叱られる力 聞く力 2 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2014年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166609604

作品紹介・あらすじ

150万部超のベストセラーとなった阿川佐和子さんの『聞く力』の第2弾です。今回のテーマは、「叱る」です。
『聞く力』についての取材を受けるうち、阿川さんは女性誌の編集者との雑談で、いかに部下を叱りにくいか、若い社員が叱られ弱いか、について聞かされる機会が何度もありました。注意したら会社に来なくなった、なんていうのは序の口で、隣の席の先輩が怒られているのを見ただけで辞表を出す、「人に叱られたのは初めてで、どうしたらいいかわからない」と茫然とする……などなど、異常に打たれ弱い新人・若手社員が増殖している現実に気づかされたのです。
そこでアガワが、父親や仕事のボスに怒鳴られ続けた60年を振り返るとともに、上記のような実例を引き合いに、「叱る」「叱られる」も結局は「聞く」ことにつながる大事なコミュニケーションであると説きます「きっぱり、はっきり、しっかりと」「親は嫌われる生き物」「『いつもそうなんだから』は禁句」「『最悪の経験』を尺度にする」「『私、人見知りなんです』は甘え」など、アガワ流の「叱る覚悟」「叱られる勇気」をお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 「聞く力」の続編です。
    本書は、人付き合いが苦手!をどう克服すればよいという問いから出発しているとの言葉から始まります。

    阿川氏の屈託のないというか、自分に正直であることに共感を覚えます。

    叱るって難しい。正しく叱り、叱られることに今の人はなれていない。

    か:感情的にならない
    り:理由を話し
    て:手短に
    き:キャラクター(人格、性格)に触れない
    た:他人と比べない
    ね:根にもたない
    こ:個別に叱る

    結論は、喜怒哀楽、四つの感情をバランスよく発散して、出し惜しみすることなく、思い切り泣き、笑い、悲しみ、喜んで、「中庸」の位置を見つけようです。

    目次は次の通りです。

    まえがきにかえて
    Ⅰ 叱る覚悟と聞く力
    Ⅱ 叱られ続けのアガワ60年史
    Ⅲ 叱られる力とは
    ちょっと真面目な、あとがき

  • 150万部を超えた『聞く力』の続編的な一冊。
    今度は“叱られる”ということについてのエッセイとなります。

    最近“叱る”ということが難しくなったと、よく耳にします。
    私も今春からお世話になっている職場で、結構実感していたりも。

    その辺りの機微を、阿川さんなりのほっこりとした言い回しで、
    でも内容的にはなかなかハードな感じに、まとめられています。

    ふむふむとうなずきながら、さらっと読めました。

    ん、使い古された言い回しですが「叱られるうちが花」というのは、
    この年になってあらためて実感しています。

    この先も一緒に仕事をしたいと思う人(業者)さんは、
    本気で気持ちをぶつけて叱りますから。

    反対に「もういいかな」と思うと、無関心になり、
    適当に流して二度と一緒には動かない、なんてことも。

    上の立場でもやりましたし、下の立場でもやられました。
    それだけに、感覚的にも難しくなってるなぁ、、とはなんとなく。

    ある意味割り切りなのかもしれませんが、
    「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。

    さて、その辺りを、今の若い世代にどう適応させていくのか、、
    これはアラフォーとなった自分の役割の一つでもあるのかな、なんて。

    そんなことを感じさせてくれた一冊でもありました。

    • だいさん
      >「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。

      私は、おじさんですが、
      若者の元気がないと感じる時があります。
      が、おじさ...
      >「叱る方もパワーがいる」というのは、よくわかります。

      私は、おじさんですが、
      若者の元気がないと感じる時があります。
      が、おじさんも元気じゃない。
      われわれの先輩は、もっと元気だった気がする。
      2014/07/08
    • ohsuiさん
      だいさん

