なのか?と思われるところもある。著者を通して、見たことであり、著者を通して聞いたことではない。また、阿川さんの周りの人々の協力と鋭い洞察力が感じられる。
    インタビュー術の本ではない。
    エチケット?品格?適切な言葉が見つからず。

    • びあしん慶次郎さん
      あ、この本書店で見て気になっていました。どうしても相性が出ちゃうので、インタビュアーって簡単そうで、難しいです。
      あ、この本書店で見て気になっていました。どうしても相性が出ちゃうので、インタビュアーって簡単そうで、難しいです。
      2013/12/30
    • だいさん
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      相性が悪いのを、逆手にとって、予期せぬ結果。なんていうのも、ありですかね?
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      相性が悪いのを、逆手にとって、予期せぬ結果。なんていうのも、ありですかね?
      2014/01/06
  • 先日、近くの図書館で借りました。
    初版が2012年の1月20日となっていますので、約5年くらい前に話題となった本ですね。

    土曜日の朝やっておられるTV番組「サワコの朝」で、爽やかでありながら自然体でゲストの方と話をされているシーンは、なんとなーく記憶にあります(あまり真剣に見たことないんですが・・・)。ゲストをお迎えする形式のトーク番組としては、徹子かサワコかというイメージが私の中では定着しています。

    阿川さんは最後の「あとがきに代えて」のところで、この本を「インタビューのしかたについて、本を出すなんて…」と言われているので、そういうスタンスで書かれたのかもしれませんが、インタービューのノウハウ本として読むよりも、これはゲストとの出会いのエピソード集というか、あるいはこれまでに出会われた印象的なゲストの面白エピソード集として読むのが楽しいです。「サワコの朝」エピソード特集というような感じでしょうか。

    登場されるゲスト、一人ひとりが興味深く感じられ、もっと掘り下げてその人の事知りたいなと思えます。そういう意味で、サワコさんのインタビュー能力は、やはりスゴイんだろうなと思います。

    また、TV画面には見えない裏側の部分で悪戦苦闘されたり、努力されている姿や、数々の失敗談を自然体で語られている阿川さんの魅力も感じられる本ですね。

    この本では、お見合い30回以上、結婚しない女性としての自分を表現されていますが、今年ご結婚されましたようで、著者のおめでたい年にこの本を読めてよかったです。

  • 聞く力について知りたくて読書。

    ビジネス、自己啓発系を思わせるが、著者らしいエッセイ風の文体で非常に読みやすい。著者の人間性を感じることができる。

    文章として魅力があり、書き方も参考になる。

    人の話を聞くのは、準備が重要だと思った。
    そして、知ったかぶりをせず素直に聞いてみる。

    こちらが上手く引き出せなかったと思っても相手は話しやすい、聞き上手と思うこともある。独りよがりな先入観を持たないほうがいいという下りが印象的。

    相手のテンポ、ペースに合わせて、その人ならではの話やちょっとした発見することに面白みを感じるのだと思う。

    最後のあとがきが、本書の要旨を凝縮している。具体的な話を引き出す。これぞ目的かと。

    日本人とエチオピア人との共通点はなかなか興味深い。確かに目線を合わせないことが相手への敬意って感覚は理解できる。中国人と話していて時たま感じる違和感の要因の1つはこれかも。

    読書時間:約45分

  • 「えー苦手なんだよなあ…趣味が合わないかも(本音)」を「実は面白いのかなあ…教えてほしいなあ(興味)」に変える。
    本の中にあった「面白がって聞く」というのが、取り入れたいけど自分にとっての一番の難題かと思う。よく知らない相手の、自分の好きな話題じゃない時は特に。

    ・無理に話を合わせない
    (嫌いな話題なのがバレてもバレなくてもしんどい)
    ・でも相手と相手の価値観に関心をちょっぴり寄せる(甘えるように甘えさせるように)

    うーんー。理想を考えてみたら、好奇心と包容力が融合した銀座のホステスみたいになってきた。聞き上手の道って険しい。天然&才能のある人って本当羨ましい。

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著者プロフィール

1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。99年に檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年に刊行した新書『聞く力 心をひらく35のヒント』は170万部を突破する大ベストセラーに。14年、菊池寛賞受賞。

「2018年 『ことことこーこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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