- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609031
作品紹介・あらすじ
日本を取り巻く環境は日増しに悪化している。長引く景気低迷、押し寄せる外交・安全保障の危機、さらには少子高齢社会の訪れによる社会保障の拡充。この国のリーダーは今なにをすべきなのか?大ベストセラー『美しい国へ』に、新たな政権構想を附した完全版。
感想・レビュー・書評
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『#新しい国へ』
ほぼ日書評 Day641
安倍さん本は、いったんこれで打ち止めかな。
本書は、第二次安倍内閣発足と期を同じくするDay639より、さらに遡り、第一次内閣発足の2006年刊の『美しき国へ』に最終章を書き加え(以外は全く筆を加えていないという)、2013年頭に刊行されたものである。
「暗殺」からこちら、時代を遡るように諸々読んできたが、ひとことで言えば、なるほどブレていないということになろうか。
Amazon書評等で低評価としているもののコメントは、実に重箱の隅をつつく類のものばかりで、できれば大所高所から安倍さんが示した道筋がいかに間違っていたかを教示願いたいものである。
平成初期にも話題が及ぶのだが、カンボジアPKOに関する記述が感銘深かった。
「実際、国会の議論と現地の実情は、大きく乖離していた(…)機関銃は、二挺では軍事活動になるから、一挺にせよとか、およそ情緒的な議論だった。機関銃というものは、一挺では百八十度しかカバーできない。二挺装備してはじめて、後ろも前も三百六十度カバーできるものなのである」
現実には(奈良の事件において)後ろを守られていなかった安倍さん、なんとも皮肉かつ暗示的な記述ではないか。
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安倍さんの政治に対する熱意や日本国や国民に対する一貫した姿勢がよくわかる1冊。難しいことは書いてなくて、政治に詳しくない私でも読めた。若者のために書いた本だと最後に書いてあったが、自分自身、今まで政治について何も知ることなく生きてきたことを恥ずかしく思う。日本国の歴史や政治、その背景について、これから知っていきたいと思った。事件が起きてから購入したが、本当に惜しい方を亡くしたと、ご本人もさぞや無念なことと思う。
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良くも悪くもこの政治家の小児的な国家観がよく表れた「正直」な本であり、まともな神経を持っていたら人前にさらすのはお恥ずかしいと感じてしまうところを、よくぞ明らかにしてくれたという意味で★5つ。とくに特攻隊について、為政者の無能のために若者を「死なせた」という認識ではなく、〈国のために死ぬことを宿命づけられた特攻隊の若者たち〉〈国家のために進んで身を投じた人たち〉と書いてはばからないあたりが、決定的。
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読んでよかった。元安倍首相の国家観、リーダー像、福祉・経済のあるべき姿、外交スキル、それらを形成する幼少期や20.30代の経験(原点)を覗くことができた。安倍さんにも留学したり、大企業の社長として活躍してた時期があったとは。
「スキャンダル案件はいくつかありつつも、それに勝るユーモアとリーダーシップがある、やり手な政治家」と言う印象から、「広く深い知識と多様な経験を持ち、確固たる信念に基づいてリーダーシップを取ってきた人」という印象に変わった。
国の安全、福祉、経済など複雑み絡合い、かつダイナミックな課題について、本当に自分ごととして捉えて、考え、行動し続けている人だから書ける文章だなと思った。同時に、自分は安倍首相の意見に対する意見を持てないことに気づいた。安倍さんのように生きることはできないけれど、私も、もっと勉強していきたい。 -
おやめになってからも「桜」は散らず、なにかとマスコミに登場する安倍晋三氏の表題作を今更拝見。
わたしは、安倍氏とは生年月日が3日違いの同年生まれである。というより、同じ時代を生きてきたといえる。だが、これほどまでに異なるお考えとは・・。
