新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2013年1月21日発売)
3.61
  • (53)
  • (85)
  • (98)
  • (18)
  • (7)
本棚登録 : 921
感想 : 98
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166609031

作品紹介・あらすじ

真の保守とは何か?

総理に返り咲いた著者による経済・外交安保の「政権公約」を附したベストセラーの完全版。保守の姿、この国のあり方を説く必読の書。

みんなの感想まとめ

この作品は、著者の政治に対する熱意や日本国民への深い思いが伝わる内容で、政治に詳しくない読者でも理解しやすい構成になっています。特に、拉致問題や安全保障など、日本国民の生命を守ることへの真剣な姿勢が印...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『#新しい国へ』

    ほぼ日書評 Day641

    安倍さん本は、いったんこれで打ち止めかな。
    本書は、第二次安倍内閣発足と期を同じくするDay639より、さらに遡り、第一次内閣発足の2006年刊の『美しき国へ』に最終章を書き加え(以外は全く筆を加えていないという)、2013年頭に刊行されたものである。

    「暗殺」からこちら、時代を遡るように諸々読んできたが、ひとことで言えば、なるほどブレていないということになろうか。

    Amazon書評等で低評価としているもののコメントは、実に重箱の隅をつつく類のものばかりで、できれば大所高所から安倍さんが示した道筋がいかに間違っていたかを教示願いたいものである。

    平成初期にも話題が及ぶのだが、カンボジアPKOに関する記述が感銘深かった。

    「実際、国会の議論と現地の実情は、大きく乖離していた(…)機関銃は、二挺では軍事活動になるから、一挺にせよとか、およそ情緒的な議論だった。機関銃というものは、一挺では百八十度しかカバーできない。二挺装備してはじめて、後ろも前も三百六十度カバーできるものなのである」

    現実には(奈良の事件において)後ろを守られていなかった安倍さん、なんとも皮肉かつ暗示的な記述ではないか。

    https://amzn.to/3pKZOa5

  • 安倍さんの政治に対する熱意や日本国や国民に対する一貫した姿勢がよくわかる1冊。難しいことは書いてなくて、政治に詳しくない私でも読めた。若者のために書いた本だと最後に書いてあったが、自分自身、今まで政治について何も知ることなく生きてきたことを恥ずかしく思う。日本国の歴史や政治、その背景について、これから知っていきたいと思った。事件が起きてから購入したが、本当に惜しい方を亡くしたと、ご本人もさぞや無念なことと思う。

  • 政策の是非は置いておいて、拉致問題や安全保障など、何より日本国民の生命を守りたい想いが伝わってきた。自分自身、様々な事情や背景を詳しく知らないことが多いと感じたので、日本人である以上、もっと勉強していきたい。が、こういうことも教育カリキュラムに組み込んで、日本のことをより知り、より好きになるような体制にして頂きたかった。
    少子化については、年金の話が中心に書かれていたが、もうちょっと具体的な対策や考えを期待していたので残念だった。

  • 良くも悪くもこの政治家の小児的な国家観がよく表れた「正直」な本であり、まともな神経を持っていたら人前にさらすのはお恥ずかしいと感じてしまうところを、よくぞ明らかにしてくれたという意味で★5つ。とくに特攻隊について、為政者の無能のために若者を「死なせた」という認識ではなく、〈国のために死ぬことを宿命づけられた特攻隊の若者たち〉〈国家のために進んで身を投じた人たち〉と書いてはばからないあたりが、決定的。

  • 安部さんの確固たる信念とリーダーシップを感じた。
    全ての政策や主張の根底に貫通する、日本と日本人に誇りを、美しい自然と類まれなる伝統を持つ国日本を守りたい、といった強い思いを感じた。
    海外の制度についても詳しく、だからこそそれと比較した日本の良さや課題もしっかり分析されていると思った。

  • 読んでよかった。元安倍首相の国家観、リーダー像、福祉・経済のあるべき姿、外交スキル、それらを形成する幼少期や20.30代の経験(原点)を覗くことができた。安倍さんにも留学したり、大企業の社長として活躍してた時期があったとは。

    「スキャンダル案件はいくつかありつつも、それに勝るユーモアとリーダーシップがある、やり手な政治家」と言う印象から、「広く深い知識と多様な経験を持ち、確固たる信念に基づいてリーダーシップを取ってきた人」という印象に変わった。

