中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2016年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166610631

作品紹介・あらすじ

2000年以降、「平和的台頭」(中国1.0)路線を採ってきた中国は、2009年頃、「対外強硬」(中国2.0)にシフトし、2014年秋以降、「選択的攻撃」(中国3.0)に転換した。来たる「中国4.0」は? 危険な隣国の未来を世界最強の戦略家が予言する!

戦略家ルトワックのセオリー
・大国は小国に勝てない
・中国は戦略が下手である
・中国は外国を理解できない
・「米中G2論」は中国の妄想
・習近平は正しい情報を手にしていない
・習近平暗殺の可能性
・日本は中国軍の尖閣占拠に備えるべし

みんなの感想まとめ

近年の中国の外交政策の変遷を深く掘り下げた一冊で、著者は戦略論の権威として知られています。中国の「平和的台頭」から「対外強硬」へ、さらには「選択的攻撃」への移行を詳細に分析し、今後の「中国4.0」の可...

感想・レビュー・書評

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  • 2015年に習近平が訪米の時にオバマに提案した「新型大国関係」つまり「G2」提案は、日本のマスコミでは、日本は米中の挟間に取り残されるような取り上げ方をした。
    本書によると、この習近平の「G2」提案は、キッシンジャーのアイデアで、しかも彼はアメリカの中で「G2」を信じている唯一のアメリカ人と喝破している。
    別の本でも、中国はキッシンジャーへ莫大な資金援助をしているとのこと。
    また、キッシンジャーの著書の中で、彼はドイツと日本は必ずアメリカを脅かす存在になると警告しているほどの日本嫌いなのだ。
    しかし日本のマスコミは、中国問題になると、直ぐにキッシンジャーのインタビューを掲載したりして、中国寄りの論調が目につくし、中国報道に関して、中国の主張を受け入れなければ、日本はすぐにでも中国から締め出されるか、尖閣に攻め入られそうなヒステリックな論調で、政府批判をする。
    そういう意味で、本書は目先だけではなく、もう少し長い目で戦略的に中国を見ているし、日本のマスコミや評論家には見られない別の視点で中国を見ているのがよく分かる。

    以下、この本の概略を紹介します。

    中国はこの15年間に三度の大きな外交政策の転換をしている。
    チャイナ1.0:1970~2008:平和的台頭
    1972年以降のアメリカの対中政策は、中国を助けてソ連に対抗させる政策であったが、2000年以降アメリカは中国が余りに豊かになりすぎる事を恐れ始めた。
    しかし江沢民に指導された中国は、GATT・WTO・IMFへの加盟をし、私的財産権や知的財産権など国際法を順守し、国際秩序を脅かすようなことはしなかった。
     
    チャイナ2.0:2009~2014:対外強硬路線
    リーマンショックの発生とそれを克服した中国の自信が、政策を大きく変えていく。荒唐無稽な「九段線」に代表される南シナ海や尖閣の問題を次々と起こす。
    これに対して周辺の民主主義国では、親中派のリーダーを選ばなくなり、インドのナレンドラ首相や日本の安倍首相のように中国との摩擦も厭わないタフな人物が選ばれるようになった。またフィリピン、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなどが、反中国包囲網を形成し始めた。
    ここで中国は「力の論理」に対抗する「逆説的論理」を理解できていない失敗を犯した。中国の最初の一手に対して、それに対する反応が周囲から起き、相手も動くし、情況も変わるダイナミックな相互作用が動きだすということが、理解されていなかった。
    この時期の中国は、日米同盟の2つの弱点を突こうとしていた。
    1つ目は、アメリカは尖閣の領有権争いでは中立を貫く。2つ目は靖国参拝問題。
    特に中国は日本に対して強硬姿勢を貫いた。彼らの読みは、中国市場に魅力を感じる日本企業が政府に圧力を掛け、言いなりに成るはずであった。
    それに対して安倍内閣は、靖国府不参拝の約束も尖閣が係争地であることの認定もしなかった。