      確かに、私たちの先輩はもっと元気で、自信があった気がします。うーん。。
      だいさん

      確かに、私たちの先輩はもっと元気で、自信があった気がします。うーん。。
      2014/07/13
  • 前に読んだ聞く力の第2弾という位置付けの本。タイトルの印象と違って叱られるより「叱る」難しさや相手に伝わる「言葉」のニュアンスに関わる話が多かった。人に薦めるなら第1弾だけどいまの自分には今回の内容も勉強になった。

  • 他の人から聞いた話などの紹介が多い。
    オリジナルの"聞く力"の方が読んでいて面白かった。

  • 叱られる力とは、人の忠告を聞く力だろう。人の忠告に耳を傾け、自分をよくしよう、という心がけのある人しか、「叱られる」ことはない。叱られているうちは、他人から少しでもよくなって欲しいと思われている証拠。叱られなくなるのは、どうでもいいと思われている証拠。叱られているうちが花、叱られなくなれば陰で笑われるだけ。耳障りのいいことしか言われなくなったら人は終わり。そう思った。

  • 本人も書いているけど、二匹目を狙いすぎて、ちょっと内容がまとまりなさすぎる。叱られる力っていう題名と内容が一致しない(出だしだけな感じで、あとはページを埋めている印象)

    ・私、人見知りなんです、は甘え
    ・叱るときには「かりてきたねこ」
     ・感情的にならない
     ・理由を話す
     ・手短に
     ・キャラクターに触れない
     ・他人と比較しない
     ・根に持たない
     ・個別に叱る
    ・男は大人になるにつれて、どれだけ固唾をのんでいるかが勝負(糸井重里)
    ・喜怒哀楽之未発 謂之中
    ・発而皆中節 謂之和
    ・儒学四書:大学・中庸・論語・孟子

  • ちゃんと仕分ければエッセイではないのでしょうけれどね、でも最初の「聞く力」も読んでみたら「How to 聞く力」でなかったようにこちらもそれ程「How to 叱られる力」でもなかったと思うので、そんならエッセイかなと。
    それでも「聞く力」に比べると「叱られる力」をつけるための「How toっぽい」話は意図的にだと思いますが、綴られておりますね。

    そんなに最初の職場で怒られてたのか…、ということとそんなに怒るお父様だったのか…ということが一番面白い?ところでしたね。
    とにかく怒られっぱなしのエピソードなのですが、上司の育ててやろうとする愛情や上司に対する感謝、お父様の愛情、そしてお父様への愛情をちゃんと文章から感じられます。そこがとてもいい。

    振り返り振り返り書かれているせいもあるかと思いますが、まるで30~40代の人の文章を読んでいるような感性を感じます。
    阿川さんは見た目もチャーミングで明るくって素敵だけれど、やはり知性もチャーミングで素敵だなぁ。
    阿川さんのような60代になるのはかなり難しいでしょうね…。

    • vilureefさん
      こんにちは。

      阿川さんて、60代なのですか!?
      てっきり50代だとばかり。
      本当にお若いですね~。
      自分には絶対無理です・・・。
      こんにちは。

      阿川さんて、60代なのですか!?
      てっきり50代だとばかり。
      本当にお若いですね~。
      自分には絶対無理です・・・。
      2014/09/16
    • ruko-uさん
      vilureefさん、コメント&いつも花マル♪ありがとうございます(^^)

      そうなんです!確か昨年還暦を迎えられたはず!素晴らしくお若...
      vilureefさん、コメント&いつも花マル♪ありがとうございます(^^)

      そうなんです!確か昨年還暦を迎えられたはず!素晴らしくお若い。
      雑誌・婦人公論で毎号着こなしモデルで登場されてますが、美しくて惚れ惚れしております。

      自分既に、阿川さんレベルは無理そうだけれど(笑)阿川さんの足元に及ぶくらいには頑張りたいところ。これからですが…(^_^;)
      2014/09/16
  • 叱られる際に心得ておくようなタメになることを期待して読んだが、期待外れ。
    作者の父の話で、理不尽に怒り出しすぎて読んでいてとてもモヤモヤしましたけど、平成に生まれてゆるゆる生きている自分にとっては「そういう時代」という拒否反応だったのだと思う。

