劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2013年7月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166609246

作品紹介・あらすじ

年間3000回以上の公演に、300万人の観客を集める劇団四季が創立60周年を迎えました。
「セリフが美しくて、聞き取りやすい」というのが人気を支える大きな要因ですが、その秘密は「母音法」「呼吸法」「フレージング法」という三つの独自メソッドにあります。代表の浅利慶太さん自らが、それらの方法論を初公開、一般の人にも実践できるように解説したのが本書です。「母音法」では、喉、舌、口などの基本フォームを図解しながら、正しい発声法を説明します。次の「呼吸法」では、腹筋と背筋を使った腹式呼吸を学びます。お腹前方だけでなく腰の後方の膨らみを意識することが大切なのです。第三の「フレージング法」とは、「言葉をどこで切るべきか」を考える方法論で、スピーチやプレゼンテーションの場で効果大です。
美しい日本語を話すことは、あなたの第一印象を良くし、ビジネスやコミュニケーションの場で大きな武器となってくれることでしょう。

みんなの感想まとめ

美しい日本語を話すための具体的なメソッドが紹介されており、発声や発音に興味がない人でも楽しめる内容です。劇団四季の独自の技術を通じて、言葉の美しさや聞き取りやすさがどのように生まれるのかを学ぶことがで...

感想・レビュー・書評

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  • 腹式呼吸の方法
    ステップワン
    体の余計な緊張を取り、リラックスした状態を作る。
    1、仰向けに寝て目を閉じる
    ニ、閉じたまま目の力を抜き全身の力を抜いていく
    さん、体全体が床につくように、重力に逆らわないようにする。

    ステップツー
    1鼻からゆっくりと息をいっぱいまで吸っていく
    2息を吸いきたらそのまま2秒間停止する
    3のどや首に力が入らないよう、スーと言う音を立て、口からゆっくりと息を吐いていき最後まで出し切る。
    4.1から3までの体が腹式呼吸になるまで繰り返し行う

  • この本を読んでから、言葉の発し方には気がつくようになった。促音の考え方や連母音の発し方は、できているようでできていないところなので、ハッとさせられた。

  • ずいぶん昔に劇団四季の演劇を初めて見た時、言葉がとても聞き取りやすいことに感動した。

    最近同じような衝撃に近い感動を感じたのは、「昼メシ旅」という番組で、戦場カメラマンでおなじみの渡部陽一さんのナレーターを聞いたときだった。また渡部さんが突撃取材をされているときも、バラエティーで独特な話し方をしている時とはまた違う話し方で、突出して言葉が聞き取りやすいことに気づいたときも強い衝撃を受けた。

    話し方。口の作り方、発声の仕方、音の区切り方など、確かにきちんとした教育を受けた記憶がなくて、知りたいなと思っていた時にこの本と出会った。

    美しい日本語を話せないことで、伝えたつもりで伝わってなかったり、聞き取れないことでつまらぬ誤解を持ってしまったり、損していることは自覚してきた以上に多いだろうなと感じる。

    日本語を使う以上は上手に使える方がより、豊かに過ごせ、良いと思うので、子どもたちと美しい日本語の話し方を身につけたいと思った。

  • 「劇団四季流の発声のしかた」を主題として書かれているが、発声や発音の方法には別に興味がなかったので、四季の歴史や浅利さんの哲学について楽しく読んだ。
    印象的だったのは、演劇は文学を立体化させたものという価値観。感情は観客にこそ宿るべきもので、役者はあくまでも聞き取りやすい日本語を話すことが大前提。役者が感情を高ぶらせる必要はない。
    なるほど、セリフを役者による主観的なものではなく、文字というニュートラルで客観的なものとしてとらえてるんだな〜。作品を大切にする四季らしいなぁと思った。

  • 「日本語を美しく話してみたい」と、アナウンサーでも劇団員でもない私がふと思って購入した本。具体的なメソッドが書いてあり、なかなか興味深かったが、正直、かなり訓練が必要だなと思ってしまった。しかし、まずは『母音』を意識するだけでも、効果がありそうだ。

  • 日常で活かせる四季メソッドを学べたのはもちろん、演技における大切な部分が、個人的に仕事において活かせること腑に落ちる点が非常に多く読んでよかった!

