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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784166608652
作品紹介・あらすじ
現在、危機に陥っているEU。その成立前史となる欧州統合運動に、じつはチャーチルが関わっていた。大英帝国の復権を野望する彼は、終戦後の米、露、欧州各国の覇権争いを見据えて、"欧州統合の父"と呼ばれた活動家クーデンホーフに目をつける。母は日本人、父はハプスブルグ家伯爵という出自で、欧州ネットワークを持つクーデンホーフ。その清冽な志を利用すべく、老獪な政治家チャーチルは謀略を巡らせる。ふたりの奇妙な協力関係を物語る貴重な往復書簡を読み解きながら、欧州統合前夜の鼓動を描いた歴史ノンフィクション。本書が処女作となる著者は、チェコ共和国のカレル大学へ留学経験もある若き俊英。第11回松本清張研究奨励事業に入選。現在は毎日新聞記者として被災地報道などに携わっている。EU危機について根本的に知りたいビジネスパーソンや、歴史好きの方にもおすすめの一冊です。
みんなの感想まとめ
本書は、ヨーロッパ統合の父と称されるリヒャルト・クーデンホーフ=カレツキーと、老練な政治家チャーチルの書簡を通じて、EUの現在の課題を深く掘り下げています。彼らの生い立ちや経歴が描かれ、理想を追い求め...
感想・レビュー・書評
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ヨーロッパ統合思想の父、リヒャルト・クーデンホーフ=カレツキーとチャーチルの書簡のやり取りを通じて、EUの課題を浮き彫りにする書。
国際経済学の議論として(クルーグマンの議論として?)、統一通貨ユーロ圏内の財政が統一されていないことがよく挙げられているが、その背景が本書に書かれている。
しかし、本書の素晴らしいところは、それだけではない。
チャーチルとクーデンホーフの生い立ちや経歴、書簡を通じて、ヨーロッパの政治活動家がどれだけ忍耐強く自分の理想に向けて歩んでいるか、その一端を垣間見ることができる。
ドイツが20年以上かけて、脱原発への道筋を描いたのも、このようなモノガタリがきっとあるのだろう。
日本の政治家だけでなく、日本人の中に、これだけ粘り強く理想を追い求められる人が、いったいどれだけいるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハーフの没落貴族の夢想家と役割を終えた老政治家が理念を弄んでいるうちに現実路線で話が決まった話、と言うのは言い過ぎか
歴史分析は素晴らしい
現在のEUの分析は経済的アプローチが弱いか
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