  • 前作「聞く力」もそうだったかと思いますが、「正しい叱られ方」をひたすら羅列している本ではありません。阿川さんの考えや回顧録をひたすら綴り、後からふさわしいタイトルをつけたという印象です。 阿川さんの一人称の語りだけでなく、登場人物が語る言葉も胸に刺さります。個人的には下記4つのエピソードが非常に印象に残りました。
    ①p.115『人の言い分を聞くときは、その人がどこに依って立って発言しているか、誰に給料をもらって生きているかを考えながら聞け。お切ごもっともなんて簡単に感動して帰ってくるな」…これは私もつい人の話を漫然と聞いてしまいがちなので、こうしたことを考えながら打ち合わせや雑談もすると仕事の収穫も違ってくると感じます。
    ②p.119「親はそもそも理不尽な動物である。あるとき『いい』と言ったことを、翌日には「悪い」と否定する。それでは理屈が通らないと子供は混乱するけれど、とりあえず親の言うことに従わないと、ご飯を食べさせてもらえないし、温かい部屋に入れてもらえない。理不尽だと思いつつ、その中で生き延びるすべを身につけていくのが子供の仕事だと泉谷さんはおっしゃいます」…自分も半年の娘を持つ親です。時代の流れもあり、そこまで厳しく育てようとは思いませんが、逆に自分が怒ったときに多少、理不尽かもと思っても子供はきちんと育つのだろうと安心できました。
    ③p.165「原稿は自分にとって怖い人が読むと思って書くこと。年をとると目上の人間が少なくなり、つい態度や物言いも上から目線になってしまう。それは必ず文章に表れる」…仕事である程度のキャリアを積む中でも、1年目の怖かった上司・先輩が見ていたら…と意識して仕事をすると、マンネリしそうな仕事も身が入りそう。
    ④p.233「妻の話は英語でオウム返ししてみよう。カタカナにするだけで、話を適当に返しているとは思われない」…世の旦那諸氏も妻の雑談に苦労していると思います。私もこの手法を実践してみたいと思います。「痩せたいのよ」「ダイエット?そうかなぁ」「走り始めようと思ってるの」「お。ジョギング、いいじゃない」

  • 「嫌な言い回し」、読み直すほど納得。
    通して押しつけがましくなくて気持ちいい。

  • 前作の方がよかった気もするが、
    独特な着眼と、
    小気味よい過去の失敗談は
    アガワさんらしい。

    裏テーマは、叱れなくなった大人たち、
    かもしれない。

  • 1 叱る覚悟と聞く力
    2 叱られ続けのアガワ60年史
    3 叱られ力とは?

    叱られることについてのエッセイ

  • 「ユーモアは怒りと悲しみの感情を和らげる」
    なるほど。

  • エッセイとしてとても楽しく読めた。

  • 叱ることで落ち込んだりすることは、私だけだと思ってたのに、他の方々にも共通することに納得。

    叱った時には嫌な思いをさせてしまうが、あとで感謝してもらえるような叱り方をしていきたい。

    「借りてきた猫」は参考にします。
    んでも・・・・感情的になってしまいますw
    まだまだ修行が足りませんねw

  • 叱られる力

    部下の叱り方:法則「借りてきた猫」
    か・感情的にならない
    り・理由を話す
    て・手短に
    き・キャラクター(人格や性格)に触れない
    た・他人と比べない
    ね・根に持たない
    こ・個別に叱る

    ・最悪経験を尺度にする

  • とても読みやすいエッセイ。

    いちばん印象的なのは、父親・阿川弘之とのエピソード。
    いまの時代ではなかなか想像ができないけど、
    こんな父親がありえたんだと驚いた。

  • 今回の作品に出てくる人の例は少し極端な気がした。「傷つくのが怖いからLINEで会議する若者」や「今まで叱られたことがなかったのでびっくりして涙した社員」等。私の世代はまだまだ叱られていた世代だと思う。傷つくのも個人差がある気がする。でも、ここに書いてある「怖いと思う人にほど近づいてみる」ということを実践してみたら、今までより恐怖心が薄れて相手の立場も理解できるようになった。個人的にはガツンと怒られた方がこっちも言いたいことが言えるから楽です。