  • 2025.09.27 朝活読書サロンで紹介を受ける。

  • タイトル通り、四季メソッドの解説本。著者の思想や四季の理念が見られて興味深かった。
    思っていたより最近書かれたもののようで、その後の劇団四季の変遷を思うに、今の劇団四季を見たらどう思うのだろうかとふと考えてしまった。(決して今の体制が悪いとも言えないが。)
    日本語話者として大切にしたい思いが多く記されていました。

  • 実用的な内容だけかと思いきや、劇団四季の歴史についても記されていた。四季といえばミュージカルのイメージだったので、その歴史は意外に感じた。はきはきと話すことが苦手なので、本書の方法で練習してみたい。

  • 2018年に亡くなった浅利慶太さんが書いた一冊。皆さんは劇団四季のミュージカルを一度ご覧になったことはありますでしょうか。聞き取りやすい日本語には、洗練された美しさが感じられます。この本には美しい日本語の話し方について紹介されています。浅利さんが本書でもおっしゃっているように、私たちは日本語の読み書きは教えられても、正しい話し方については知らない方がほとんどだと思います。一度ご自身の日本語の話し方を見つめなおすきっかけになれば幸いです。(M.K.)

    宮教大OPAC
    https://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/opac/volume/525747

  • ことばを伝える話し方のメソッド。

    ・母音をはっきり発音する
    ・母音が連続したときは響きを変える
    ・のどはあくびをした時のように、開く

    これに加え、腹式呼吸で息を安定させ、背筋・腹筋を支えに声を体で共鳴させる。

    フレージングは、イメージの連続の有無で区切る。
    これは台詞の分析が必要。
    お芝居や朗読のように、事前に話す原稿がある場合ならやりやすいのかな?

    といった実用的(自分に身に付けられるかは至って疑問)なお話が前半。
    後半は浅利さんの半生が語られていた。
    わたしは今まであまり知らなかったので、これはこれで面白かったが。
    新劇憎し、といった感じが伝わってきて、そういう時代の人なんだなあ、と思った。

  • 劇団四季独自の発声法について、とてもわかりやすく解説されていました。四季の役者さんはこのような基本訓練を毎日欠かさずに続けるということで、読んでいるだけで圧倒されてしまいます。
    著者の日本語に対する想いが溢れていて、自分も話す言葉を大事にしていきたいと思いました。
    最終章では四季の歴史にも触れられていて、そこだけでも読み応えがあります。

  • 朗読の参考書として。とても良い練習法。

  • 滑舌練習がとても参考になります。言葉がまずあっての四季メソッド。勉強にさせて頂きます!

  • 浅利慶太さんの日本語を話す訓練方法の本。劇団四季のやり方のポイントがわかりやすく解説されている。母音法、呼吸法、フレージング法。日本語の特性に合わせた話し方(原稿や台本の読み込み方とも言えるが)を解説している。
    母音法、文の母音だけを抜き出し、「おはようございます」なら「おあおーおあいあう」と三度、喋ってから、元の文を話す。母音の口の形、音の出し方を意識。母音が明瞭に意識されて聞きやすい。「な、あ」など母音が続く場合共鳴効果で後の音が少し高くなる、途切れさすわけでもなく聞き分けられる。意識しないと別れずに不明瞭になる。
    長音は二拍分、連子音っは一拍サイレント。
    呼吸法は腹式呼吸。
    フレージングは、文を句読点で区切って読むと違和感。イメージの塊を意識した区切りをつけて話す。

  • 【なぜ劇団四季のセリフは聞き取りやすいのか】思っていることを正確に伝えられ、第一印象をよくし、健康法にもなる。独自の「母音法」「呼吸法」「折れ法」のメソッドを伝授する。

  • 若者たちの世界には二極化があり、貧富の差ではなくコミュニケーションの差。
    おかしな日本語も使って楽しんだらいいでしょう。しかし、それは「出る所に出たら正しい日本語が話せる」前提があってのことです。

  • 自分の話し方を見直すきっかけになります。割とよく聞き返される声なので、意識を向けて相手に伝える努力をこちらもしていかなければ、と思いました。向こうがわかってくれない、意図をくみ取ってくれないと不満を持つ前に、できること、見直せることを実践していこうと思いました。しっかり話すことはしっかり呼吸することでもあり、しっかり生きることでもあるのだなぁと、この本を読んで納得しました。

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著者プロフィール

浅利 慶太(あさり けいた)
1933年3月16日 - 2018年7月13日
1953年、慶應義塾大学文学部仏文学科在学中に、日下武史ら大学生を中心に劇団四季を創設した一人。その後、劇団の運営・管理に当たる四季株式会社の代表取締役社長・会長・芸術総監督を務めた。日本にミュージカル文化を根付かせ、演劇界のシステムとプロフェショナリズムを確立し、数多くの俳優、スタッフを発掘、育成した。
紀伊國屋演劇賞、菊池寛賞、読売演劇大賞、ドイツ連邦共和国一等功労勲章、イタリア・アッビアーティ賞、中国政府友誼賞、芸術選奨文部大臣賞、テアトロ演劇賞、イタリア音楽批評家賞、経済界大賞特別賞、日本シェイクスピア賞シェイクスピア演劇賞などをそれぞれ受賞しているが、紫綬褒章や文化功労者については内示段階で辞退している。
主な著書に『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」 』、『時の光のなかで 劇団四季主宰者の戦後史』など。

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