21世紀の日本最強論 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2015年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166610235

作品紹介・あらすじ

日本の「強さ」を自覚せよ──。

この国を覆い尽くす感情的な悲観論にNOを!



ニュースは今日も暗い未来への予測を報道している。

しかし、それらは本当なのだろうか?

私たちは自分たちの姿を正しく見ているのだろうか?

欧州の世界的科学者は取材時にこう口にした。

「私が見るところ日本には何の問題もない。高齢化? 人口減? それが日本人と日本の社会にとって解決不能な困難だとはまったく思えない」



ネットで大反響を巻き起こした「日本は世界一豊か」という国連調査について福島清彦氏が分析。

「ニュー・ノーマル経済の覇者は日本だ!」中野剛志

「21世紀の坂の上の雲」 橘玲

「日本人が日本を捨てるとき」磯田道史

「中国・韓国に勝つ秘策」原田曜平

「世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか」加藤崇

「東南アジアに『ガラパゴス化』を売り込め」大泉啓一郎

「地方版『所得倍増計画』を実施せよ」冨山和彦

「一匹狼型中村修二型か、チームカミオカンデ型か」立花隆



牧野知弘、馬場錬成、河合幹雄、浅川芳裕、井出英策、黒田祥子、山本勲……

各界の知がここに集結。

最強の布陣で刺激的な「新常識」を提示する。



アメリカのリーダーシップが揺らぎ、中国の経済成長にも翳りが見える今、超大国も不安定化の危機を常に内包している。今こそ日本社会の安定性と外からのインパクトを素早く取り込む吸収力を自覚し、その底力をフルに生かすときである。



文藝春秋SPECIAL2015冬号をコンパクトにお求めやすく加筆・再構成した新書の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • 1991年のバブル崩壊、1995年の大震災、そして2001年に始まった「聖域なき構造改革」、さらには2008年のリーマンショックによる倒産ラッシュと、日本の「失われた20年」の終わりに際して2011年に再び起こった大震災...。その後もリストラ・格差社会・少子高齢化などのニュースが日常的になり、明るい未来が一向に見えてこない。だがそんな中、この国を覆い尽くす悲観論にNO!を突きつけたのが本書である。日本経済の「質」を世界最高と言い続ける経済学者の福島清彦による『衝撃の国連レポート・世界一豊かな日本』、科学ジャーナリストの馬場錬成が明かす『ノーベル賞量産の秘密』、法学者の河合幹雄による『世界で一番安全な国』等々の主張は、自信を失いつつある日本人に元気を与えてくれる。世界最強のアメリカが揺らぎ、中国の経済成長にも翳りが見える今、世界が不安定化の危機に直面している。今こそ日本社会の安定性と外からのインパクトを素早く取り込む吸収力を自覚し、その底力をフルに生かす時である。

  • 時間があれば

  • 橘玲(作家)
    ”ゆたかなアジア”では、問題は効率性ではなく、多すぎる人口に仕事を配分し、社会を安定させることだった。

  • 日々、ステレオタイプの悲観論情報がマスコミから垂れ流されている。そんな日本の現実社会に辟易している人はぜひ読んでもらいたい新書である。
    日本にはこんな驚くべき底力がある。こんな凄い日本人がいる。作家、研究者、ジャーナリスト、経営者、歴史家・・・・・・気鋭の執筆陣による刺激的な新常識が満載でした(笑)。この本で紹介されていた参考図書を次に読んでいきますあ。常にポジティブに生きて行くことが重要です。

  • 執筆者はジャンルも年齢も様々。第一章は「誰も知らない『世界一』
    の日本」。2012年に国連から出されたレポート「総合的な富裕度調
    査報告書」で日本が調査対象国中、最も豊かな国と評価されたとい
    う、あまり知られていない事実を皮切りに、「日本は皆が思ってい
    る以上に良い国なんだから、自信を取り戻そうよ」という論調の論
    文が七つほど集められています。

    第二章は「日本人の弱点を克服せよ」。とは言え、日本人にはやっ
    ぱり弱点があるから、それはきちんと認識した上で、これからの世
    界に適応した社会へと作り直していきましょう、という内容の五篇。

    最後の第三章は「大転換期の勝者とは?」。日本の強さも、日本人
    の弱点も見てきたけれど、これからの時代を生き抜く上で、一体、
    何を大切にして生きていくべきなのか?という視点での論考が三つ。

    以上、七五三で合計十五の論文が収められています。

    最初の論文「衝撃の国連レポート『世界一豊かな日本』」(福島清
    彦)は、この国連レポートの存在を全く知らなかったので、興味深
    く読みました。GDPのようなフローではなく、ストック(人的資本、
    生産資本、社会関係資本、天然資本の四資本)に着目して指標をつ
    くり、富裕度を評価しようというのが国連の試みです。この2012年
    のレポートで、日本は世界一と評価されている、だから自信を持て、
    という著者の主張はちょっと短絡的に過ぎますが、経済が成長しな
    いからと言って落ち込む必要はない、というのはその通りだと思い
    ます。

    これ以外では第二章に刺激的な論考が多かったです。「日本はこん
    なに良い国だ」と言われるより、「日本人ってこんなにダメなんだ
    よ」と言われるほうが、やはり落ち着くのでしょうか(笑)。

    「世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか」(加藤崇)、
    「低負担なのになぜ重税感を感じるのか」(井手英策)、「日本人
    が日本を捨てるとき」(磯田道史)の三つが特に興味深かったです。

