新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国 (文春新書 1041)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610419

作品紹介・あらすじ

このままでは日本経済は浮上できない米国、韓国の失敗に日本はなぜ学ばないのか。アベノミクスは形を変えた小泉改革にすぎない! 世界経済を蝕む新自由主義を徹底批判。

感想・レビュー・書評

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  • ケインジアン・反自由貿易の立場からの新自由主義批判。日本の財政状況に対し、通説に比して楽観的。筆者によれば、政府債務は、それ自体の額ではなく名目GDPに対する比率により大きさを計るべきとしている。つまり、緊縮財政により赤字債務そのものの縮小させることだけでなく、名目GDPを増大させる財政出動(とそれを支える緩やかな金融政策)も、巡りめぐって財政均衡化に資する政策であるということだ。筆者によれば、前者は歴史的に失敗してきたという(筆者は、大恐慌など極端な例を挙げている)。後者のみが、デフレ脱却と財政均衡化に資すると結論づけている。この考え方は、個人的には新鮮に感じた。
    なお、政治的には反・脱アメリカで漸進的な軍拡し、中韓を刺激せず共存…というスタンスのようだ。とにかく、アメリカ脅威の論調(新自由主義を押し付けて富を収奪)が強い。その身近な犠牲者として韓国を扱っている。

  • 東2法経図・6F開架:331.7A/Ki24s//K

  • 331.7||Ki

  • 経済学者の言う理論とは推論か予想にしか思えない。著者は安倍政権の取る経済政策には反対の立場。その理由を過去のデータ、事例を分析することで語っている。これだけ読むとそうなのか!と思ってしまう。経済政策に絶対や特効薬は無いのだろう。他の学問と比較し遅れを感じる。

  • 15/10/23。

  • Gゼロ時代、構築しよう!金融悪魔共に振り回されるのはまっぴらだ!

  • 新自由主義批判。
    韓国について言及してる点で参考になった。
    新自由主義はアメリカでも韓国でも失敗している。その点ヨーロッパは新自由主義を拒絶し、独自の資本主義を作った点で優れている。バブル循環なども触れている。

  • 絶対平和主義は理想だが、本当に可能なのだろうか。米中が共存共栄路線でいけるのだろうか。

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著者プロフィール

きくち・ひでひろ
日本金融財政研究所所長・経済アナリスト。
1936 年東京都出身。東京大学教養学部卒業後、
東京銀行(現・三菱東京UFJ 銀行)へ入行。
ニューヨーク支店外国為替課、ミラノ支店長、
豪州東京銀行取締役頭取、
文京女子大学(現・文京学院大学)・同大学院教授などを
歴任。
著書に『消費税は0%にできる』『増税が日本を破壊する』
『そして、日本の富は略奪される』(どもにダイヤモンド社)、
『日本を滅ぼす消費税増税』(講談社現代新書)、
『新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国』(文春新書)
他多数。

「2016年 『「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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