卵子老化の真実 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2013年3月19日発売)
4.02
  • (15)
  • (14)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 183
感想 : 18
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166609062

作品紹介・あらすじ

びっくりするほど若々しい30代、40代の現代女性。しかし、いくら外見が若くても「卵子の老化」は誰にも止められない。高齢出産の女性の卵巣を「古いミカン箱」に例える不妊治療の専門医。高齢出産が激増している日本で、今、何が起きているのだろうか。

今や日本人の平均初産年齢は30・3歳。4人に1人、東京都では実に5人に2人が35歳以上の出産だ。不妊の医療を受けたことがある夫婦は6組に1組。全国で誕生する赤ちゃんのうち、40人に1人は体外受精児である。

しかし、35歳の妊娠力は20代の半分に低下し、「卵子の老化」は染色体異常、流産など様々なリスクを増加させてしまう。最後は不妊治療クリニックに駆け込み、高額な体外受精を施せば妊娠できると思っているカップルも多いが、実は体外受精は「卵子の老化」に対抗できる手段ではない。老化した卵子は受精してもうまく分裂できないケースが急増。日本の不妊治療クリニックでは初診の4~5割を40代女性が占めているが、体外受精の成功率は40歳でわずか1割、45歳は1%以下。繰り返してもこの確率は上がらないのである。毎日新しい精子が1億個も作られる男性。しかし、女性は出生前に作られた700万個の卵子は初潮時にすでに20万~30万に減少、新しく卵子が作られることはない。

本書は、20年以上日本の出産現場を取材してきた著者が3年以上の歳月をかけて完成した話題の本。東尾理子・石田純一夫妻のブログで話題になった出生前診断や、卵子の在庫数を調べる最新検査、日本を代表する病院の医師や助産師の本音から高齢出産の経験談、高齢母の子育てまでを徹底取材。わかりやすいイラストやグラフ満載で衝撃的な「卵子の老化」の真実に迫る。「本当のところ何歳まで産めるの?」残り時間が気になる30代40代女性はもちろん、将来が気になる若い女性にも妻や娘の体が心配な方にも読んでほしい一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 卵子の老化。
    昨今、マスコミの間で取り上げられることが多くなった言葉です。
    人間の身体が老化するのだから、その中にあるものも老化するのが当たり前。
    でも、なんとなく閉経までは産める。という感覚が、二年くらい前の私にもありました。
    ここ最近、子供をもつということに、以前より関心を持つようになり、高齢出産を書いた本を読む機会が増えました。
    この本は、自分が知りたかったことが完璧に書かれていました。
    高齢出産のリスク、メリット、不妊治療方法、検査方法、産み方など。
    それも、他の媒体のように高齢出産に不安を植え付けるだけ植え付けて、あとは放置。のようなものではなく、きちんと正確に事実が書かれており、その対策も書かれている。
    この本は、これから産みたいと思っている女性には是非読んでもらいたい本ですね。
    妊娠は、奇跡の連続だと思うのです。
    高齢だから。とか、人工的だから。などによって、いろいろと周囲が産みたいと願う女性にマイナスな言葉を投げかけるのはおかしいと思います。
    私の知人も相当なことを医師から言われたと聞きました。
    正しい知識、正しい対応で、産みたいと願う女性に優しい社会になってほしいと思います。

  • ある程度の年齢になったら卵子の老化を考えて今後の人生プランを考えるのがよい。
    40歳を超えてくると体外受精での妊娠率も5%程度、さらにその後の流産率が高いなど知らないことが多かった。
    (体外受精は初産で32%、10年以上前のデータなので現在はもっと増えているはず)
    一方、40代でも過半数は自然のまま生まれている。30代だと7-8割。これを多いと見るか少ないと見るかだが、私は多いと思った。周囲は不妊治療をしている人がかなり多くいるため。体感では3人に1人はしているイメージ。
    また最後の妊娠は閉経の10年前が良いらしい!
    私はもう無理かもしれないが、本書は自分が高齢出産をしたくなったら、再読しようと思う。