    チャイナ3.0:2014~   :選択的攻撃
    太平洋を中心に反中国包囲網が形成され、2014年秋に中国は「チャイナ2.0」の間違いに気づいた。
    そこで「選択的攻撃」と呼べる「チャイナ3.0」に移行したが、成功していない。
    この「チャイナ3.0」は2つの要素から成り立っている。
    ①反撃をしてきた側への攻撃を止める。ベトナムと日本との関係がその例。
    ②キッシンジャーの提案する「G2」つまり「新型大国関係」を構築する。
    ここでも、中国は壁に突き当たっている。

    ここで著者はプーチンと習近平の違いを次のよう述べている。
    「大国というのは、ある要求をする前に、それが成功するか否かを見極めるものだ。ロシアがそうであるように、いったん要求を表明すれば、そこから動きを止めることはない」「中国の場合は、尖閣について大騒ぎをする割には何も起こさない。中国はただ騒ぐだけなのだ。これはロシアと中国の大きな違いだ」
    「ロシアは戦略を除いてすべてダメで、中国は戦略以外はすべてうまい」と皮肉っている。

    別途、著者は韓国と日本の謝罪問題についても述べている。
    ここでは、本題から外れるので簡単に留める。
    日本は韓国に対して既に十分過ぎるほど謝罪したし、今後もそれは続くであろうが、無駄である。なぜなら、韓国が憎んでいるのは、日本人でなく、日本の統治に抵抗せずに従った自分達の祖父だから。韓国人は自分たちの祖父を恥じている。その怨みが日本人に向けられている。だから彼らは決して日本人を許せないのだ。

    また日米関係についても、以下のように述べている。
    「アメリカが戦略面で日本を守ることは、何ら問題はない。ただ日本に取って中国の脅威というのは、その性質が異なる。日本本土への侵攻というより、離島の占拠だからだ。率直に言って、アメリカは現状では日本の離島の防衛までは面倒を見きれない。ここから、日本が自国の安全保障を全てアメリカに依存することから生じるマイナス面が明らかになる。自国の小さな島すら自分で守れないことが、むしろ日米関係を悪化させる方向に向かわせる。これは日本政府が自分で担うべき問題なのだ」

    チャイナ4.0:著者からの中国への提案
    ここまで書くと書き過ぎるので、これは省略する。

    日本政府への提言
    結論として、中国は戦略の下手な、極めて不安定な国なのである。それに対して周辺国は、全ての国に当てはまる「戦略の論理」を見極め、それに冷静に対処していくことが、求められる。
    巨大で不安定で予測不可能な中国に対し、あえて積極的な計画を持って対抗しようとするのは、そもそも馬鹿げているし、成功するはずがない。
    真珠湾攻撃のようなアタックや、逆に平和的イニシアチブなども進めずに、日本はひたすら受動的な「封じ込め政策」に徹するべきなのだ。

    全編を通じて、現在の中国の分析に関して、日本のマスコミが避けているような視点からのものであり、現状分析~提案に至るまで「目から鱗」の新鮮な論述である。
    是非お勧めの一冊である。