    国の安全、福祉、経済など複雑み絡合い、かつダイナミックな課題について、本当に自分ごととして捉えて、考え、行動し続けている人だから書ける文章だなと思った。同時に、自分は安倍首相の意見に対する意見を持てないことに気づいた。安倍さんのように生きることはできないけれど、私も、もっと勉強していきたい。

  • おやめになってからも「桜」は散らず、なにかとマスコミに登場する安倍晋三氏の表題作を今更拝見。
    わたしは、安倍氏とは生年月日が3日違いの同年生まれである。というより、同じ時代を生きてきたといえる。だが、これほどまでに異なるお考えとは・・。
    この方の語りには主語がない。「おわりに」で「わたしが十代、二十代の頃、どんなことを考えていたか」と自分の心情を語ったと書かれてはいるが、父・晋太郎氏の苦労話は書かれていても、ご本人の話はなにもない。そう、64年のオリンピックの話は、同い年として共通の感覚はもった。あの頃の日本人の高揚感は小学生でも十分に理解できた。安倍氏は、「幼いながらに」と表現しているが、安倍氏の語りには浅薄な出来事のようにしか伝わらない。造船労働者の息子の私に、エスタブリッシュメントの気持ちはわからないのかもしれない。三無主義とかいわれ、全共闘世代とあとの世代に挟まれた「焦れるような」十代、二十代ではなかったことは確かだ。私のように。「政治提言の本ではない」らしいが、民権より国権を重視するお考えは、7年8カ月のあいだ嫌というほど聞かされました。
    靖国の英霊を語るにしても、ご祖父をはじめとする旧国体についてどう思われているのか。アーリントンと靖国を同列に語ることには違和感しか覚えない。歴史認識を語らず、歴史修正主義的な雰囲気だけを醸し出す。この方の思う『美しい国』は何なのだろうか。
    安倍氏の嘘と言い訳、民主主義を語りながらも強行採決を繰り返し、危機感をあおる。教育を語る前に、ご自分の倫理観について、ぜひお聞かせいただきたい。
    総理をやめて健康になられたようだが、国権派のボスになりたい感が、相も変わらずにじみ出ております。自民党の民権派の方々は、どうしたのだろうか。

  • 『美しい自然に恵まれた長い歴史と文化を持つ国』
    『日本を活力とチャンスと優しさに満ちあふれた』国
    『自信と誇りを持てる「美しい国、日本」』安倍
    いつのころから、国のリーダーは、詩人になったのだろう。
    『めざすべき国のありかた
    (1)文化、伝統、自然、歴史を大切にする国 
    (2)「自由」と「規律」を知る、凛(りん)とした国 
    (3)未来に向かって成長するエネルギーを持ち続ける国 
    (4)世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国』

    平和な世の中の 平和な希望。
    それは、美しいこと。
    しかし、美しい国とは、どんな国だろう。
    ここでいわれている『美しい』というのは、
    どうも薄っぺらい言葉に聞こえてしかたがない。

    簡単に言えば、女性への褒め言葉。
    『今日は美しいですね。』というレベルなのかな?
    まぁ。きたない国には、なって欲しくないのは、確かだ。
    『美しい国を読む』

    ●ところで、
     美しい国・『美国』は、中国語で、アメリカのこと。
     安倍さんは、アメリカになりたいのかもね。

    ●またしても、ところで、
     美しいとは、『羊が大きい』という漢字なんですね。
     大きい羊が、美しかったんですね。

  • 安倍晋三氏の人柄がわかり、難しい話ではなく、素直な心で、先輩を敬い、後輩を大切に育てる、当たり前の道理が、当たり前に行動で表せる、心で感じ取ることが出来る人には参考になる本だと思います。

    平成29年の現在から言えば少し古くなってしまいましたが、戦後レジュームからの脱却など、大きく意見の分かれる問題について、どのように見つめ、心持ちをどこに置くか、考える助けになった気がします。

