ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2012年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784166608515

作品紹介・あらすじ

米国では「ポジティブ・サイコロジー」(以下P・S)の研究が進んでいます。これは、人の「幸せ」と寿命、健康との関係の研究です。「病は気から」の実例と、「笑う門には福来る」実践法を紹介するのが本書のテーマです。一例を挙げれば、米国のP・S界では「ハッピー・ピープル・リブ・ロンガー」が定説となっています。勿論、例外はありますが、P・Sの研究では、「幸せ」な気持ちでいる人の方が、「不幸せ」に感じている人に比べ、血圧が低め(高血圧ではない)、あるいはガンになりにくく、“幸せな人が長生きする”ことが分かっているのです。では、どうすれば幸せな気持ちになれるのか。その実践法の一つが「スリー・グッド・シングス」です。これは、ご飯が美味しかった、天気が良かった、など身近で「良かったな」「嬉しいな」と感じたことを1日に3つ、理由とともに書き留める。すると、六ヵ月後の調査では、大半の人の「幸せ度」がアップしていたのです。本書には元気に長生きするための事例がふんだんに盛り込まれています。

筆者の坪田一男氏は慶応義塾大学医学部の教授で、ドライアイ、レーシックなど眼科が専門ですが、抗加齢医学会会員としてアンチエイジングにも積極的に取り組んでいます。100歳以上の高齢者へのインタビューも継続して行ってきました。そんな筆者の集大成ともいえる一冊です。

みんなの感想まとめ

人の「幸せ」と健康、さらには寿命との関係を科学的に探求する内容が魅力の一冊です。著者は医学の専門家であり、ポジティブ心理学の実践法を具体的に紹介しています。特に「スリー・グッド・シングス」という手法は...

感想・レビュー・書評

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  • ●2025年5月11日、吉祥寺・外口書店で見つけた「不安に克つ思考」をメルカリで300円で出品して人がほかに出してる本。300円。

  • 抗加齢医学(アンチエイジング)にも専門を広げている眼科学の権威が、科学的に幸福と健康を読み解いている本。ポジティブ心理学というものがどういうものかを知るには、読みやすくてよい文献だと思います。ただし、私自身はこの本を読んいる間、ずっと思考の渦に飲み込まれてモヤモヤしました。

  • 特に印象に残った言葉

    ①『同じ出来事を経験しても、人によって受け止め方は千差万別。人によって一番大きな差がつくのは、楽しい出来事よりも辛いこと、嫌なことを経験した時。
    そこで後ろ向きになるのか前向きになるのかで、その後の生き方そのものが変わる。』


    ②『他人との比較によって自分の幸せを感じる?
    比較のジレンマから逃れるために仕事や人間関係による幸福度を高めることが大切』


    ③『幸せも不幸も伝染する。まずは自分自身がよりポジティブに幸福になること。』


    ④『不満には感謝で対抗。物事をどう捉えるか。悲観主義は気分だが、楽観主義は意志』


    感想
    ①、④については、うまく行かないとき、困難なことに直面したとき、嫌なことに遭遇したとき、どう感じるか。一瞬ネガティブな感情が襲ってくるかもしれないけど、そこでポジティブな感情を持てるか。
    「うまく行かなかったからもうあきらめたい」と考えるのか「失敗できたから、次は成功できるぞ」「失敗をさせてくれてありがとう」と考えるのか。
    筆者も言うように考え方一つで次のアクションが全然変わる。
    ものごとの考え方は一長一短には変えられないけど、一つ一つの出来事を前向きに捉える習慣を意識的に作ることで、前向きな考え方の習慣ができ、前向きな生き方ができるようになると思う。
    会社の社長も「うまくいかないときにどうするか」そこにその人の価値が現れるし、それを子どもたちに教えることが教育の本質だと言っていた。
    自ら実践していてこそ、伝えられるものがあると思う。
    イチロー選手の「全くミスなしでそこにたどり着いたとしても深みは出ない。遠回りってすごく大事。無駄なことは結局無駄じゃない」という言葉が好きなのだけれども、この言葉にもそういった、「うまく行かない時の大切さ」を教えてくれている気がする。
    「なんでこんなことやってるんだろう」とか「全然結果につながらない」とか思うことってよくあるんだけど、イチロー選手の言葉にはとりあえずやろう!という気持ちにさせてくれる。

    ②や③については、とにかく自分自身がネガティブな発言や行動を控えてポジティブな発言や行動をしていこうと思ったのと、自分自身で幸せの感情を生産して、それを周囲の人間にも振り撒いていけるようになりたい!と思った。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09710425

  • ごきげんだと長生きする、は科学的に証明されている。
    ごきげんだからうまくいく。うまくいくからごきげん、ではない。

    幸せは、日常的評価と人生そのものの評価。
    日常的に幸せと感じる影響は、睡眠と上司。

    ポジティブ心理学=幸せを感じる力を高める。
    幸せな農夫とみじめな億万長者のパラドックス。
    比較のジレンマに囚われないためには、仕事、人間関係による幸福度を高める。