  • 旧帝国海軍が先の大戦で真珠湾攻撃を成功させながら、戦争自体に敗れたのは言うまでもなく、戦術面で勝利しながら戦略面で負けていたからである。日本側は希望的観測で真珠湾で大打撃を与えれば、当面はアメリカは太平洋に進出できず、あわよくばアメリカ国民の感情を挫き、早期和平に持ち込めると読んだからに他ならない。歴史が示す通り、これは全く逆効果で、そもそも中国進出を狙っていたアメリカが日本側に最初の一手を打たせ、国民に復讐心による戦争参加を促す目的だった事が明らかになっている。これはアメリカが大局的には日本より遥かに先を読み、展開を予測できていたからに他ならない。アメリカの国力を知っていた山本五十六ですら、日本国民感情に押され前面に立たなければならなかった事、更には海軍の腕試し的な要素、そして一撃論の中でそれらが複雑に絡み合う状況及び潮流には逆らう事が出来なかった。
    一つの例ではあるが、戦術よりも戦略が重要なのは言うまでもなく、本書はそのような戦略論において世の中を席巻するエドワード・ルトワック氏の著書である。氏の提唱した「逆説的論理(パラドキシカル・ロジック)」は戦略理論の議論に革命を起こしたと言われ、様々な戦略理論の教材としても用いられているとの事である。また各国を訪問し国家的戦略のアドバイスをするなど、精力的に世界を駆け回っている。逆説的論理とは「大国は小国に勝てない」の考えの下、大国が小国を攻めれば、必ず小国に味方・支援する他の大国が現れ敵対するため、結果的には始めに攻めた大国の方が不利益を被るといった例が代表的だ。戦力や資源に豊富な国であればあるほど、勝てる見込みは線形(リニア)に増加するだろうが、実際の世の中は、それに対抗する他国との関係性により成り立っている事をよく表している。簡単な例で言うなら、攻め込めば攻め込むほど兵站が伸びて、いつか息切れすると言ったものもこれに含まれる。人的・兵器・食料全てにおいて限界点があるからだ。
    氏は本書において、近年の中国の戦略面の変化を例に述べており、それを「中国(チャイナ)1.0〜4.0」のフェーズに分けて論じている。中でも平和路線から拡大路線(強大な経済力を背景に力を外へ向け始めた)へ変化した2.0については、今でも諸外国から敵視され続ける中国戦略の大失敗と見ているようだ。実際には民主政治でトップが選ばれる西側諸国から見たときに、習近平氏が国家の上にある共産党からの指名により選ばれる体制であるから、何やら得体の知れない政治的な違いなども原因であるとは思うが。その様な中国も本書が記された2016年以降も引き続き経済は拡大し、習氏もかれこれ3選を果たして健在である。
    中国を始めとして各国が戦略を見誤るのは、他国を100%正確に理解する事が難しく、社会のすべての要素に対して政治で最大効果を発揮する事が不可能だからだ。税をとれば国民は不満を言うが、病気や怪我で社会的な弱者になった時には助けられる。自衛隊に反対しながら、万が一中国が尖閣を奪いに来た時には必要性を感じる。沖縄の基地や米軍に憤りながら、いざ無くなれば中国の格好の餌食になる。世の中はそれら様々なバランスで成り立つし、そこに登場する各国の文化や主義が絡み合うから、誰にもはっきりとした事がわからない。だからと言ってそれを考えずに過ごすことも出来ない。様々なケースを考慮しながら、確率的に高いものをベースにして方向性(戦略)を見出せなければ、国は簡単に衰退してしまう。だから政治家を称賛するつもりはないが、その苦労は解る。
    氏は本書最後に日本が採るべき戦略について述べる。隣に中国という大国と向き合い、尖閣だけでなく沖縄までをも奪い合う日が来るかもしれない。台湾については言うまでもない。更にその先にはプーチン率いるロシア、そして長年日本を支配しながらもかつての勢いが減速し、迫り来る中国やインドなどの超人口大国に追われるアメリカ。イギリスが撤退し団結力の試されるEUヨーロッパ連合。世界は今やネットも移動手段も遥かに高速になり繋がりを強めている。四海を海に守られている日本という幻想も最早無いに等しい。仮に尖閣諸島を中国が奪いに来たならアメリカは手助けはしないだろう。何故ならアメリカが動けば世界大戦になる事は明白だし、そもそもアメリカの国家戦略上、他国の領土紛争には(ウクライナを見ても解る通り)前面に出て戦う様な事はしない。であれば島嶼防衛は日本自らが解決しなければならない問題であり、流石に今の世の中、中国だって他国の領土を攻めたりしないだろう、というのは過去の日本が犯した戦略ミスと同じ事だ。日本人と中国人では言葉も文化も考え方も違う。先ずは我々一人一人が自分事として、各人の戦略を描かなければならない事を本書は教えてくれているのかもしれない。果たして自分の人生にさえ戦略などあったであろうか。反省に繋がる一冊である。

  • 中国共産党の戦略をわかりやすく解説。今後の進むべき道と結末も予想していて、なかなか興味深かった。
    ちょっと古い本だけど、ここ最近の中国の動向を見ていると、答え合わせも楽しめる。

