「反米」日本の正体 (文春新書 1021)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610211

作品紹介・あらすじ

危機が幾度か叫ばれながらも、戦後70年間、日本にとって重要な国であり続けてきたアメリカ。そのアメリカが一貫してパートナーとしたのが日本の「親米保守」勢力だった。日本を「冷戦の盾」として位置づけるうえで、それは必然の選択だったのだ。しかし冷戦構造が崩れたいま、「親米保守」は一つの「ねじれ」として日米関係に影をおとしている。そしてアメリカ型金融資本主義やTPPを批判する「反米リベラル」もまた……。打算の政治を続ける日本と、まず理念ありきのアメリカ。歴史認識問題、沖縄基地問題、集団的自衛権、そして台頭する中国の存在など、複数のリスクが絡み、大きなクライシスにさらされている日米関係。戦後70年続く日米「ねじれ」の闇に在米作家が鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 感想未記入。

  • 親米保守のねじれの分析など、新鮮な観点での論考がすすめられている。
    さて、欧州の日本観とはどうなのだろう。

  • 本書は冷泉彰彦氏の問題意識の高度な結実である。

    日本とアメリカの奇跡的ともいえる強固な関係と奇妙なほどに共通基盤のない二国間関係に警告を発することを、右派・左派という矮小かつ汚れたイデオロギーの枠外から行うということに成功していることに感動する。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。 著書に『911 セプテンバーイレブンス』『メジャーリーグの愛され方』『「関係の空気」「場の空気」』『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』『チェンジはどこへ消えたか~オーラをなくしたオバマの試練』。訳書に『チャター』がある。 最新作は『場違いな人~「空気」と「目線」に悩まないコミュニケーション』(大和書房)。村上龍のメルマガJMMに「USAレポート」を寄稿。ニューズウイーク日本版でコラム連載。NHKBS『クールジャパン』の準レギュラー。

「2016年 『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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