ラジオのこころ (文春新書 872)

著者 :
  • 文藝春秋
3.63
  • (4)
  • (9)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 112
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608720

作品紹介・あらすじ

TBSラジオの名物番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が放送開始40周年を迎えます。これを機に小沢氏が自ら傑作10篇を厳選しました。TPP、AKB48など今どきの話題から、お墓、缶詰、暖簾など身近なテーマまでをユニークな切り口で掘り下げます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者、小沢昭一さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    小沢 昭一(おざわ しょういち、本名:小澤 昭一(読み同じ)、1929年(昭和4年)4月6日 - 2012年(平成24年)12月10日)は、日本の俳優、タレント、俳人、エッセイスト、芸能研究者。放送大学客員教授、日本新劇俳優協会会長、劇団「しゃぼん玉座」主宰、見世物学会顧問を務めた。俳号は小沢 変哲。

    で、今回手にした著書、『ラジオのこころ』。
    その内容は、次のとおり。(コピペです)

    TBSラジオの名物番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が放送開始40周年を迎えます。これを機に小沢氏が自ら傑作10篇を厳選しました。TPP、AKB48など今どきの話題から、お墓、缶詰、暖簾など身近なテーマまでをユニークな切り口で掘り下げます。

    この番組、何度も聴いたことがあります。
    放送期間は、1973年1月8日から2012年12月28日(キー局のTBSラジオは12月14日)とのこと。
    つまり、著者が亡くなる直前まで続いていた番組になります。

    しかし、この番組が終了してから、もう8年以上になるのですねえ。
    早いものです。

    で、『ラジオのこころ』は、73ページまで読んで、終了です。

  • ページをめくるたびに山本直純作曲の大正琴っぽいテーマソングに乗った独特の名調子がよみがえります。読む「小沢昭一の小沢昭一的こころ」歳を取れば取るだけ見た目は性別不詳の老人感が増していった著者ですが語っているのは紛れもなく正真正銘のおっさん的こころ。おっさん的こころはちょっと不器用でちょっと軽薄でちょっとエッチで、でも真面目すぎるぐらい真面目な庶民のこころ。小市民の毎日の暮らしの中で時代の変化に煽られながら、変化しちゃいけない大切なものを考えさせてくれます。諧謔自虐で包まれた社会論考。実は知性の人、小沢昭一一代芸の高等芸術のこころだァ。

  • GNH(ブータンが提唱している”国民総幸福量”の略)。ブータン:ボータンタ(サンスクリット語で”チベットの端”の意)、正式名は、ドゥルック・ユル→”龍の国”の意/缶詰はナポレオンのお陰で発明された。19C初めに仏のニコラ・アペールが戦争に瓶詰の保存食を開発。その後、英のピーター・デュラントが金属で缶詰の原型みたいなものを開発。当初は銃剣で缶詰を開けていた。缶切りは米のワーナーが開発/「暖簾」は”のんれん”と読み、禅寺で冬間に隙間風を防ぐ垂れ幕だった/宇宙葬:1997年、7gで100万円

  •  TBSのラジオ番組「小沢昭一的こころ」からのベストセレクション。活字から語り口が聞こえてくるような文章が素晴らしい。
     宮坂さんをもう聴けないと思うと寂しいね。もっとラジオ聴いときゃよかった。

  •  亡くなって間もなく、書店で平積みにされているのを見付けて即購入。

     収録されたものには比較的最近放送された内容が多く、どんな雰囲気で放送されたか鮮明に覚えているものばかり。本当に小沢さんが好きだったんだなあとしみじみ。どうか安らかに。

  • ラジオでの語りをイメージしながら読んだ。
    軽妙洒脱な雰囲気は文章からも伝わってくる。

  • 面白かった!これも一気に読めた。

    昨年末に惜しまれて亡くなった小沢昭一さんが、約40年に亘って続けてきたラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の台本?のうちの数十話をまとめた書。

    小沢さんの含蓄のある言葉、表現の数々、自分もこんな表現が自由にできるようになるといいな、と思った。

    読んでいる間中、パンパカパンパパパンパンパンパン…という番組のメロディが頭の中で流れたままだった。

  • 20130125 ラジオを聞いているようで楽しかった。歳と共に共感できるようになるのではないだろうか。リアルに会えなくなった事は残念。ご冥福を祈ります。

  • いっときリアルタイムで聴いていた「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の選集。番組を聴かなくなって随分たつし、聴いてことのない話ばかりだけど、まさにラジオ番組がそこにあるような感じです。GHQ以来、我々は英字3文字に侵略されているのだなあ。こういう大人にならねば、と思った。

  • 約30年以上拝聴していたラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」。
    2012年12月に小沢さんが逝去され、小沢さんの言葉を借りるなら、ポッカリ心に空が出来てしまった。
    本著は言わば、その傑作選。音さえ入っていないが語り口調がそのまま収録されているので、ラジオを聴いているかのよう。

    小沢昭一さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。

    12/12/31-120

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1929年、東京に生まれる。俳優。新劇・映画・テレビ・ラジオで幅広く活躍。民衆芸能研究にも力を注ぎ、それぞれの分野で数々の賞を受賞。著書に『ものがたり 芸能と社会』『放浪芸雑録』(以上、白水社)『小沢昭一──百景』(全6巻、晶文社)『俳句で綴る変哲半生記』(岩波書店)など、CDに『夢は今もめぐりて──小沢昭一がうたう童謡』(ビクター)『唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』(コロムビア)など、著作多数。2012年、逝去。

「2013年 『芸能入門・考 芸に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小沢昭一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
三浦 しをん
J・モーティマー...
ジャレド・ダイア...
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×