  • 2019/03/15:読了
     めちゃくちゃ面白かった。
     しばらくこの人の本を読み続けたいと思えるほど、考え方が参考になった。

  • 中国という国は日本から見ると、あるいは日本人から見ると色々な評価がある国である
    お隣さんなのだから当然ではあるが

    自分はネガティブな目では見ていないというのが本音
    中国人として生まれてくれば良かったなんてことは絶対に思わないのだけど、中国という国は興味に値する国だと思う

    韓国という国もあり、両国は反日という点で共通点がある
    しかし、韓国、あるいは韓国人は「日本は歴史的に間違ったことをした」「日本は問題がある」といった結論ありきの語り方をする人が多いと思う
    中国人はどちらかというと、日本の立場や日本の考え方といったところを説明すれば、その意見には耳を傾けてくれる

    話にならない韓国人
    話になる中国人
    これが自分が多くの中国人や韓国人とつきあってきた中での両国の評価
    もちろん、全員が全員ではないが

    前置きが長くなったが、そういったことで中国には興味を持っているし、もっとわかりたいという思いがある

    そんな中で手にとったこの本

    中国、もちろん近代中国というか、中華人民共和国になってからの話だけれども、筆者としては中国の段階が3つあり、これからが4つ目の段階になるよ
    その4つ目の段階では戦略的にこういった事をした方が良いよという内容

    1つ目の段階、中国1.0
    鄧小平さんの時代の事を指していたと思う
    天安門の事件もあったが、中国も成長し始めた頃であり、周辺国もそこまで中国に警戒していない時代
    。。。と言う事だが、日本はその頃から一定程度の警戒があった気がする
    まぁ経済力で日本を超えてしまう可能性があるという点の警戒かな
    「そんな事は起きない」「中国経済は日本を超えない」そういった本が一部の日本人の希望通りの内容で、一定の人気があった気がする
    この本の筆者の評価としては、この頃の中国は周辺国とうまくやっていて、経済成長も期待できる非常に良い国だったというところ

    2つ目の段階、中国2.0
    この辺りで中国は戦略的に間違いを起こしたらしい
    ここは胡錦濤さんの辺りを指していたと思う
    中国の中で自信が生まれてきた事で周辺国への侵略的な行為が見えてきたと
    ここで興味深い内容が「大国は小国に勝てない」「大国は自分の判断で他国に対する軍事行動を起こせる国」というような内容
    非常に腹落ちした

    大国が小国を攻めようとすると、その大国を警戒する他国、特に他の大国が小国側につく事で力の均衡が図られると

    また、大国の定義として挙げられていたのがフランス
    フランスはすでに経済力ではアメリカやドイツ、、、日本から見ても下にはなる訳だが、近年、アフリカのマリへの軍事侵攻を起こした
    侵略した訳ではないが、イスラム武装勢力がいたのでその勢力を一掃するための軍事侵攻だった
    こういった事ができるのが大国だと

    なるほど、それは日本は絶対にできない
    中国もインドとかともめていたりするけど、大国というには少し微妙なのかなと思ったりもした

    まぁそういう事で、1.0のまま周辺国と揉めずに成長していけばアメリカを超す超大国になれたかもしれないのに、、、というのが中国2.0

    そして第3段階
    これは現在の習近平さん
    ここは自分としても2.0との違いがよく分からずだったのだが、筆者からすると微妙に違うらしい
    だが、結局周辺国と揉めているって事は変わらずなので、中国にとって良い方向じゃないよねという話らしい

    で、筆者が言いたいのが中国4.0
    やはり中国1.0に戻るべきだという話
    南シナ海で埋め立てしていたりして、中国の力が非常に強くなっている
    素人からすると、すでにアメリカも超えているのではないかという印象もあるのだが、全然そうではないと

    アメリカは批判意見もなくはないが、やはり色々な国と一定程度の信頼関係を築いている
    それによって各国の港を使える事でアメリカは世界のどこにでも軍艦を派遣可能であると
    しかし中国は違って各国の港を自由に使う事ができない
    確かに中国の軍艦が日本に入ったというようなニュースは聞いた事が無い

