憲法改正の論点 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2013年8月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166609291

作品紹介・あらすじ

7月の参院選における大きな争点となった「憲法改正」問題。これまで戦後60余年、自衛隊の存在をめぐる、いわゆる「9条問題」を中心に、国論を二分する大論争を巻き起こしてきたのは、ご存知のとおりです。しかし、自民党の圧勝を受けて、憲法改正に向けた動きが加速するのは間違いありません。

では、改めるべき条項は、第9条と、改正手続きを定めた第96条だけでよいのでしょうか。

現在の日本国憲法が制定されたのは戦後間もない1940年代後半のこと。そこに盛り込まれているのは、当時の社会通念に照らした権利です。「知る権利」や「環境権」「プライバシー権」など、現代生活において守られるべき諸権利は、当然ながら日本国憲法には明示されていません。

憲法学者で、安倍首相の諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)のメンバーでもある駒澤大学名誉教授の西修さんが、1990年以降に制定された世界の「新憲法」の動向を精査した上で、21世紀の日本にふさわしい憲法の姿を明示したのが本書。天皇の位置づけや安全保障のあり方、非常事態への対処など、憲法改正議論の問題点を鋭く突きます。



【目次より】

第1章 憲法学者が日本を亡ぼす?

第2章 世界の憲法比較から見える日本国憲法

第3章 日本国憲法誕生の内幕

第4章 刷り込まれた護憲意識

第5章 安全保障法制の再構築に向けて

第6章 「この国のかたち」としての憲法

第7章 ここだけは改めたい ――『改正要綱』の作成を通じて

みんなの感想まとめ

現代の日本における憲法改正の必要性を鋭く論じた一冊で、国内外の情勢変化に適応できない現行憲法の問題点を明らかにします。著者は、日本国憲法の成立過程や世界の憲法との比較を通じて、改憲議論がこれまでタブー...

感想・レビュー・書評

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  • 考え方はかなり違うが、割に面白い書。◆ただ、戦後を超克すべきものとだけみるのは、納得いかない。ここで得られたもの、この時代に得られたものは多い。特に検閲なく自由に発言できる社会。社会的弱者・老齢者や障害者の保護、女性参政権等は無視できないだろう。また、新憲法が長期間支持を受けてきたことも、日本の歴史ではないのかなぁ、という感想もある。根本的に、旧憲法下で実現できていなかった社会、つまり戦前の短所の指摘が皆無、新憲法が権力暴走の歯止めとなっていた視座が皆無なので、物足りない。◆なお著者の国家観は楽天的すぎ。
    なぜ、立憲主義が生まれたのか。猛獣は手綱を上手く引いておかないと暴れだし、飼い主をかみ殺す。18世紀だけでなく、現代でも妥当しようなものを…。

  • 【9条、96条だけが争点ではない!】国内外の情勢変化に適応できない憲法は国民の安全を脅かしかねない。戦後六十余年タブー視されてきた改正議論に終止符を打つ決定版。

  • 憲法の成立過程や他国の憲法との比較など、改憲派にとってはバイブルになるような一冊です。

  • 筆者(西修)の日本国憲法改正案が書いてある本。
    憲法を学ぶ初心者にいきなり改憲を解かれてもピンとこない。よってこの本は多少なりとも憲法に精通した人間でないと得るものはないだろう。

    ただ6章「この国の形としての憲法」に語られる憲法成立の歴史はためになった。

  • なんとなくこれまで習ってきた憲法論の気持ち悪いところを解決するヒントがありそうで読みました。
    現行憲法の制定経過や各国比較が参考になると思います。

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著者プロフィール

1992年愛知県生まれ。トキワ荘プロジェクトに参加し、2011年『少年K』で「ジャンプSQ月例賞」の佳作を受賞。同年『ジャンプSQ.19 Autumn』に掲載され、デビューを果たす。2017年「週刊少年チャンピオン」にて『魔入りました!入間くん』の連載を開始し、大ヒット。同作を連載しながら、2024年「週刊少年ジャンプ」にて『魔男のイチ』の連載を開始し、話題となる。

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