プロ野球「衝撃の昭和史」 (文春新書 881)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608812

作品紹介・あらすじ

数々のドラマに彩られた昭和のプロ野球。江夏の21球は球史に残る名勝負として称えられ、巨人の大エース沢村の名は今も褪せることがない-。だが、その舞台裏には、これまで明かされることのなかった新事実が埋もれていた。

感想・レビュー・書評

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  • 野球・サッカーのみならず相撲・プロレス・ボクシングなどの格闘技にも広く精通しているスポーツジャーナリストが振り返る「プロ野球の昭和史」。あまりにも衝撃的な幕切れとなった巨人-阪神の天覧試合(1959年)、広島-近鉄が3勝3敗で迎えた日本シリーズ最終戦で無死満塁の大ピンチを抑えた「江夏の21球」(1979年)、また時代を遡っては、27歳の若さで戦地に散った伝説の大投手・沢村栄治や、巨人の投手からプロレスに転向して世界チャンピオンとなった馬場正平....。 数々の歴史を紐解くとともに、その舞台裏に遺されていた「新たな真実」にも目を向ける。プロ野球ファンならずとも、読む人を唸らせる「人生劇場」がそこにある。

  • [private]かつて日本のプロ野球では、かくも熱い人間ドラマが繰り広げられていた――。広島対近鉄の日本シリーズにおける「江夏の21球」をめぐっては、広島のサードだった三村や、近鉄の三塁ベースコーチだった仰木などからの証言を紐解きながら、従来と異なる視点で、真実に迫る。ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらと対戦した沢村栄治については、意外な夫婦関係を浮き彫りにする。さらには上田監督の抗議が1時間以上におよんだ阪急とヤクルトの日本シリーズ、昭和34年の初の天覧試合の後日談など、これまで語られることのなかった12本の球界秘話が明かされる。月刊「文藝春秋」で反響を呼んだ特別連載待望の新書化。[/private]

  • プロ野球選手に学ぶ人生の生きざま

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=084495

  • 1

  • 球界の歴史をくつがえすところまではいかないが新書で12の物語が入っているのだからまずまず。落合以降、平成含まずで掘り下げて欲しかった。

  • 沢村栄治の球を見てみたい!
    戦争さえなかったら・・・残念!

  • 2015年9月11日読了。

  • 日本プロ野球界における知る人ぞ知るエピソードをまとめたウンチク本。「昭和史」という大げさなタイトルをつけているが、単に昭和に起こったエピソードを取り上げているだけ。昭和史ではなく、「昭和の事件簿」というべきだ。

    と、過剰なタイトルに不満はあるが、プロ野球界の意外なこぼれ話は読んでいて楽しい。写真付きで紹介されるロッテのカネやん監督の大乱闘には爆笑。監督が先頭を切って相手チーム選手に殴りこみ、反撃を食らうという、今じゃ絶対に起こりえない出来事だ。また、巨人選手時代のジャイアント馬場についても、知って損のないトリビアだ。

    で、中でも一番の意外性は、背面投げ投手のこと。全盛期のスラッガー王貞治に対し、奇策として背中からボールを投げた投手がいることは有名。この選手、てっきり目立ちたがりの三流投手だと思っていたのだが、最多勝や沢村賞も獲得し、背面投げを披露したシーズンも20勝をあげている、実力のある投手だったのだ。その人の名前は小川健太郎。寂しい引退劇を含め、本書で紹介されるこの人の経歴は異色すぎる。「背面投げ」投手という紹介だけではもったいない。

  • 江夏の21球、沢村栄治、天覧試合、、、といったプロ野球の昭和史では定番で語られるお話の中で、これまであまり知られていなかった舞台裏が書かれていました(全12章)。

    「衝撃・・・」というタイトルは、ちょっとどうかな?とも思いましたが、やっぱスポーツ物は、この著者が巧いなぁ・・・の感でした。


    (2014/11/10)

  • G馬場の話がプロレスファンとしては気持ちよく読ませてもらった。

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著者プロフィール

(にのみや せいじゅん)1960年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーランスのスポーツジャーナリストとして独立。株式会社スポーツコミュニケーションズ(http://www.ninomiyasports.com/)代表取締役。『最強のプロ野球論』『プロ野球の一流たち』(ともに講談社現代新書)など著書多数。

「2014年 『プロ野球 名人たちの証言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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