    また、ロシアと中国の違いについても興味深い
    ロシアは戦略以外すべてダメ
    中国は多くの事が上手く言っているが戦略だけがダメ

    なるほど
    そこまで戦略というものは大事なのだろう
    単純な中国たたきの本ではなく、色々と考えながら読めた

  • ここ30年くらいで中国は1.0から4.0に変化している。指導者の力が強いため、首席の考え方で方針が変わる。習近平に意見を言える人間はいないようだ。

  • 企業間や人間関係にも使えそう、なるほどと思ったことのいくつかを。

    「国の規模が大きいほど外国への理解度は低くなる」
    企業でも同じことが言えると。

    「大国は小国に勝てない」
    他国連携要素が生じてしまう。

    国家そのものの性質、国体を見抜き理解し、どう取り扱うかが重要。

    代表的なアメリカ人は「人類には文化を超えた普遍的な性質がある」と心の底から信じている。
    人種的、文化的なバックグラウンドを公の場で表面するのが憚れる国がアメリカ。違っているから相容れないことがある、とは微塵も考えない。
    人種差別主義者と思われたら、人として終わった扱いになる。

  • 稀代の戦略家と呼ばれる著者による中国論。
    以下、本書より。

    【日本政府への提言】
    (2016年3月20日発行)
    最後に現在の安倍首相や日本の対外政策担当者に向けて注意を喚起して、本書の結びとしたい。
    「慎重で忍耐強い対応」というのは、通常はほぼ全ての国に対して勧められるもの。
    だが、私がここで強調したいのは、中国のような規模が大きく、独裁的で不安定な国家に対しては、それが逆効果という事。

    中国は、15年のうちに3度も政策を変更している。
    さらに作戦レベルや現場レベルで、ソ連でさえ決して許さなかったような軍事冒険主義が実質的に容認されている。
    これに対抗するには、有事に自動的に発動される迅速な対応策が予め用意されていなければならない。
    中国が突然、尖閣に上陸した時、それに素早く対応できず、そこから対応策を検討し始めたり、米国に相談を持ちかけたりするようでは、大きな失敗に繋がるだろう。

    現在の中国のような国家に対処するには、所謂「標準作戦手順」のようなものが必要。
    これは予め合意・準備された行動計画の事。
    慎重で相談しながらの忍耐強い対応は、相手もそれができる政府でなければ逆効果。

    アルカイダ・マグレブのマリ占領に直面したフランスが、もし「慎重で忍耐強い対応」をしていたら手遅れになっていただろう。
    国連やNATOで対応策を練っていたら間に合わなかった筈。
    しかしフランスは、予め行動計画を準備していたからこそ、迅速に対応できた。

    既に述べたように、日本は米国を頼りにしつつも、同時に全面的には頼るべきではない。
    特に尖閣問題についてはそう言える。

    現在の日本は、米国と同盟を組みながら中国に対峙しているが、ここで決定的に重要なのは、日本側からは何も仕掛けるべきではないという事。
    つまり逆説的だが、日本は戦略を持つべきではないし、大きな計画を作るべきではないし、対応は全て「反応的」なものにすべき。
    これが本書の結論。
    巨大で不安定で予測不可能な中国に対し、敢えて積極的な計画をもって対抗しようとするのは、そもそも馬鹿げた事であり、成功する筈がない。
    何が起きるかは予測不可能だから。
    従って寧ろそれぞれ独立して多岐に渡る能力に支えられた「受動的な封じ込め政策」を行うべき。
    真珠湾攻撃のようなアタックや、逆に平和イニシアチブなども進めずに、日本はひたすら受動的な「封じ込め政策」に徹するべき。
    米国には、政府を批判しながら「イニシアチブを取れ!戦略がない!計画がない!」と「戦略」の推進を主張する愚かな人間がいる。
    これは全く余計な事。
    日本でこのような声が大きくならない事を祈るばかり。

  • 来日したことで、様々なメディアで意見が紹介されたルトワック。

    WEBの記事や雑誌(あとは動画)などにそこそこ露出はあるので、それらで「だいたい知ることができる」のではあるが、ちまちま拾い読みするのに疲れたので新書3冊購入して一気に読んでしまうことに。

