聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608416

感想・レビュー・書評

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  • 先日、職場でコミュニケーション研修なるものがありました。
    話のきき方(聞く・訊く)や話し方について、グループ演習をしながらの研修だったのですが、何とも気を遣いました。
    普段何気なくしている相槌なども、いざ意識してやろうとすると上手くいきません…。
    なんだか一生懸命さばかりが強調されて、不自然なやりとりになってしまいました…

    そこで、復習の意味も込めて手に取ったのが本書。
    売れているのは、中身の「聞く」ポイントもさることながら、アガワさんの人懐こさやかわいらしさが多くの人に愛されているからなのだろうなぁと思いました。

    本書を読んで一番の自己反省。
    アガワさんは「(初対面の人に)愛想良く近づいていけば、誰だって自分に好意的になってくれると思うのは間違った信仰であり、同時に驕りでもあるということを学びました」と書かれていました。
    私もまさにこのタイプ。
    自分の緊張をごまかすためもあり、ついつい必要以上にはしゃいでしまいがちなのです。
    相手のペースを無視して、自分のリズムを押し付けるばかりでは失礼ですものね。

    「私はあなたの話を聞きたいのです」という真摯さが相手に伝わるような、聞く姿勢を習慣として身につけたいものです。

    • nejidonさん
      こんにちは。
      こんなに売れている本なのに、何故か未読なのです。
      ちょっと気になる箇所が・・それはすずめさんの反省点と同じです。
      「へつらう」...
      こんにちは。
      こんなに売れている本なのに、何故か未読なのです。
      ちょっと気になる箇所が・・それはすずめさんの反省点と同じです。
      「へつらう」などというシタゴコロ一切なしで、いつの間にか人前だとにこにこしてしまっているのです。
      滅多にひとに会わない田舎にいるせいでしょうか。
      ひとの話を聞くときは、真摯にならないといけませんね。
      聞く姿勢を習慣として身につける、か。う~ん、奥が深いわ。
      まずは読んでみたいものです。

      2013/06/08
    • すずめさん
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      私もベストセラーすぎてなんとなく手に取らずにいたのですが、研修を期に読んで...
      nejidonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      私もベストセラーすぎてなんとなく手に取らずにいたのですが、研修を期に読んでみました。

      人見知りが愛想をふりまく方向に向かってしまうようで…(^^;)
      この本を読んだことをきっかけに、日常の自分のふるまい方を意識したいなぁと思います。
      2013/06/08
  • インタビュアーとして多数の実績がある著者が、今までの自分の経験を通して感じたことや体験談をわかりやすく面白おかしく語った一冊だ。
    35のヒント、とあるわりには、第一番目のコツはなんとかで・・・と箇条書きにされるようなよくある実用書っぽい内容ではなく、エッセイのような気楽なかたちでコミュニケーションの基本について丁寧に書かれている。
    結局人間対人間のことだから正解などなく大切なのは心構え、という極めてまっとうな話だった。

  • 新書だがハウツー本ではなく、阿川さんのエッセイ。

    ミリオンセラーになったのは
    皆が聞く力を持ちたいと思ったというよりは
    阿川さんの素敵なところが詰まった内容を評価した
    というところでしょう。

    私のツボは鶴瓶師匠の
    「ま、ええやないですか。トークは生ものやさかいに」

    最近、コロナ禍で外にあまり出られないので
    鶴瓶師匠とざこば師匠の
    「らくごのご」をYouTubeで見ているのですが
    そこで行われる即興落語がまさにそれ。
    すごく面白いので皆さんも是非どうぞ。(笑)

  • 仕事の一環で、読む必要があり、久しぶりにノンフィクションを読んだ。やはり、テレビに出ている人が書いているだけあって、非常に読みやすい。ただ、具体例が多く、肝心の知りたい「聞く力」のポイントがまとまっていなかったのが、残念。

  • 誰かにインタビューすること、話をすることは仕事上だと、つい自分が描いたストーリーに持っていきがち。注意しようと思った。この本に出会って、あらかじめ用意する質問の数を減らした。
    まずは人と人としてのコミュニケーションが大切ね。

  • 図書館に本を予約してから6ヶ月待って読んだ。
    話題性で時流に乗った本という印象である。標題の通り(インタビュアーにとって)聞くことは重要ですよ、という内容である。面白かった。さらっと読んでしまった。印象に残ったのは、黒柳徹子、三輪明宏、岸田今日子の話かな。中でも、「おしゃべりは、スパイになれない」というのは良かった。
    全体的なイメージとして池上彰の新書本と同じイメージがある。読者に対して、平易に説明を試みている。そして、自分の体験から裏打ちしている。苦労話なのか?と思われるところもある。著者を通して、見たことであり、著者を通して聞いたことではない。また、阿川さんの周りの人々の協力と鋭い洞察力が感じられる。
    インタビュー術の本ではない。
    エチケット?品格?適切な言葉が見つからず。

    • びあしん慶次郎さん
      あ、この本書店で見て気になっていました。どうしても相性が出ちゃうので、インタビュアーって簡単そうで、難しいです。
      あ、この本書店で見て気になっていました。どうしても相性が出ちゃうので、インタビュアーって簡単そうで、難しいです。
      2013/12/30
    • だいさん
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      相性が悪いのを、逆手にとって、予期せぬ結果。なんていうのも、ありですかね?
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      相性が悪いのを、逆手にとって、予期せぬ結果。なんていうのも、ありですかね?
      2014/01/06
  • ベテランインタビュアーの阿川さんが彼女の失敗談などを面白おかしく書きながら、具体例を交えて聞く力のポイントを教えてくれる。実用書として役に立つことはもちろん、軽妙な語り口で阿川さんのエッセイとしても楽しめる一冊。例としてあげられるインタビュー内容の中は、立川談志さん、笑福亭鶴瓶さん、モーガン・フリーマンさんなどの大物ぞろい。ベストセラーになったのも納得で、10年経っても古びてない普遍的な本。

    以下本書より抜粋。
    過ぎ去った不快なできごとは、当人が思い出さないかぎり、黙っているに越したことはない。

  • 阿川さんのインタビューの失敗・成功談
    取り入れられそうなものもあり。「オウム返し」はやっぱり重要。

    事前の調査はほどほどにし、知ったかブリをしない。素朴な質問とか相手の話の内容にキーワードありだそう。

  • 去年のアクティベーター養成講座でインタビューの参考図書として紹介されていた一冊。多くのインタビューを経験してきた著者の経験談が書かれていて、読み物としておもしろく読めました。ただ、もっとインタビューのノウハウが詰まっている本かと思ったので少し物足りない印象もありました。まぁ、こういう本が書けるくらいにインタビューの経験を積み重ねて、スキルはやっぱり自分でものにすることが必要なのかなと思います。ただ、一緒に飲んだりするだけでも一緒にいてなんだか楽しい、いい気分で話せる人っているので、自分もそういう人になっていけるといいと思いました。

  • インタビューに限らず、人の話を上手に聴くことができる指南書のようでした。
    著者も自信満々という感じではなく、まだ道の半ばと言った低姿勢な感じに好感が持てました。
    阿川さんのような方にインタビューされたら、気持ちよく話せそうです。

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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