    これは今ではあまり言われない言葉でですが、根元から芽を出し、派生して枝葉となって色々な政策につながっている事が実感でしました。

    世界が大きく動いている昨今、安倍晋三氏が日本の総理大臣でよかった。

    これは総理大臣になられる前に書かれてる部分が多くあるので、執筆時から現在に至るまで、信念に大きな変化なく、貫かれているのだろうと感じます。

    とてもオススメの一冊でした。

  • 海外の友人が増えてからことさら日本を意識するようになった。日本が好きだ。詳細を全て把握しているわけではないが日本の歴史も、風土も、伝統も、文化も、ごはんも。日本人であることが誇りだ。この国がどこへ向かうのか。大きなビジョンと信念を持った首相を擁することの意義は大きい。一緒に世界で輝く日本へと一歩ずつ歩を進めたい。

  • 増補された最終章を読んだ。経済対策、物価目標「2%」という明確なインフレターゲットを設定したがデフレ脱却ならず。東日本大震災からの東北復興。福島原発について何故かいっさい触れていない。グローバル化の中で「瑞穂の国の」資本主義って意味が不明。書かれている通り「集団的自衛権の解釈」を変えたが、憲法を改正せず。一時的な内閣で解釈だけ変えるというのは「非立憲主義」である。

  • 安倍政権が長期化する中で、安倍首相の背景を勉強しなおすために、初めての著書である本書を読む。基本姿勢がよくわかる。

  • 安倍さんの政治ポリシーが理解できる本。

    国家、日米外交、日中関係、安全保障、年金問題、教育などなど、現在、安倍さんが掲げている政策のベースを理解することができる本です。

    そうだよね。って思うところあり、それや、違うんじゃないのって思うところもありです。

    安倍さんの「熱さ」がひしひしと伝わってきます。批判もたくさん受けることでしょうから、その覚悟も相当たるもの。
    それも含めた日本国のリーダからの熱きメッセージが語られている本です。

    おまけで、日本近代史の勉強にもなります(笑)

    どちらも勉強になりました。

  •  ナショナリズムの強い政治家のイメージが強いが、著書で語っていることは、古き良き日本を取り戻そうといったニュアンスにあふれている。決して、それは悪いことではなく、家族を大事に、地域を大事に、それが敷衍して国家を大事にする意識に結びつくことを論じているだけだ。
     「美しい国へ」の最終部のみ増補した形だが、一貫した姿勢は変わらず。一度、政治家として脱落しかけた人間だからこそ、原点に立ち返り、思い切った政策を仕掛けるという発想も出てくるのか。
     むしろ、政治家の本というよりは、藤原正彦が「国家の品格」で説いた、ダメなものはダメという日本古来の精神を訴えた感じが強い。

  • 仕事とも関係するので買ってみた。
    安倍総理が第一次安倍政権の時に書いた「美しい国へ」を再録し、加筆したもの。
    テーマは大きく言えば2つ、国としての安全保障(憲法改正論、愛国論)と、社会保障。美しいふるさと、国を大事にするというのは自然なことで、それが国を誇りに思う心につながり、安全保障に資するというロジックなのね。やっぱり。
    しかしまぁ、納得させられる点も多いことは事実。地域大好きという人は、次に国が大好きとはならずに、地球大好き、みたいになる人が多い、それは戦後教育のなかで「愛国」的なことに対してアレルギーができているからだ、というのはなるほどなと思った。それが憲法改正によって根本治療となってこの国がよくなるかどうかは、判断できないが。
    サラリと読めるし、総理の考え方を知りたければとりあえず読むべし。

  • 2013年62冊目

    本書で書かれていたことのほとんどに関しては納得のいくものでした。まぁ、そうだろうと。但し、国民としての誇りや自主自立の精神の考えと自主憲法を結び付けるのは論理が飛躍しすぎると感じます。
    もちろん、自衛隊を自衛隊のままにしておくことの問題もあるでしょう。憲法を変えた時、何かが変わるかは具体的にイメージできません。(こういう問題は具体化しずらいものではあるが。)
    政治家と一般国民のかい離はここにあるのでしょうか。現代の国民でそこまで国家のすう勢を憂慮する人はそう多くはないでしょう。だからこそ、首相は本書の中でアイデンティティの帰属の話を再三しているのだと思いますが。
    だからこそ、あらゆる問題は教育に戻るのでしょう。