この方の語りには主語がない。「おわりに」で「わたしが十代、二十代の頃、どんなことを考えていたか」と自分の心情を語ったと書かれてはいるが、父・晋太郎氏の苦労話は書かれていても、ご本人の話はなにもない。そう、64年のオリンピックの話は、同い年として共通の感覚はもった。あの頃の日本人の高揚感は小学生でも十分に理解できた。安倍氏は、「幼いながらに」と表現しているが、安倍氏の語りには浅薄な出来事のようにしか伝わらない。造船労働者の息子の私に、エスタブリッシュメントの気持ちはわからないのかもしれない。三無主義とかいわれ、全共闘世代とあとの世代に挟まれた「焦れるような」十代、二十代ではなかったことは確かだ。私のように。「政治提言の本ではない」らしいが、民権より国権を重視するお考えは、7年8カ月のあいだ嫌というほど聞かされました。
靖国の英霊を語るにしても、ご祖父をはじめとする旧国体についてどう思われているのか。アーリントンと靖国を同列に語ることには違和感しか覚えない。歴史認識を語らず、歴史修正主義的な雰囲気だけを醸し出す。この方の思う『美しい国』は何なのだろうか。
安倍氏の嘘と言い訳、民主主義を語りながらも強行採決を繰り返し、危機感をあおる。教育を語る前に、ご自分の倫理観について、ぜひお聞かせいただきたい。
総理をやめて健康になられたようだが、国権派のボスになりたい感が、相も変わらずにじみ出ております。自民党の民権派の方々は、どうしたのだろうか。 -
『美しい自然に恵まれた長い歴史と文化を持つ国』
『日本を活力とチャンスと優しさに満ちあふれた』国
『自信と誇りを持てる「美しい国、日本」』安倍
いつのころから、国のリーダーは、詩人になったのだろう。
『めざすべき国のありかた
(1)文化、伝統、自然、歴史を大切にする国
(2)「自由」と「規律」を知る、凛(りん)とした国
(3)未来に向かって成長するエネルギーを持ち続ける国
(4)世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国』
平和な世の中の 平和な希望。
それは、美しいこと。
しかし、美しい国とは、どんな国だろう。
ここでいわれている『美しい』というのは、
どうも薄っぺらい言葉に聞こえてしかたがない。
簡単に言えば、女性への褒め言葉。
『今日は美しいですね。』というレベルなのかな?
まぁ。きたない国には、なって欲しくないのは、確かだ。
『美しい国を読む』
●ところで、
美しい国・『美国』は、中国語で、アメリカのこと。
安倍さんは、アメリカになりたいのかもね。
●またしても、ところで、
美しいとは、『羊が大きい』という漢字なんですね。
大きい羊が、美しかったんですね。 -
安倍晋三氏の人柄がわかり、難しい話ではなく、素直な心で、先輩を敬い、後輩を大切に育てる、当たり前の道理が、当たり前に行動で表せる、心で感じ取ることが出来る人には参考になる本だと思います。
平成29年の現在から言えば少し古くなってしまいましたが、戦後レジュームからの脱却など、大きく意見の分かれる問題について、どのように見つめ、心持ちをどこに置くか、考える助けになった気がします。
これは今ではあまり言われない言葉でですが、根元から芽を出し、派生して枝葉となって色々な政策につながっている事が実感でしました。
世界が大きく動いている昨今、安倍晋三氏が日本の総理大臣でよかった。
これは総理大臣になられる前に書かれてる部分が多くあるので、執筆時から現在に至るまで、信念に大きな変化なく、貫かれているのだろうと感じます。
とてもオススメの一冊でした。
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海外の友人が増えてからことさら日本を意識するようになった。日本が好きだ。詳細を全て把握しているわけではないが日本の歴史も、風土も、伝統も、文化も、ごはんも。日本人であることが誇りだ。この国がどこへ向かうのか。大きなビジョンと信念を持った首相を擁することの意義は大きい。一緒に世界で輝く日本へと一歩ずつ歩を進めたい。
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増補された最終章を読んだ。経済対策、物価目標「2%」という明確なインフレターゲットを設定したがデフレ脱却ならず。東日本大震災からの東北復興。福島原発について何故かいっさい触れていない。グローバル化の中で「瑞穂の国の」資本主義って意味が不明。書かれている通り「集団的自衛権の解釈」を変えたが、憲法を改正せず。一時的な内閣で解釈だけ変えるというのは「非立憲主義」である。
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安倍政権が長期化する中で、安倍首相の背景を勉強しなおすために、初めての著書である本書を読む。基本姿勢がよくわかる。