迷わない。 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
3.51
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本棚登録 : 416
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609437

作品紹介・あらすじ

日頃、筆鋒鋭く国内外の諸問題に警鐘を鳴らすジャーナリストの櫻井よしこさん。数多の著作がある櫻井さんですが、本書はこれまでの著作とはチョット違います。自身の半生を振り返りながら、「仕事とは」「家族とは」「お金とは」「健康とは」「生と死とは」など、人生の中で避けては通れない諸問題について語ります。 櫻井さんの半生は、実に波乱万丈です。ベトナム・ハノイで生まれて終戦後に日本に引き揚げ。大分県中津、新潟県長岡での生活を経て、高校卒業後にはハワイ大学へ。彼の地での父親との葛藤、勘当を経て、日本へ帰国後には英字紙の助手として仕事をスタートさせ、TVキャスターに起用されたのは34歳のときでした。 16年間のキャスター時代の間も、ニュース原稿をめぐって、辞任覚悟で番組のデスクとの大喧嘩に代表される「大組織とフリーランス」の苦悩に直面したこともあります。また、プライベートでは結婚、そして離婚という大波も経験しました。 いまは103歳になる母親の介護のかたわら旺盛な活動を繰り広げる櫻井さんの生き方は、人生の節目節目で岐路に立つあなたの「これからの生き方」のヒントになるのではないでしょうか。【目次より】第1章 「2DK貧乏記者」からの出発 ――「働く」とは第2章 「皆様、こんばんは」の十六年 ――「テレビ」とは第3章 楽観性の仕事術 ――「時間」と「情報」とは第4章 目指すは「食う、寝る、歩く」の三冠王 ――「健康」とは第5章 「豊かな人生」を生きるには ――「お金」とは第6章 挫折と傷を引きずらない ――「生と死」とは第7章 介護の支えは母の笑顔 ――「家族」とは

感想・レビュー・書評

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  • 櫻井さん流「迷わない」が読者へ綴られています。
    その「迷わない」生き方は百三歳になられる櫻井さんのお母様からの強い影響なのだと思われます。

    ジャーナリストの道へと進むべきか悩んでいた時、お母様は『他人の評価を変えることはできないけれど、あなたには自分を証明することができます。他人の評価に気を取られる必要はありませんよ』とおしゃっています。

    適格で力強い言葉のアドバイス。
    ぶれない人生観の櫻井さんはとても素敵です。

  • ご自身の経歴にも触れられている自伝的な要素を含むことで、ぶれない芯の強さが際立つ櫻井よしこさんの考え方を素直に理解することができる新書。
    静かでしかし強い語り口が聞こえてきそうなライブ感あふれる本であると思う。

  • ジャーナリスト櫻井よしこについて知りたくて読書。

    保守論客としても人氣の高い著者。著者の本は読んだことがあるが、本書は、著者を形成する著者の私生活や生い立ちなどを回顧する内容。

    さらりの離婚歴があることに触れているなど初めて知る情報も多い。

    私も著者は「今日の出来事」で知ったので、テレビ出身の人だと社会人になるまで思っていた。

    興味を持って読ませてもらったのは、文章を書くこと、ジャーナリストとはという著者の思念について。

    よりよい文章、分かりやすい文章など物書きとして成長したいのでいい刺激となる。やはりインプットとしての勉強を続けることの重要性を知る。

    ジャーナリストにとっては、本来、発表する結果がすべてです。そこが勝負の場です。ですから、自分自身のことを語ってどれほどの意味があるのか、自信がありません。(p4)

    後半に誹謗中傷されても怒らなくなったという下りもあり、まだまだ修行不足だなと痛感。

    笑顔で筋の通った反論ができる著者を見ながらすごいなと常に思うのだが、本書では著者の意外な一面も知ることができる。

    読書時間:約1時間5分

  • ジャーナリストである筆者のこれまでの人生や考えを書いた一冊。
    働く女性としての生きる姿勢が生き生きと素直に描かれており、読んでいて心地よく親しみを感じる。

  • ジャーナリストで、長くニュースキャスターをしていた、櫻井よしこ氏による自伝エッセイ。生い立ちや育ち、ニュースキャスターになったきっかけ、努力、挫折、現在の活動と生きがいや介護などを綴っている。
    テレビではぱきっとシャープな印象の櫻井氏だが、本書を読むと実際は意外に細かいことを気にしない、おっとりとした人のような気がする。そして何よりも、心身ともにタフなようだ(徹夜すると次の日疲れると感じたのは60代になってからだそう!)。
    幼い頃父親が家を出て貧しい育ち。意見も言う女性キャスターの草分けの彼女のポリシーは、誰かから仕事をもたらされたらとりあえず引き受け、辞める時は自分で決めるということだそう。毎日(特徴のある)髪型を美容師さんに作ってもらうなど、ファッションも含めて身ぎれいにすること、玄米とみそ汁の朝食など、ライフスタイルのこだわりも書いてある。
    現在は、超高齢の実母の世話をしながら、取材や執筆などをしていて、とても幸せだという。いつまでも元気で活動をしていただきたい。

  • 著者がどうやって一歩一歩進んで、今の自分を築いたかについて、その歩みを回顧しつつ、「家族」「仕事」「時間」「健康」などを語ります。
    (環境理工学創造専攻 M1)

  • 私の好きなジャーナリストの一人。
    本当にぶれない。そして題名にあるように迷わない生き方。すごいなあ。
    感心しとる場合じゃないけどね。

  • とても読みやすかったです。
    彼女のように自分の意思を貫く生き方がしたいと思いました。

  • ・ストイック。
    ・毎日必ず朝7時に起きる(5時まで飲んでも)
    ・60歳からは徹夜が能率悪くなった。(それまではOK)
    ・毎日3時間、勉強する時間を作る。

  • 今の櫻井さんだから書けること。かな。
    わたしのような目下の人間の言葉は適切ではないけど、丸くなった感じする。
    櫻井さんらしい信念のある生き方。
    人生哲学とは言えず、櫻井さん哲学だね。
    でも徹夜が苦になったのが60過ぎてからってすごい!わたしも好きなことを職にしたらそうなるのかな?

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著者プロフィール

ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞。2007年に国家基本問題研究所(国基研)を設立し理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、正論大賞を受賞した。著書に『何があっても大丈夫』『日本の覚悟』『日本の試練』『日本の決断』『日本の敵』『日本の未来』『一刀両断』『問答無用』『言語道断』(新潮社)『論戦』シリーズ(ダイヤモンド社)『親中派の嘘』『赤い日本』(産経新聞出版)などがある。

「2022年 『わが国に迫る地政学的危機 憲法を今すぐ改正せよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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