    最後に、自己責任の言葉の使い方の問題をやはり本書でも感じました。近年において、自己責任が低下している旨は、納得できるものがあります。但し、自己責任とは何でしょうか。自分のことを未来を見据えて考え、社会のことも考慮することでしょうか。少なくとも自分の食いぶちを確保することでしょうか。しかしながら、自分のことについて責任を感じるためには適切な教育が必要になります。その適切な教育を受けることができないまま大人になった、大きな子どもについても自己責任でしょうか。
    人間の成長において環境が多大な影響が与えられる人間において、自己責任を語るには、社会がより成熟する必要があるでしょう。そのためどうすべきか。難しい問題です。

  • 首相再び。ということで購入しました。
    自分の意見をしっかりこうした「本」という形で公開することは重要なことです。

    マニフェストだとか、メディアの報道などだけでその人が何を考えているかということを断じてしまうのは怖いことです。
    実際、この本の中で「安倍首相が述べていること」と、報道における「安倍首相が述べているようなこと」には食い違いも多いです。

    内容的には、首相の考える自民党のあり方、自身の出自や育ち、そして現状(美しい国を著したときのことの方が多い)に対する自身のスタンスが述べられています。

    なるほど、と考えさせられる点も多いです。本の中での主張には賛否あるでしょうが、首相の考え方に対してダイレクトに賛否できるということは意義あることだと思います。
    安倍首相のやり方、自民党のやり方に賛同or非難する前にこの本を一読してみると良いと思いました。何事も相手のことを知らねば、です。

    政治家は、このようにもっとわかりやすい形で国民に自身の考えを広めれば、メディアのつまらない報道に左右されることも少なくなるのかなーと少し思いました。
    話題がそれてしまいましたが、安倍政権を語る・知るためなら一読を薦めたい一冊です。

  • 安倍さんの日本への思いが綴られ一冊。
    内容については綺麗事にも聞こえますが、自分の考えを持っておられるので、周りの雑音に惑わされることなく、突き進んで欲しいと思います。
    安倍さんを語る上で、本書は欠かすことはできないので、政権を取った今、読んでおきたい一冊です。

  • 安部晋三氏「美しい国へ」の追補完全版。主張がシンプル明快で国民誰にとってもわかりやすいメッセージとなっている。基本理念なくして国家運営なし。

  • 戦後の日本の系譜を父、祖父と総理大臣を務めた家系たる現・内閣総理大臣 安倍晋三が分かりやすく記述している

    本当の問題とはどこにあるのか、

    マスコミがどれだけ「下手な価値観」を作りあげているかというのが

    よくわかる


    安倍総理を批判する人は、これを読んでみて欲しいと思う。

    今の日本が漠然と不安なのなら、何が問題なのか理解するために読んで欲しいと思う。

    今の日本の総理大臣がどんな人間なのか、それを知るために読んで欲しいと思う。

    この本に書いてあることがすべて真実だとは思わない、けれども、事実の一端は確実にあると思う。

    一人でも多くの日本人に読んで欲しい本だと思う。

    感想を一言で述べるなら、
    「覚悟のない人間が覚悟のある人間をの邪魔をするな」

全74件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

安倍晋三(あべ・しんぞう)
1954年、東京生まれ。成蹊大学法学部政治学科卒業後、神戸製鋼所勤務、父・安倍晋太郎外相の秘書官を経て、1993年衆議院議員初当選。2003年自由民主党幹事長、2005年 内閣官房長官などを歴任。2006年第90代内閣総理大臣に就任し、翌年9月に潰瘍性大腸炎を理由に退陣。2012年12月に第96代内閣総理大臣に就任し、再登板を果たした。その後の国政選挙で勝利を重ね、「安倍1強」と呼ばれる長期政権を築いた。20年9月に持病の悪化で首相を退くまでの連続在職2822日と、第1次内閣を含めた通算在職3188日は、いずれも戦前を含めて歴代最長。第2次内閣以降はデフレ脱却を訴え経済政策「アベノミクス」を推進。憲法解釈を変更し、15年9月に限定的な集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法を成立させた。対外関係では、「地球儀 俯瞰外交」や「自由で開かれたインド太平洋」などを掲げ、首脳外交に尽力。日米豪印4か国の枠組みなど、日本の安全保障に欠かせない米欧諸国との連携の礎を築いた。2022年7月8日奈良市で参院選の街頭演説中に銃撃され死去。享年67。

「2023年 『安倍晋三 回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安倍晋三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×