  • どんな人生の選択肢を取るにしても、現実的な知識として女性は知っておくべき事実が載っている本。
    自分で体と人生を自分でコントロールするためにも、早い段階で(高校生くらいでもいいと思う)女性には読んでもらいたい。

  • 10年間でまた技術と社会がどんどん変わっていることに驚く。

  • [図書館]
    読了:2017/9/5

    昔の人は若い頃から生み続けて40歳近くまで生んでいた。
    「卵子の老化」という言葉が一人歩きして、高齢出産から生まれた子供=老化した卵子からできた子供という認識を持っている人さえいる。卵子の老化とは、年齢を重ねるほど染色体異常を起こす卵子の割合が増えていくだけで、出産まで至ったのであればそれは問題のない卵子であったということ。

    46歳の出産とか確率で言えば0.Xパーセントの事象を「こういう人がいるんだからあなたも」とでもいうかのように紹介するのはどうかと思った。

  • 高齢出産のデメリットだけが語られているのではなく、高齢出産について客観的にどのような問題点があり、実際のリスクはどのようなものなのか、逆にどのような良い点があるのかについてもしっかり語られている。
    高齢出産をする人が読んで励まされる部分もあると思う。逆に若い人たちも十分に読む価値があると言える。読んだ上で、自分はどのような人生設計をするのか?
    子どもがほしいと思っている人は、読む前と読んだ後では考え方に多少なりとも変化があるのでは。

  • レビュー省略

  • 490
    哲学の推薦図書

  • 子どもが欲しい女性も、男性も読んでおいて損はない事実。

  • 女性であっても知らない知識が、過去から現代までの様々な実データを元に体系的にまとめられている。タイトルは局所的なイメージだが、実際は卵子老化というテーマを入り口にして、妊娠・子育て等を含めてもう少し幅広いテーマを扱っている。女性は自分事として言わずもがな、男性も一生涯どこかのタイミングで子供を授かりたいのであれば知っておくべき知識。

  • 【35歳の妊娠力は20代の半分!】日本人の平均初産は30.3歳。高齢出産の現場で何が起きているか。出生前診断から卵子の在庫検査まで衝撃の「卵子の老化」最前線。

  • 高齢で妊娠を望んでいる女性を脅すような内容かと
    思いきや逆で、不妊治療や高齢出産に不安を抱える
    30代後半〜40代の女性を励ます内容だった。
    医学的な危険性やマイナス要因も含めて、
    高齢出産のメリットを挙げてくれているので
    私のような高齢不妊患者には勇気の出る内容だと思う。

  • 全ての女性が知っておくべき。

  • 読んで良かったなとおもったのは「高齢出産だからそんなに目くじらを立てすぎるべきではない」ということ。もちろん、限界はあるが、でも、100%絶望することではない、ということを科学的根拠を並べて紹介してくれる。生殖医療のテレビ報道は社会的意義を皆感じて報じているが、やはりわかりやすくどうしてもセンセーショナルなってしまう。だからこそ視聴者は高齢出産を「怖いもの」扱いをしてしまう。イメージではなく、知識を持つ大切さを教えてくれる本。

  • 統計的に●●だ。といった書き方が多く、ママ友のうわさ話を聞いているような本。世間話としてはいいが本としてはどうだろう・・・高齢出産を肯定的に書いてある

全15件中 1 - 15件を表示

著者プロフィール

妊娠・出産、不妊治療・新生児医療を取材してきた日本で唯一の出産ジャーナリスト。1959年、東京都生まれ。カメラマンとして活動した後、86年より出産関連の執筆活動を始める。国立大学法人東京医科歯科大学、聖路加国際大学大学院、日本赤十字社助産師学校非常勤講師も務める。著書に『未妊――「産む」と決められない』(NHK出版)、『卵子老化の真実』(文春新書)など多数。2016年に『出生前診断――出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書)で科学ジャーナリスト賞を受賞。

「2016年 『不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河合蘭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×