  • 出典は忘れてしまったのですが、女性と男性の咬み合わない会話について書かれていたものをどこかで読みました。

    男性は結論を求めがちで、「だから結論は何なの?」とか「それだったら、それはこのようにすべきだ。」といった具合に結論を急いだり、出したりしがち。

    一方で女性が会話に求めているものは、会話そのものであって必ずしも結論を出すことではない。とする傾向がある。

    という話は良く聞きます。

    もっとも仕事においてはそうとばかりは言ってられず結論を出さなければ案件が前に進まないでしょうが、それでも仕事で発生する人間関係の不満などの場合は結論を出すことを求めていない会話が求められる場面はあるでしょう。

    そうした会話について本ではとても面白い表現がなされていました。

    「女性は気持ちよく歌いたいだけなのだ。」と言うのです。気持よく歌うとは聴き手は上手に聴くために要所要所でうまい合いの手を挟むことが求められるわけです。

    はやりのポピュラー・ミュージックを頭の中で鳴らしてみてください。ヴォーカルがメインメロディーを歌っている時は飾りのシンセサイザーは音を鳴らしません。

    ヴォーカルがワンフレーズを歌い終えた後にうまい具合にとても効果的に飾りのフレーズをシンセで演奏し挟んできます。そのシンセのうまい挟み方がよりヴォーカルの歌を引き立てるのです。これが会話の聴き手には求められているわけです。

    そのような会話をしようとしても、シンセは弾けなければなりませんし、うまい飾りのフレーズをいくつもストックしていなければなりません。所謂聞き方の技術がないとならないわけです。

    うまい聴き手と言っても言うは易し行うは難しです。

    そうしたところ最近読んだ「叱られる力 聞く力2 阿川佐和子 著」にとても面白い方法が紹介されていました。

    オウム返し戦法です。相手の言うことをオウム返しする。しかし、それを言語を替えて行うのです。ここが面白いところです。

    つまり・・・英語で来たら日本語で、日本語で来たら英語で。

    こんな具合です。

    女性「私最近太っちゃったんです。」
    男性「そうなんだ~」
    女性「だからダイエットしようと思ってるんです。」
    男性「ダイエットか。運動とかいいよね~」
    女性「ジョギングもいいけどまずは歩こうかなって」
    男性「いいんじゃない、ウォーキングはいいと思うよ」

    こんな感じや・・・

    女性「やっぱり情報セキュリティって大切ですよね。」
    男性「そりゃやっぱり最近ニュースでもたくさん取り上げられてるしね。」
    女性「UTMも大切ですが、やっぱりIDSかなって思うんです。」
    男性「侵入検知システムは重要だよね。」
    女性「でも利便性を同時に考えることも必要ですよね。」
    男性「そうだよね、やっぱりユーザビリティも同時に考える必要があるよね。」

    こんな具合です。

    冷静に見返すとただオウム返しをしているだけですが、それでもきちんと合いの手になっています。

    オウム返しを良いとする話も良く聞く話ですが、それを違う言語で行うというのは初めて聞きました。面白い話でした。

    参考:叱られる力 聞く力2 阿川佐和子 著

    聞き上手になるには | デジたろう http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=1177

  • 2016/01/10

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。慶應義塾大学卒。1999年に檀ふみとの共著『ああ言えばこう食う』(集英社)で講談社エッセイ賞、2000年『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、08年『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。12年の『聞く力――心をひらく35のヒント』がミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞受賞。近著に『老人初心者の青春』(中央公論新社)、『阿川佐和子のきものチンプンカンプン』(世界文化社)ほかがある。

「2025年 『だいたいしあわせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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