    この三人の論者は、皆、1970年代生まれ。本書を読んで思うのは、
    70年代生まれの若い論者が多いことと、若い論者のほうが、オヤジ
    論者よりずっと冷静で、かつ、刺激的な論考を展開していることで
    す。そのこと自体が希望だと思いました。

    雑誌の論考を集めたものなので、正直、質も主張もマチマチですが、
    自分たちが生きる社会のことを、その強さと弱さの両方から俯瞰す
    るにはちょうど良い一冊です。

    ぜひ、読んでみて下さい。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    EUはいち早く「Beyond(超)GDP」をキャッチフレーズに掲げ、
    国の経済規模拡大よりも、個人の福利厚生度増大を目指す政策をと
    った。

    ヒトが充実した人生を送るのに役立つ教育力と、経済が高い生産性
    を維持するのに必要な企業設備や道路港湾などの諸設備の水準が、
    日本は他のいかなる国よりも高いのである。

    日本人はもっと自信を持っていい。「経済成長をし続けなければな
    らない」という古い思い込みから自由になり、四資本の充実という、
    日本がすでにトップを走っている目標にむけて、経済戦略を設定し
    直したとき、日本経済は新たな未来を見出すだろう。
                          (以上、福島清彦)

    これからの人口減少時代では住宅は余る一方だ。借り手も買い手も
    いない。そうなると不動産は「貸せない」「売れない」「住むつも
    りもない」という三重苦の「負動産」と化す。(牧野知弘)

    政府は今こそ、地方版「所得倍増計画」を進めるべきです。地方の
    観光業や飲食業で働く若い従業員の賃金は、年収200万円を切っ
    ている場合がざらです。これを300万円?400万円にできれば、
    共働きで700万円も可能になります。地方なら結婚して、子供も
    安心して育てられるでしょう。(冨山和彦)

    財政の危機とは「つながりの危機」の裏返しにすぎない。
    人間と人間のかかわりが弱まり、財政再建の基礎となる租税への合
    意が難しくなる。同時に、厳しさを増す財政事情によって、他人を
    疑うことが合理的となる。このような状況こそが社会の閉塞感を生
    んでいる。いま起きているのは、財政と社会の「不信と疑惑のスパ
    イラル」である。(井手英策)

    誰しもが働き方を変えたいと思っていても変えられない、という膠
    着状態を打開するためには、労働市場全体のコーディネーション
    (協調)が有効であろう。ハーバード大学のアレシナ教授らは、欧
    州で労働時間の大幅な短縮が実現した背景には、1970年代以後に失
    業率低下を意図して各国が時短を推進したという歴史的経緯があっ
    たことを指摘している。人々の働き方を変えるには社会全体で何ら
    かのコーディネーションが図られるなど、大きなきっかけが必要と
    いえる。(黒田祥子、山本勲)

    日本が決定的に中国に負けた、と感じたとき、おそらく、日本人は
    変わらざるを得なくなります。
    具体的な契機として考えられるのは、ひとつは一人当たりのGDPで
    も中国にせまられたとき、そして、もうひとつは、軍事的な脅威、
    たとえば尖閣諸島などで中国の侵略に対し、反発できない状況に立
    ち入ったときでしょう。

    中国の強大化よりも、真に怖いのは、日本人の科学離れでしょう。
    知識と技術があれば、たとえ追い抜かれてもまたキャッチアップで
    きる。この島国で、新たなる知識や技術を取り入れ続けることで、
    変化に対応してきたのが日本人です。知識・技術への志向をなくし
    てしまうことこそ、目下、われわれが気をつけなければならないこ
    とではないでしょうか。(磯田道史)

    日本が敗戦を迎えた1945年の総人口は7,200万人に過ぎませんでし
    た。あの頃を体験した人間として、日本の人口がたとえ七千万人程
    度に減っても社会は成り立つだろうと思っています。(立花隆)

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    ●[2]編集後記

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    三連休の最後の日は、友人の田んぼで稲刈りをしました。今年、田
    植えをした田んぼです。人生二度目の稲刈りでした。四十年以上も
    生きてきて、二回しか稲刈りしたことないなんて、ほんと、日本人
    として恥ずかしい限りですが、、、。

    朝から家族総出です。他に東京から友人の家族が二組。子どもに農
    作業を体験させたいという親、ほんと増えたなーと思います。最近
    の傾向なのでしょうね。高学歴の親ほどそうです。

    コンバインはあったのですが、機械に頼らず、できるだけ手で刈ろ
    うと思って、鎌でザクザク刈り進めました。かなり楽しいです。で
    も、動きに無駄が多く、どうにも遅い。それに、中腰の姿勢がだん
    だん辛くなってきます。やれやれと一息をついて見渡してみても、
    まだ刈り残しがいっぱい!

    刈って、結わいて、ハサを組み立てて、そこに干して、という作業
    を延々繰り返し、気付いたらもう日暮れ。結局、朝の9時過ぎから
    夕方5時過ぎまでやって、やっと1反くらいです。途中からコンバ
    インつかってもこの程度。素人ばかりだから遅いというのあります
    けれど、それにしてもほんと手作業は時間がかかりますね。

    翌日から全身の筋肉痛です。特に裏腿がパンパン。田んぼ作業は、
    本当に下半身を使うんですね。昔の人の腰肚は、こういう作業の中
    で鍛錬されてきたんだなーと田んぼ作業をやるたびに思います。

  • 中身と題名がかけ離れてる

  • 日本ンの研究者には個人型と集団型がある。それは研究スタイルだから、分野によって異なる。日本の研究者はアメリカの研究者と違って、十分に研究費用を割り当てられているとはいえない。

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