国立がんセンターでなぜガンは治らない? 闇に葬られた改革 (文春新書 1036)

  • 文藝春秋 (2015年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166610365

作品紹介・あらすじ

日本の医療は誰が動かしているのか?



成果を出しつつあった国立がん研究センターの改革は、なぜ頓挫したのか? 綿密な取材から日本の医療が抱える難問を明らかにする。

みんなの感想まとめ

日本の医療システムの複雑さとその改革の難しさを深く掘り下げた一冊です。国立がんセンターでの改革の試みがなぜ頓挫したのか、様々な関係者の視点から明らかにされており、特に審議会の役割や医師、患者の意見がど...

感想・レビュー・書評

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  • 国立がんセンターでの知られざる改革を書いた本。
    病院の内部、命の値段を決めると言われる中協医、公営労働省、製薬会社、患者会と、色々な角度から取材されている。

  • 現場の意向を吸い上げるための審議会が、逆にどの立場の意見も遠ざけてしまう構造となっている。本来ならば医師や患者の代表は主体的に問題提起を行っていくべきなのに、限られた財源の奪い合いに終始し、地位に固執するため主体性がない。結果として、審議会が現場の意向を取り入れていくべきなのに官僚が作った政策を実行するだけのものになりさがっている。偏りすぎや行き過ぎに歯止めをかけるはずの審議会が中央の政策を後押しする機関となっている。国立がんセンター改革の頓挫の現場からこの国の医療の困難さを浮き彫りにする。

  • 人の命を扱うようなケースでも、結局まともなことに取り組もうとする人が、これまでの路線に乗って慣性の法則に従っている人々の抵抗によって潰されてしまうという、これまでも散々目にしたお話でした。
    1984年生まれの著者の前田洋平さんがしっかり取材されて舞台裏を書き上げられた印象を受ける一冊です。
    付箋は25枚付きました。

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