    まずは『チャイナ4.0』から。

    そもそも「チャイナ」を「Nation State」として分析することが無理筋な気もしないでもないので、本書のように中国を「Empire of China」とだけ解釈して分析を進めていくルトワックの姿勢は最後までブレがないので読みやすい。

    ダイナミックな中国の変化についても冷静で、中国を表すキーワードとして「内向き」「戦略面の稚拙さ」「戦争に負ける文化」「戦略を欠いた領土拡大」「政治の密室化」などで表現。
    こうしてルトワックのキーワードを並べて眺めてみると、日本を含めた周辺国に対しての楽観論を唱えているようにも見えなくもないし「中国に対して過剰反応すべきではない」のような主張が展開するようにも一見みえる。が、実際は楽観論でも悲観論でもない「現実的な外交戦略」を展開しているだけである。

    本書の感想としては、中国の帝国主義的な行動と、その裏腹にある稚拙な戦略をメタに捉えた上で、「中国とその衛星国(朝鮮半島の2国)から身を守るために、どのような戦略をとるのが最善で、どのように振る舞うべきか」という「提言」を行い、プラグマティカルな態度で「日本国民に対して選択と決断を迫る」書であり、中国の動きを見定めるときには、それが短期的であれ長期的であれ、参考にするべき書だと感じた。

    https://twitter.com/prigt23/status/1059052628351434752

  • 独自の戦略論を持つ著者による、中国の対外戦略の推移とその問題点の指摘。及び、それに対して日本がどう対処すべきかの提案。
    まあ、インタビューを元にまとめた物だけあって、サクサク読める(読めた)
    中国に関しては「明日どうなるかわからない。何の担保も無い」以上、何らかの方針を立ててそれに基づいてこちら(日本)から働きかけるよりも、「封じ込め」と「リアクション」(中国が何をしでかしても対応できる様に各部署で準備しておいて、何かあったら「リアクション」)の方が適しているのでは?という案については、理解できる(中国相手にイニシアチブをとれるというのは傲慢すぎる)ただし、「国家のパラメータと変数」論については、事例として持ちだした物が恣意的すぎるというか、パラメータと変数を入れ替えていたようにも読めたので保留。
    いずれにせよ、アフリカの独裁的な小国同様に不安定な「大国」が我が国の近隣に存在し、しかも直接我が国の領土に現在進行形で手を出していることを「脅威」と捉えない方が無理がある。
    それより何より、「ローマ帝国の大戦略」「ビザンツ帝国の大戦略」を邦訳してよ!!

  • 中国1・0
    2000年頃の中国は改革開放を継承した江沢民が経済を優先し、実質的な資本主義経済へと舵を切った。反日教育のイメージが強いが、WTOに加盟し、国際法も順守する。中国は台湾を含めた周辺国に対し平和裡に台頭するという戦略を実行した。

    中国2・0
    リーマンショックにより中国は経済力で世界一になるのに後10年でできると思い込んだ。第一の錯誤は「金は力なり」つまり経済力が国力そのものだと思い込んだのだ。中国国内では今でもこういうところがあるので無理はないのかもしれないが経済力に国力が追いつくには50年以上かかるのかもしれない。例えば空母だけをとっても中国がアメリカに追いつくには20年以上かかる。
    第二の錯誤は「リニアな予測」China up,US downを信じ、ゴールドマンサックスのBRICsという投資のアイデアに世界中が踊らされたがこれを信じたウブな中国は「これからはわれわれが物事を決定する立場に移るべきだ」と考えた。その例が元は蒋介石の国民党が絵を描いた荒唐無稽な九段線だ。
    そして第三の錯誤が「二国間関係」で物事を決められると考えたことだ。領土問題では中国はいつも二国間での解決を主張する。しかし小国が中国と揉めれば周りの国は次は我が身と小国に味方する。
    胡錦濤は国内の「あまりに抑制的で中国の力を十分に発揮していない」という批判を受け対外的に強硬な姿勢を示すようになった。ルトワック曰く「ロシアは戦略を除いてすべてダメだが、中国は戦略以外はすべてうまい」日本に対しても巨大市場の中国を重視する企業が政府に圧力をかけ、腐敗した政治家はビジネスマンの言うことを聞くと言う幻想を抱いた。

