女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2015年10月20日発売)
3.52
  • (7)
  • (14)
  • (27)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 176
感想 : 17
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166610518

作品紹介・あらすじ

学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉……その秘密に迫る!



女子御三家に数百人の合格者を送り込んできた中学受験塾講師による各校の徹底分析。

桜蔭、女子学院(JG)、雙葉の三校は、女子中・高の最高峰としてあまりにも有名だが、メディアに内情が公開されたことはほとんどない。

今回、著者はOGなど数十人に聞き取り取材を重ねたほか、三校の校長にもインタビュー。女子御三家の校長が全員インタビューに応じたのは初めてのことだ。

特色ある教育内容や各校の強さの秘密、歴史と伝統、学校行事やクラブ活動、そして生徒たちの日常生活から、彼女たちが体験したいじめや逆境まで、生の声も赤裸々に明かされる。

女子御三家の特徴については、こんな喩え話が昔からある。

道に空き缶が落ちている時、桜蔭生は本や参考書を読むのに夢中で気付かない、JG生は友達みなで缶蹴りを始める、雙葉生はきちんと拾ってゴミ箱に捨てる……。

だが著者は、新たに以下のような喩え話を提唱する。

・桜蔭……すぐさま缶を拾って捨てに行く(捨てに行く途中で原材料や成分をチェック)。

・JG……考えごとにふけっていて、缶に気づかない。

・雙葉……誰が捨てに行くのかを決めるジャンケン大会を始める(ただし他人が見ていたら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てに行く)。

……その理由は本書をお読みいただければわかるはず。

子供の受験を考えている親や教育関係者だけでなく、男女共同参画について頭を悩ませているサラリーマンや経営者にもぜひ手にとってほしい作品だ。

みんなの感想まとめ

女子御三家の教育環境と生徒たちのリアルな日常に迫る本書は、桜蔭、女子学院、雙葉の各校の特徴を鮮明に描き出しています。著者は、数十人の卒業生へのインタビューを通じて、各校の教育理念や生徒の体験を赤裸々に...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東洋経済の高校特集を受けて、再読。女子学院は理系が弱いというのが印象に残った。理系はある程度、型にハマる必要があるから、女子学院の自由な校風とは合いにくいのかもしれない。自分の大学の同級生の印象だけど、桜蔭は興味あるなしに、テストはとにかく良い点とろうとするのに対し、女子学院はメリハリがある感じ。雙葉はのんびりというか、馬力はないけど真面目な感じ。

  • 東京には私立中学が182校あり、女子校が79校、男子校が34校、共学が69校(2015年時点)と女子校の数が頭抜けているのも驚きの事実でした。
    3校の特徴の違いについては、本書の宣伝文句が面白いのでそのまま引用します。

    学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉……その秘密に迫る!女子御三家に数百人の合格者を送り込んできた中学受験塾講師による各校の徹底分析。桜蔭、女子学院(JG)、雙葉の三校は、女子中・高の最高峰としてあまりにも有名だが、メディアに内情が公開されたことはほとんどない。今回、著者はOGなど数十人に聞き取り取材を重ねたほか、三校の校長にもインタビュー。女子御三家の校長が全員インタビューに応じたのは初めてのことだ。特色ある教育内容や各校の強さの秘密、歴史と伝統、学校行事やクラブ活動、そして生徒たちの日常生活から、彼女たちが体験したいじめや逆境まで、生の声も赤裸々に明かされる。女子御三家の特徴については、こんな喩え話が昔からある。道に空き缶が落ちている時、桜蔭生は本や参考書を読むのに夢中で気付かない、JG生は友達みなで缶蹴りを始める、雙葉生はきちんと拾ってゴミ箱に捨てる……。だが著者は、新たに以下のような喩え話を提唱する。・桜蔭……すぐさま缶を拾って捨てに行く(捨てに行く途中で原材料や成分をチェック)。・JG……考えごとにふけっていて、缶に気づかない。・雙葉……誰が捨てに行くのかを決めるジャンケン大会を始める(ただし他人が見ていたら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てに行く)。……その理由は本書をお読みいただければわかるはず。子供の受験を考えている親や教育関係者だけでなく、男女共同参画について頭を悩ませているサラリーマンや経営者にもぜひ手にとってほしい作品だ。