    満足人間になるには、人生の選択肢で絶対的な正解はないことを理解すること、自分の価値基準をもつこと。

    anthentic happiness で性格的強みを見つける。

    毎日3つの良いことエクササイズを就寝前に行う。
    ピークエンドの法則=最後の印象のほうが強い。

    怒らないこと=つまらない、退屈だ、笑わない、幸せと思わない、も怒ると同意義。
    いつも笑って、幸せと感じる訓練をする。
    小さな不満を不満と感じない訓練。
    大きな不満でも、幸せな事項を見出して感謝する訓練。
    意識的に笑顔を作る訓練。

    感謝の手紙では幸福になれない。
    瞑想によって訓練する=ご機嫌レベルを調整するレバーがあると考える。瞑想でそのレバーを上げるイメージをする。

    腹八分、オメガ3脂肪酸、ナッツ類、チョコ、を食べる。よく噛んで食べる。

    20秒ルールで最初のハードルを下げる。20秒以内に開始できるように工夫する。
    睡眠時間は長すぎても短すぎてもだめ。6.5~7.5時間。

  • 医師による幸福になるための指南書。研究結果を体系的にまとめるのではなく、研究の結果わかったことを散髪的に述べている。述べられていることが、どの程度有効なのかが疑問。
    「(修道院尼僧180人のの調査結果)約60年後、ネガティブなグループは約34%しか生存していなかったのに対し、ポジティブなグループは90%近くが生存していた」p34
    「自分より優れた人・恵まれた人が不幸になると、報酬を得た気分になる。まさに「人の不幸は密の味」なのだ」p66
    「幸せな農夫と億万長者のパラドックス」p71
    「朝目覚めたとき、今日もやることがいっぱいあると思うから、その日一日がんばれる」p75
    「一日中ほとんど一人でいる人は、心筋梗塞などの心血管疾患だけでなく、風邪にかかる確率も二倍も高まる。一人は身体に悪いのだ」p85

  •  タイトルはやや軽薄な感じがして、「春山某の『脳内革命』みたいな疑似科学系健康本かな」という危惧を感じさせる。それに、「ポジティブ心理学入門」と銘打たれているわりに著者は心理学者ではなく、医師・アンチエイジング医学の研究者だし……。

     そんなわけで、あまり期待せずに買ったのだが、読んでみたらすごくよくできた本だった。

     著者によれば、アンチエイジング医学とポジティブ心理学には強い親和性があるという。
     著者がアンチエイジングの研究を通じて感じてきたことが、ポジティブ心理学のさまざまな研究を見ると、別の方向から裏付けられている気がして「我が意を得たり」と思うことが多いのだ、と。

     そんな実感をふまえ、アンチエイジング研究の観点からポジティブ心理学の成果を紹介したのが本書である。
     ポジティブ心理学では幅広い分野にわたる研究がなされているが、本書はそのうち、健康に関する研究がおもに紹介されている。高田明和の著書に『「病は気から」の科学』というのがあるが、本書も「病は気から」に科学のメスを入れたものといえよう。

     ポジティブ心理学の世界ではこれまでにこんな研究がされていて、こんな実験結果が出ていますよ……という手際よい紹介が、最初から最後までつづく。
     池谷裕二さんの著作には脳科学の最前線の手際よいガイドブックという側面があるが、本書もポジティブ心理学のオイシイところを凝縮したダイジェスト・ガイドという趣。

     後半は「実践! 幸せになる方法」というハウツー的な内容で、よくある健康本のような軽薄なテイストになってしまっている。そこがちょっと残念だが、全体としては上出来の本。ポジティブ心理学の面白さを知るために読む最初の1冊として、オススメできる。

  • 「幸福感のある人は不幸せな気持ちの人より心血管疾患リスクが低く、長生きすることがわかっている。それはなぜか」という本。

    最高の結果にこだわり過ぎてなかなか選択できず、選択後も迷って後悔する『最大化人間』よりも、即決して我が道を行く『満足人間』のほうが幸せになれる。
    満足人間になるには、1.人生における選択に絶対的な正解はないことを理解する、2.しっかりした自分の価値基準を持つ。

    幸せになるための心のエクササイズ
    強みを活かす:自分の強みを発見したらそのうち1つを選んで1週間だけ毎日いろいろな方法で活かす
    いわれなき万能感を持とう!:ポジティブなセルフコンセプトを持つ
    毎日の終わりに3つの「今日からあったよかったこと」を書き出す。
    不満を感じたら感謝で上書きする。
    お金は、自分以外の人へのギフトか、自分への投資に使う。
    周りを助ける。
    意識的に笑顔を作る。

    メディテーション(瞑想):感情に脳がハイジャックされるのを防ぐ、3つのトレーニング
    1.嫌いな人の幸せを願う:まず家族や恋人、次に仲の良い友人・同僚、次にそれらの人の家族、次にあまり好きではない人、最後に嫌いな人の幸せを願う。
    2.苦手な相手と対峙する時、間に透明な防弾板があるとイメージする。
    3.心の中にごきげんレベルを上げ下げするコントロールレバーがあると想像し、それを意識的に上げる。

