- 本 ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166608706
作品紹介・あらすじ
戦後67年を迎えても、いまだに日韓両国の喉元には「歴史問題のトゲ」が刺さっています。両国で大きな反響を呼び、ロングセラーとなった『韓国併合への道』から12年。日本国籍を得た著者が、新たな立場で、併合後の社会・経済・文化の発展と戦後韓国の反日政策の欺瞞について論じた二章を加えました。「日本の統治は『悪』だったのか?」の章では、「巨額投資による産業・経済の発展」「学校数の激増と識字率の急伸」「武力的な威圧によらない文化統治」「創氏改名は、強制ではなかった」といった日本統治時代の真実を、「反日政策と従軍慰安婦」の章では、「教科書に載る『土地収奪』の嘘」「国民に知らされない日本の経済援助」「政権維持に利用される反日姿勢」「『従軍慰安婦』賠償問題の再燃」などの韓国の反日政策の欺瞞について、豊富なデータを元に描いています。西欧の植民地支配との違いを明らかにし、日韓論争にトドメを刺す、まさに「完全版」となりました。
感想・レビュー・書評
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日本が、韓国併合した時の韓国の政治状況など、あまり世間では知られていない、当時の韓国の事情が書いてある。
それによると、当時の韓国は、文官の力が強大で、貴族等の特権階級の割合が非常に高く、国が成り立たないほどだったらしい。
実際、日本が韓国を併合した際は、苦しい生活を強いられた一般の人々は喜んだそうだ。
現在韓国は日本に併合された事を国辱としており、日本でも軍部の暴走の結果と言うイメージが強いが、著者は当時の韓国の国内事情では、併合されても仕方がない状況であったとの主張は、驚きとともに、そういう事情もあったのかとある種納得する面もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第十一章、第十二章については完全版にて増補されたこともあり、著者の意見が多い。日本人としては支持したい内容もかなりあるが、この手の内容の評価は、複数の書籍と読み比べてからにしたい。
第十章までは、朝鮮半島の近代の歴史について詳細に書かれている。日清戦争、日露戦争を別の視点から追っていくあたりが日本の近代史を読むのとはまた別のおもしろさがあった。 -
日本に留学後帰化した筆者が、韓国、日本それぞれで得た知見をもとに総括した日韓併合の経緯・背景と、さらに今に至る韓国の反日示威の底流にあるものの本質。
まとめれば、ロシアを始めとする欧米列強の植民地化の圧力に強い危機感を抱き日中韓で対抗しようとした日本に対し、相変わらずの事大主義で宗主国をころころと変えながら旧体制の中で足の引っ張り合いを続けていた朝鮮が、清国すら列強に侵食される時流を見誤り墓穴を掘った自業自得の結末ということになるが、1965年の日韓経済協力協定により併合時の両国間の賠償関係は完全に清算されたにも関わらず、何十年も経過した後であれこれいちゃもんをつけてきたり、民主化後も政権交代の度に対立勢力を粛清するのは、正に彼の国の国柄を表しているとしか言いようがない。(その旧宗主国なる中国、近親憎悪の兄弟国である北朝鮮もだが) -
2020.10―読了
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本当に、併合まで、の隣国を取り巻く動き。
日本だって色々やってるし、今の下らない政治家と通じつる所も感じた。この辺端折ってる本が多くて新鮮ではあったが、結論は同じで。
元?韓国人ということもあって、肌感覚として辛辣。
この国に今のままでは、全く将来はない。そんな国に絡まれまくって来た我が国の悲しさは言いようもない。 -
■1890年(明治23年)総理大臣山県有朋は、第1回帝国議会施政方針演説の中で次のように述べた。「国家独立自衛の道に二途あり。第一に主権線を守護すること。第二には利益線を保護することである。其の主権線とは国の疆域を謂い、利益線とはその主権線の安危に、密着関係にある区域と申したのである。日本にとっての利益線とはもちろん朝鮮半島を意味している。清国は朝鮮への干渉強化と対日軍備拡充を同時並行的に推し進め、ロシアは1891年にシベリア鉄道建設に着手して、東アジアへの本格的な進出の地歩を固めようとしている。事態がこのまま推移すれば遠からず日本の勢力が朝鮮半島から駆逐される日がやってくることは明らかだった。
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日本と韓国の歴史を日朝修好条約(1876)から韓国併合(1910)までに焦点を当てて書かれている。特にこの時代の韓国側の状況が分かるようも書かれている。
今に至る日韓の関係を紐解き理解するには、李朝の歴史と明治からの日韓の関係を知ることがなければ不可能。しかし、学校の授業においてこれらに触れることは無い。
韓国に於いてもほぼ無いらしい。
現在の韓国も北朝鮮も李朝からの儒教思想が根強く生きている。これを知らずしてはいつまでも上ずった理解でおわるのだろう。 -
OS6a
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明治から昭和までの日韓関係を理解する上で非常に有用である。
押さえておきたいポイント:
韓国は自らの力で近代国家へと脱皮することができなかった。
日本が韓国の保護国化へと方針転換をしたのは1905年以降。
1982年から1984年は清の勢力下、1896年から1897年はロシアの勢力下にあった。
日本の統治下で、識字率が向上し、米の生産高、工業生産高が増加、人口が倍増した。
日本は韓国の土地を収奪していない。
現在の韓国では、過去の歴史的事実を述べると言論弾圧される。
<目次>
はじめに
増補版へのまえがき
第一章 李朝末期の衰亡と恐怖政治
第二章 朝鮮の門戸を押し開けた日本
第三章 清国の軍事制圧と国家腐敗の惨状
第四章 独立・開化を目指した青年官僚たちの活躍
第五章 一大政変の画策へ乗り出した金玉均
第六章 夢と果てた厳冬のクーデター
第七章 国内自主改革の放棄
第八章 新たなる事大主義
第九章 民族独立運動と日韓合邦運動の挫折
第十章 韓国併合を決定づけたもの
第十一章 日本の統治は悪だったのか?
第十二章 反日政策と従軍慰安婦
2013.11.21 アゴラで見つける。
2014.02.15 読了 -
自分があまりにも現代史を学んでこなかったのだと感じました。学校の先生も近代史について話すのを嫌がっている感じでしたしね。
同化政策とか知っていたはずなのに、日々のニュースとか風潮の中で、日本は韓国や台湾などにいわゆる西洋的な植民地支配をしていたと思い込んでいた。韓国人のおじいさんから聞いた「同化政策」では略奪地にはならないはずだったのに……。
初等教育の推進、韓国人が400年以上捨てていたハングル文字活用の推進、ダムや橋の建設、米の生産高の倍増、人口の倍増、技術援助、万歳など韓国が併合されたがゆえに使うことができるようになった言葉……今なお韓国は恩恵に預かりつづけているのに、それを知りもせず、日本は韓国から富も人も文化も略奪したのだと喚き散らす韓国に嫌気がさしますね。
植民地化された台湾や日本の統治下にあったパラオで反日感情が薄いのは日本の統治下によって発展した事実があったことも知らせているからだと聞きます。韓国の教育の歪さを感じます。そして台湾を含めたほかのアジアの国々の教育に感謝いたします。
著者プロフィール
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