日本人の歴史観 黒船来航から集団的自衛権まで (文春新書)

  • 文藝春秋
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610433

作品紹介・あらすじ

安倍総理の「戦後70年談話」は、日本の歴史認識のひとつの到達点となりました。また、それに先立ち、集団的自衛権の容認も閣議決定されています。東京裁判史観の偏向した論理によって歪められてきた日本の近代への理解が、正常な形に戻りつつある証左でしょう。 これらの動きの原点ともいえる鼎談が、2002年に月刊『諸君!』に掲載された「21世紀『日本丸』の航海図」でした。その後、岡崎久彦氏は、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の有識者委員として集団的自衛権の容認を実現し、北岡伸一氏は「戦後70年談話」有識者懇談会座長代理として、安倍談話の道筋をつけました。鼎談の直後に逝去された坂本多加雄氏が、「新しい教科書をつくる会」理事として、これらの動きの先駆となったことも忘れてはいけません。 この鼎談では、黒船来航から集団的自衛権論争まで、時代を区分して、それぞれの時代に対する理解を歪めてきた偏向史観を徹底的に論破します。勝者がつくってきたデタラメな歴史観に対する実証的な異議申し立てに、目からウロコが落ちます。そして曇りなき眼で、我々日本人がそれぞれの時代をいかに生きてきたのかを論じます。日本の近代史としても決定版といえる内容になっています。 10時間を超える白熱した討論は、まさに日本の「歴史認識」の原点であり、これからの日本の行くべき方角を示す羅針盤でもあります。

感想・レビュー・書評

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  • 2002年の保守系論者による鼎談で、総じてマルクス主義史観を批判する内容なのだが、最近は実証主義の隆盛により歴史観もだいぶニュートラルになり、ここで話されている内容もそんなに違和感なくというか珍しくなく受容される時代状況にはなっているように思える。議論としては多少大雑把な所はあるが、論者のレベルから考えてそんなにいい加減な事は言っていないだろうし、この種の歴史観に慣れていない人にとっては面白く読めると思う。ただし、大学受験レベルの近現代史の知識がないと議論についていくのはちょっと厳しいかもしれない。

  • 東2法経図・6F開架:210.6A/O48n//K

  • 明治維新と大正デモクラシーを軽視するのは何故なんだぜ!!(これが想像以上に大きいポイントのようだ)というのが一番大きかったような。
    岡崎久彦さんも、坂本多加雄さんも、もういないというのが残念でならない。

    「本当の帝国主義者」陸奥宗光を虚飾を排してドラマ化して欲しいところである(^^;

  • 3人の著名な文化人による対談集。

    批評家から見た、戦前戦後の総括という感じ。

  • アメリカの強さは世界中からベストの人材が集まって、激しく競争するなかから生まれてくる。日本にはそrができない。かつての歴史を見ても、日本が鮮やかな政治能力、外交能力を発揮した時代はなかった。
    海岸を歩いていたら拉致されるなんて不気味なことが起こらないようにするのが政治。

  • かつて『諸君』に収められた鼎談を書籍化したものである。論者は北岡伸一、岡崎久彦、坂本多加雄の三氏であり、議論はかなり保守的。
    個人的には共感できる内容だったが、この手の本を読む際には、いかなる立場であっても、一定の距離間を置いて、議論に飲まれないようにすることが肝要であると思う。

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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