    (とっくに読了していたのに情報を更新するのを忘れていた)

  • 文字通り、長生きするための心理学を説いた一冊。

    単なるポジティブシンキング推奨本ではなく、具体的な数字に裏打ちされたものなので、説得力があった。

  • 日本人の幸福度は、「世界価値観調査」で24/57位、地球幸福度指標(英シンクタンク)で95/178位、世界幸福地図(エイドリアン・ホワイト)で90/178位。

    クリストファー・ピーターソンとマーティン・セリグマンは、宗教や文化、時代を超えて共通する6つの美徳に基づく24の性格的強みが個人を幸せにすると考え、診断ツール「VIA-IS」を開発した。

    運動は1週間90分に達するまでは、増やすほど死亡率が下がる。

  • 3

  • 「病は気から」、「笑う門には福来たる」を科学的に説明しようという本。それ自体はもちろん否定しない(できない)のですが、こういった内容がどうしてもファジーな論理展開になってしまうのは、調査の前提条件を確実に一定にできないからなのかな、と思いました。多くの調査結果が引かれていますが、ひとつひとつの説明が何となくフワッとしていて今ひとつ腑に落ちないまま、ハウツー的な内容に突き進んでしまっている感じがしました。とはいえ、医学は「心の時代」へ、是非是非変わっていって欲しいです。

  • 50歳過ぎたら一読の価値あり

  • 本当に素晴らしい内容。
    ただ単に機嫌いいと長生きできるよって
    ことなんだけど

    長生きしたいから機嫌よく生きるって言うよりも
    機嫌よく生きてたら長生きできちゃったって話。

    だけど、訓練すれば機嫌よく生きれるし
    これは習慣なのだということ。

    食事や運動など
    一般的に良いとされていることを
    続けられない人は多いけど
    機嫌よく生きるって言うのは
    大好きなテーマだし

    地球上のみんなが機嫌良いってのは
    お金持ちになったり
    名誉を得たりすることより
    とても有益でハッピーなことだと思う。

  • ごきげん(幸せ)と、健康や寿命との関係を科学的に説明した本。
    サシャドのポジティブ心理学の本をAmazonで購入したことから、関連本として上がってきたことがきっかけでこちらも購入。

    「幸せ」について本気で考えてみた。

    ・長期的、継続的なストレスにより慢性的コルチゾールが分泌され、高血圧や高血糖になりやすい。
    ・不幸せだとテロメアが短くなる。
    ・「幸福度」は年収約600万円ほどで頭打ちになる。
    ・日々接している友人の幸福度が高まれば、自分の幸福度が15%高まる。逆も言える。(ということは、友人の幸せを上げるのも下げるのも自分!)

  • 幸せなことがあったから「ごきげん」になるのではない、「ごきげん」でいるからこそ幸せになれるのだ、ひいては長生きできる。
    ・・を科学的なアプローチで検証する本。

    ごきげんでいるためには、
    瞑想やポジティブシンキング(心の健康)、栄養バランスのとれた食事・運動・睡眠(身体の健康)が大事。

    当たり前だけど、その通りだなと改めて認識。

  • 心理学者と思いきや 眼科医だった。
    ホームページで100歳の人のインタビューを読む

  • 心理学の本とあったが、栄養学など幅広い分野から、人生を楽しく過ごすための方法が書かれており、納得感のある内容だった。

  • ①幸せとは?
    ・幸せは選択するもの
     ご機嫌にしていたら幸せになる

    ②なぜ幸せな人は長生きするのか?
    ・統計的にも長生き(日記でのポジティブ、ネガティブワードを調べて)
    ・不幸せな人はテロメアも短い

    ③幸せの法則は?
    ・幸福度は600万円/年で頭打ち
    ・1日6時間以上、誰かと一緒だと幸せ

    ④幸せになる心の使い方は?
    ・お金を他の人に使うと幸福度up
    ・情けは人のためならず(自分のため)
    ・吸血コウモリは空腹で帰ると以前に分けたもらったコウモリに血を分ける
    ・笑顔
    ・感謝の手紙を書く

    ⑤幸せになるための食事は?
    ・カロリー制限
    ・糖質と悪い油を減らす

    ⑥気づき
    ・ゴキゲンな人の周りには、楽しい友達がたくさん
    ・幸せになるのにもトレーニングが必要
    ・幸せな人は喫煙者が少ない
    ・DNAで5-HTTをもつ69%が人生に満足
     アフリカ系米国人 1.47本
     白人  1.12本
     アジア系 0.69本
    ・映画「HAPPY」

  • 相関関係は因果関係を含有しない。しかし、幸せな人は長生きする。というのは事実らしい。また、ごきげんに感じることは訓練できる。病は気からとはよく言ったものです。201405

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著者プロフィール

慶應義塾大学医学部眼科学教授

「2019年 『診療で役立つ! 近視進行予防のサイエンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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