- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609604
作品紹介・あらすじ
150万部超のベストセラーとなった阿川佐和子さんの『聞く力』の第2弾です。今回のテーマは、「叱る」です。『聞く力』についての取材を受けるうち、阿川さんは女性誌の編集者との雑談で、いかに部下を叱りにくいか、若い社員が叱られ弱いか、について聞かされる機会が何度もありました。注意したら会社に来なくなった、なんていうのは序の口で、隣の席の先輩が怒られているのを見ただけで辞表を出す、「人に叱られたのは初めてで、どうしたらいいかわからない」と茫然とする……などなど、異常に打たれ弱い新人・若手社員が増殖している現実に気づかされたのです。 そこでアガワが、父親や仕事のボスに怒鳴られ続けた60年を振り返るとともに、上記のような実例を引き合いに、「叱る」「叱られる」も結局は「聞く」ことにつながる大事なコミュニケーションであると説きます「きっぱり、はっきり、しっかりと」「親は嫌われる生き物」「『いつもそうなんだから』は禁句」「『最悪の経験』を尺度にする」「『私、人見知りなんです』は甘え」など、アガワ流の「叱る覚悟」「叱られる勇気」をお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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「聞く力」の続編です。
本書は、人付き合いが苦手!をどう克服すればよいという問いから出発しているとの言葉から始まります。
阿川氏の屈託のないというか、自分に正直であることに共感を覚えます。
叱るって難しい。正しく叱り、叱られることに今の人はなれていない。
か:感情的にならない
り:理由を話し
て:手短に
き:キャラクター(人格、性格)に触れない
た:他人と比べない
ね:根にもたない
こ:個別に叱る
結論は、喜怒哀楽、四つの感情をバランスよく発散して、出し惜しみすることなく、思い切り泣き、笑い、悲しみ、喜んで、「中庸」の位置を見つけようです。
目次は次の通りです。
まえがきにかえて
Ⅰ 叱る覚悟と聞く力
Ⅱ 叱られ続けのアガワ60年史
Ⅲ 叱られる力とは
ちょっと真面目な、あとがき詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
150万部を超えた『聞く力』の続編的な一冊。
今度は“叱られる”ということについてのエッセイとなります。
最近“叱る”ということが難しくなったと、よく耳にします。
私も今春からお世話になっている職場で、結構実感していたりも。
その辺りの機微を、阿川さんなりのほっこりとした言い回しで、
でも内容的にはなかなかハードな感じに、まとめられています。
ふむふむとうなずきながら、さらっと読めました。
ん、使い古された言い回しですが「叱られるうちが花」というのは、
この年になってあらためて実感しています。
この先も一緒に仕事をしたいと思う人(業者)さんは、
本気で気持ちをぶつけて叱りますから。
反対に「もういいかな」と思うと、無関心になり、
適当に流して二度と一緒には動かない、なんてことも。
上の立場でもやりましたし、下の立場でもやられました。
それだけに、感覚的にも難しくなってるなぁ、、とはなんとなく。
ある意味割り切りなのかもしれませんが、
「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。
さて、その辺りを、今の若い世代にどう適応させていくのか、、
これはアラフォーとなった自分の役割の一つでもあるのかな、なんて。
そんなことを感じさせてくれた一冊でもありました。-
>「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。
私は、おじさんですが、
若者の元気がないと感じる時があります。
が、おじさ...>「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。
私は、おじさんですが、
若者の元気がないと感じる時があります。
が、おじさんも元気じゃない。
われわれの先輩は、もっと元気だった気がする。2014/07/08 -
2014/07/13
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前に読んだ聞く力の第2弾という位置付けの本。タイトルの印象と違って叱られるより「叱る」難しさや相手に伝わる「言葉」のニュアンスに関わる話が多かった。人に薦めるなら第1弾だけどいまの自分には今回の内容も勉強になった。
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他の人から聞いた話などの紹介が多い。
オリジナルの"聞く力"の方が読んでいて面白かった。 -
叱られる力とは、人の忠告を聞く力だろう。人の忠告に耳を傾け、自分をよくしよう、という心がけのある人しか、「叱られる」ことはない。叱られているうちは、他人から少しでもよくなって欲しいと思われている証拠。叱られなくなるのは、どうでもいいと思われている証拠。叱られているうちが花、叱られなくなれば陰で笑われるだけ。耳障りのいいことしか言われなくなったら人は終わり。そう思った。
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本人も書いているけど、二匹目を狙いすぎて、ちょっと内容がまとまりなさすぎる。叱られる力っていう題名と内容が一致しない(出だしだけな感じで、あとはページを埋めている印象)
・私、人見知りなんです、は甘え
・叱るときには「かりてきたねこ」
・感情的にならない
・理由を話す
・手短に
・キャラクターに触れない
・他人と比較しない
・根に持たない
・個別に叱る
・男は大人になるにつれて、どれだけ固唾をのんでいるかが勝負(糸井重里)
・喜怒哀楽之未発 謂之中
・発而皆中節 謂之和
・儒学四書:大学・中庸・論語・孟子 -
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こんにちは。
阿川さんて、60代なのですか!?
てっきり50代だとばかり。
本当にお若いですね~。
自分には絶対無理です・・・。こんにちは。
阿川さんて、60代なのですか!?
てっきり50代だとばかり。
本当にお若いですね~。
自分には絶対無理です・・・。2014/09/16 -
vilureefさん、コメント&いつも花マル♪ありがとうございます(^^)
そうなんです!確か昨年還暦を迎えられたはず!素晴らしくお若...vilureefさん、コメント&いつも花マル♪ありがとうございます(^^)
そうなんです!確か昨年還暦を迎えられたはず!素晴らしくお若い。
雑誌・婦人公論で毎号着こなしモデルで登場されてますが、美しくて惚れ惚れしております。
自分既に、阿川さんレベルは無理そうだけれど(笑)阿川さんの足元に及ぶくらいには頑張りたいところ。これからですが…(^_^;)2014/09/16
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前作の方がよかった気もするが、
独特な着眼と、
小気味よい過去の失敗談は
アガワさんらしい。
裏テーマは、叱れなくなった大人たち、
かもしれない。
著者プロフィール
阿川佐和子の作品





