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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784166609840
作品紹介・あらすじ
単細胞で脳も神経もなく、大きさも性別も、生物学上の分類さえ融通無碍な生物・粘菌。その粘菌が人間でも難しい迷路を解き、現代の発達した交通網をも独自に作り上げてしまう。単細胞生物でありながら、どこまでも賢い。その賢さはどこからやってくるのか。
日々複雑怪奇な思考に挑んでいるようで、実はヒトがいつしか忘れがちな「単純に見えて賢い思考のプロセス」を、今こそ粘菌に学ぶべし。「人びとを笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られるイグ・ノーベル賞を2度も受賞した著者が、粘菌の生態と秘密、そして生物の秩序づくりのしくみを明らかに。現代社会をもチクリと風刺する知的興奮あふれる1冊。
みんなの感想まとめ
単細胞生物である粘菌の驚くべき知性とその生態について深く掘り下げた一冊。著者は、粘菌が迷路を解いたり、関東圏の交通網を模したネットワークを構築した実験を通じて、単純に見える思考が持つ奥深さを示していま...
感想・レビュー・書評
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レビュー省略
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単細胞。ひとつの細胞から出来ている生物のことだが、この言葉が
人間に向けられると「考えが単純なこと」と、いささかバカにしたよう
なニュアンスが含まれる。
これまで何度言われたことか。「なんでそう単細胞なんだ」って。ええ、
そうですよ。だって物事は単純に考えた方が楽じゃん。
さて、本書は単細胞である粘菌のお話である。2008年に「粘菌が
迷路などのパズルを解くことを証明した」として。そして、2010年に
は「粘菌で関東圏の交通網を構築した」として、2度もイグ・ノーベル
賞を受賞した著者。
冒頭のイグ・ノーベル賞授賞式の様子が楽しい。本家ノーベル賞の
パロディではあるが、本家の受賞者をはじめ多くの研究者が式典を
心底楽しんでいるのが伝わって来る。
本家の授賞式はよくニュースで流れるけれど、イグ・ノーベル賞の
授賞式の中継をしてくれないだろうか。見ているだけで楽しそうだ。
粘菌には脳も神経もない。ぐで~っとしている粘菌だけれど、迷路
いっぱいに広げてふたつの出口にエサを置いてみると、あらあら
不思議。
半日ほどでエサ場を繋ぐ最短経路だけに管を残して、ふたつのエサ場
を繋いじゃう。
これだけでも面白いのに、関東圏の鉄道網の構築なんて「粘菌って
鉄オタなのか」と思うくらい、現在の鉄道網そっくりのネットワークを
作り上げちゃう。
こういった実験・研究に論考が加えられているんだが、単細胞とは言え、
その能力は奥が深い。脳も神経細胞もない。でも、ネットワークは構築
する。エサ目当てだから本能なんだろうけれど、それは環境適応能力
が高いってことにならないかな。
粘菌の研究が進歩して、いつか人間に向かって発せられる「単細胞」と
言う言葉は、褒め言葉になる日が来るかも。
そうしたら自慢するんだ。これまで何度も「単細胞」って言われたよ~って。
あ…これだから「単細胞」って言わるのかも。 -
粘菌の研究でイグ・ノーベル賞を受賞した研究者の本。
イグ・ノーベル賞の舞台裏や授賞式の様子は面白かったです。
受賞した研究について詳しく書かれているのですが単細胞生物の粘菌が迷路の最短距離を求めたり、鉄道網と同じような道筋で管を作ったりと彼らの知性に驚かされました。文章も色々と例えを使う等、分かりやすく楽しく読めました。 -
イグ・ノーベル受賞者だと知って即買い。
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イグノーベル賞の授賞式の模様など,他で分からないことが書いてあって面白かった。
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生物学的なエッセイという感じ。
「ソーシャルブレインズ」「つながる脳」藤井 「粘菌」中垣 これら一連でよかった!本を読む順番の神さまありがとう! 賢い=頭がいいって、知識じゃなくて回転ってのは割りと言われることだけど、生物的に言うと「適応力の高さ」これ人間でも当てはまる表現だよね!とすごく納得した。 -
別に粘菌が人類を救うということではなく、中央集権的やり方一辺倒ではない、自律分散的(=粘菌的)やり方でも良いのではないか、という提言である。
粘菌の不思議さは、ある意味フラクタルなのかもしれないが、例えば成り行きで整備された首都圏や北海道の鉄道網が、粘菌に作らせた道管網と極めて似ているというように、単純な行動規則により人為的な成果が説明できてしまうことにある。
この本の後半は粘菌についてというよりは、著者が長年の研究活動を通じて体得した人生訓について語られていて、それが非常に興味深い。いわく、適切な問いをすること、ものごとを一時近似で的確に大づかみする、物事は(原理的に)コントロールできない、など。納得。 -
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粘菌の研究でイグノーベル賞を2度受賞した作者による、一般向けのエッセイ的新書。
粘菌の説明、粘菌が迷路を解く、粘菌が東京の鉄道網を作る、など、楽しい独創的な研究にページをめくる手も進みました。
イグノーベル賞受賞時の話は、受賞した人にしか描けないキラキラした輝きと、そして爆笑。
粘菌を通して人間の存在にまでは話は広がります。
はじめは笑いあり、最後は粘菌と科学に対する作者の思いに、「うるっ」とくる本でした。 -
副題「人類を救う」という部分は遊んでるのだろうけれど、中身は堂々とした科学読本であり、知的興奮に満ちている。粘菌の鉄道網設計や、粘菌のためらい、の章の面白さは突筆もの。イグ・ノーベル賞受賞の顛末は、他では読めない話でもあり、興味深く読んだ。
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これからは粘菌を見習って自立分散型でいくべきだ、と後輩に力説してしまった。
組織のあり方にも当てはまると思った。 -
ここのところ何か生物で割と珍しい分野のものを読んでいた。気持ちが疲れてくるときにはこういうのはよく効く。私にとっての何か大切なものがあるとよさそうと思う
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もっと違う題名付けてたらいい本なのに残念。粘菌について知りたかったから購入したのに、読み終わってみて結局粘菌が何なのかさっぱりわからないまま。題名に騙された感。
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粘菌の逡巡とか、深い!!
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発想とはシンプルこそ面白く深い,を地でいく.単細胞に原始的知性を追う点こそ鍵.こういうシンプルで深遠な発想を追い求めたいもの.
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4〜5
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【粘菌の知恵に、今こそヒトは学ぶべき!】単細胞生物と侮るなかれ。複雑な迷路を解く粘菌の賢さに学ぶべし。イグ・ノーベル賞受賞研究者が贈る、粘菌に学ぶ情報処理の極意。
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