    学習塾講師の経験から、多くの教え子たちを女子御三家に入学させたアドバンテージを利用し書かれた本書なのですが個人的にはかなり物足りない内容となっています。
    そもそもこうした楽しい内容を扱うのに、写真を一枚も使わず文章だけという点も解せません。
    例えば、制服がかわいくて入学したい雙葉なら、その制服を見てみたいと思うのは当然の心理だし、各校から取材協力を得ながら、私たちが見たことのない入学パンフレットなどの学校案内素材写真を使わせてもらうなどやりようはいくらでもあったはず。
    巻末に御三家のまとめがあるのですが、どうせなら見開き2頁を使って校歌や校章絵柄なども配せばよかったのに。
    また、各校出身の著名な卒業生もネットで検索すればもう少し違う名前が挙がったのに・・例えば桜蔭なら、本書にも出てくる水森亜土(イラストレーター)、菊川怜(夫の隠し子で苦悩)、豊田真由子(秘書への暴言、ハゲー)、猪口邦子(参議院議員)のほかに、経沢香保子(トレンダーズ創業者)くらいは入れてほしい。
    女子学院卒業生なら、馬場典子や徳島えりか(アナウンサー)、幸田文と吉行理恵(作家)、辛酸なめ子(漫画家)、今井道子(医者で登山家)以外にも、吉行和子(女優)、黒木香(AV女優)は外せないでしょう。
    雙葉なら、高橋真麻(アナウンサー)、かたせ梨乃(女優)、川上弘美(作家)、いとうあさこ(タレント)、王理恵(キャスター)、毬谷友子(元タカラジェンヌで女優)。
    本書を読んで私が御三家の特徴をあえて簡潔に言えば、学力上位である共通点は3校の前提とし、桜蔭は「個性的でさらに学ぶ力が突出」、JG(女子学院)は「自我や先取性が強い」、幼稚園から高校まである雙葉は「育ちがよく世渡りがうまい」ということになりそうです。
    禁断の女の園、女子校という素材が面白かっただけに、本書ではあと一工夫が足りないと感じてしまいました。

  • 三校ともOGの先輩方々に良く取材をされています。
    息子がいるので参考にさせて頂きます。

  • 面白い。フタバの印象が変わったね。JGが一番魅力的だったけど、ここ行ったら協調性、共感性に乏しい人になる気がするね。しかし、何か尖ったものも育ちそうで面白い。
    入るのが目的ではないけど、入ったら人生変わりそうで面白い。
    どうかな、ムスメヨ。

  • 中学受験塾を経営する矢野耕平氏が女子御三家と呼ばれる桜蔭・女子学院・雙葉について、それぞれの特色をまとめたものです。調査の方法は、自身が教えたことのある卒業生と各校の校長を含む学校関係者への聞き取りが中心です。各校がどんな雰囲気なのかを掴むには良いと思いますが、あくまでインタビューに答えた個人の感想を著者のフィルターを通した結果なので、実際には学園祭などへ足を運んで自分の目や肌で確認することが重要。日本人はとかく3つのものを選ぶのが好きなので、少し経つと御三家も時代によって変わっていくのでしょう。

  •  伝統と創設来の教育理念に裏打ちされた強固な個性を有する学校。そして、それを真っ向から受けて立てる優秀な少女たち。
     その相乗効果が個性ある女性を世間に輩出していく(勿論、強い個性は対人スキルの低さをいうわけではない)。

     とはいえ、女子の楽園は、実は楽園ではないという、身も蓋もない現実も活写する。

  • 本の構想も良く、題名も良かった。ただ、中身はそれほどのものではなく、やや期待外れ。子どもの進学先を考える上で、少しは参考になった。

  • 超難関校の素顔が見えてくる

  • 興味本位で読んでみたが、各校の卒業生や学校側責任者へのインタビューは中々面白かった。もっとも、3校の間の違いは、思っていたほどはないというのが正直な感想。学校間の違いよりも、同じ学校の生徒1人1人の違いの方がよほど大きい気がする。
    もちろん、それぞれに校風があり、6年間通う生徒にとっては「合う、合わない」が重要なのだろう。でも、よほど個性の強い子を除けば、女子御三家に入れるくらいの学力のある子は、精神的にも早熟で、自我も目覚めているであろうから、そういう子たちが集まってくる3校であれば、どこでもやっていけるような気がする。
    ちなみに、知り合いのJGの卒業生は、この本に描かれるJG生とは全然違っている。

  • それ相応の学校は,歴史が育んできた校風を生かし,どのような生徒に入学して貰いたいかを入試を通じて明確にアピールしている,ということがよく理解できる.私が中学受験をした頃には,そのような考えに自分でも至っていなかったし,誰も教えてくれなかった.つまり,過去培ってきた特色を堅持しつつ,未来創造に対する思想をより鮮明に持っているということだ.この思想の必要性を理解している限り,凋落することはあるまい.

  • 著者の中学受験指導による人脈を介して多数の卒業生や現場の教職員の発言から構成されているので、進学実績等とは違い、エピソードや生徒の雰囲気を感じられる有機的な内容であった。

  • 桜蔭:多種多様、個性的、真面目
    JG:自由、帳尻合わせがうまい、世間知らず、意外と家庭が裕福、芯が強い、人懐っこい、それぞれ色々、頭の良いガキ
    雙葉:元気、和やか、芯が強くてマイペース、感じが良い

    桜蔭生は実に礼儀正しい。
    桜蔭は「書く」という作業をどうやら推奨しているようだ。
    桜蔭生にとって何かを学ぶことは空気を吸うように当たり前のことであり、どんな分野であろうが、自分の知らない世界をどんどん吸収しようという意欲に満ち溢れている。

    JGでは先輩と後輩の「線引き」がはっきりとしている。

    雙葉は内部の子とは勉強ができる子と出来ない子の差が大きい。
    通塾率は、中1で約20%、中2で約35%、中3で約60%、高1で約80%、高2・高3はほぼ100%であるらしい。
    数ある「部」の中で最も厳しいとされているのが「演劇部」
    雙葉の子たちって世話焼きが多いかもしれません。
    JGの卒業生たちは「人間関係で雙葉生には勝てる気がしない」と異口同音に語っていた。そう、雙葉生は「他者のために献身的に行動する」姿勢を学校生活の中で自然に会得していくのである。

    桜蔭・JG・雙葉それぞれが与える力とそのための教育には創立者の思いが息づいている。言い換えれば、今も昔も各校の魅力は不変なのである。ただし、その魅力が損なわれたり、生徒たちがそれを享受できなかったりする場合、その原因は親にあることが多い。3校の学校関係者は図らずも「親の阻害」について言及していた。

    少子化の波が襲いかかる中で、それでもしぶとく生き残る学校の条件の一つとして「卒業生に応援される学校である」ことを筆頭に挙げたい。

  • やはり長年"御三家"と呼ばれるだけの、歴史と矜持を持った3校なのだと改めて感じた。

    筆者が男性なせいか、少しイメージの持ち方や感じ方、描き方に気持ち悪い違和感があったので(特に雙葉)、女性の取材者だとまた違うかもしれない。

    とにかく、学園祭にそれぞれ特徴があり、学校や生徒の雰囲気もよくわかりそうなので行ってみるのが良さそう。

    現時点では、自分の娘を入れたいかというと、どこも正直微妙だな…という印象。娘には安定感より、伸びていく学校で「成長する、変化する、柔軟である」ことを体感して欲しいので。

    まあ、そもそも入試のレベルが相当高いので、選べる立場になるかが問題だな。


    <以下本文より意訳抜粋>
    各校のイメージをOGにアンケート
    ・桜蔭 鳥かご、水族館の大水槽
    生徒の特徴 多種多様、個性的、真面目

    ・女子学院 自立基盤、何でも入る容器、温室の中のジャングル、ごった煮
    生徒の特徴 自由、自由人、芯が強い、人懐っこい、帳尻合わせがうまい、頭の良いガキ

    ・雙葉 和菓子、植物園、温室、ガラパゴス
    生徒の特徴 元気、和やか、感じが良い、芯が強くてマイペース

    [授業や校風まとめ]
    桜蔭はよく考え、よく書くことを推奨する授業。卒業後の進路は文系・理系・医系にほぼ3分割される。

    女子学院はよく考え、自分の意見を発言することを推奨する授業。理系は弱い。制服と校則がないに等しい。

    雙葉は社会性を育む。フランス語教育に特徴がある。幼稚園からの一貫教育が他の2校との大きな差。

全13件中 1 - 13件を表示

著者プロフィール

中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科・博耕房代表。主な著書に『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書/文藝春秋等)、『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社)等がある。

「2023年 『国語で「論理的思考」を育てる 書く・読むドリル 小学5・6年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢野耕平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×