    中国3・0
    2014年秋、反中同盟に気づいた中国は方針を変更した。それが「選択的攻撃」で抵抗のない相手は攻撃し、抵抗されれば止める。尖閣問題でも領海内への侵入は抑制されている。ロシアが国際社会の反対を無視してクリミア半島を実効支配したのに比べれば、中国が尖閣を自国領にするための実力行使はない。主張していれば国内では問題にならないからだ。アメリカの航行の自由作戦を中国は邪魔しない。航空識別圈を定めたが実際には守ろうとしない。

    権力を集中させる習近平は反腐敗運動で10万人の党幹部を捜査し、人民解放軍トップ二人を逮捕した。徐才厚についてはガンで死期が近い入院中に逮捕しており極めて強硬な姿勢だ。天津爆発事故では習近平暗殺説が流れたが、これは一般市民も習近平がリスクを背負っていることを知っているということだ。結局中国は米国との「新型大国関係」G2を目指したが果たせなかった。中国3・0は今も続いている。

    中国の第一の敵はアメリカ、アメリカが中国を敵視していると言うことではない。中国からすればアメリカは民主的にドナルド・トランプを大統領に選ぶ不思議の国だ。これは中国では起こりえない。薄熙来がいかに人気取りを実行しようとも大統領にはなれないのだが、アメリカはそれを許す国でそのこと自体が中国に影響を与える。
    第二の敵は習近平その人だ。共産党を腐敗から救おうとする習だが反腐敗運動は共産党のパワーの元であるカネの流れを止め、求心力を失わせる。ゴルバチョフ同様に共産党を改革しようとした結果が共産党の解体に繋がりかねない。毛沢東時代の求心力はイデオロギーだったがもうそこには戻れない。カネという求心力を失えばこの本を読む限りでは大国意識しか残らないのだろう。

    中国4・0
    戦略がうまくない中国にルトワックが勧めるのは2つ、九段線を引っ込めること、空母の建造を止めることだがこれは受け入れられないだろうとルトワックも中国国内では政治的に受け入れられないだろうと考えている。だが、荒唐無稽な九段線も寄港地を持てない無駄遣いに終わる空母も、小国を反中国で団結させアメリカに近づけるだけなのだ。パキスタンやスリランカに寄港地を持ったところで南シナ海からインド洋をすべて敵に回しては実際には使えない。

    では日本はどうすべきか、「封じ込め」と書いてるが要はリアクションだ。そのためには尖閣を守れるようにハードとソフト(法整備)を備え、外交的にも連携する。トランプの対中関税障壁のように中国がアクションを起こしたら、欧米やアジア各国が一致してグローバルな貿易取引禁止状態を作るように準備しておく。最大限の確実性と最小限の暴力を多元的に発揮できるように準備しておくべきだと言う。

    結局中国の問題は過去100年の恥辱を乗り越えるためには大国として特にアメリカに認めさせないといけないという感情と、一旦言ったことは取り下げられないという面子、そして自国を基準にする限り外国を理解できないということになるのか。難儀なことだ。

  • 大変参考になった。

    中国は朝貢外交のみ行っている。
    「中国は偉大な国」という国内宣伝のための外交日程。
    アメリカとの外交は失敗しているが、中国自身は失敗を自覚できていない。

    韓国は、被支配国になりたがっている。独立したくないのだ。最近は中国の支配を受けたがっている。

    小国は他の大国が助けるので、結果として大国に勝つ。

    一般中国人の独善的行為など、この本で説明がつく。

    日本は、侵略行為を受けたら即座に対処できるように、万全な準備をしておくこと。即座に対応できないようでは、離島の領有権確保は難しい。クリミア半島は、即座に対応できなかったから獲られたのだ。アメリカは、離島の面倒まで見きれない。

  • 東2法経図・6F指定 319.2A/L97c/Nakai

  • 大国は小国に勝てない、常識的な国から自身の力を過信した国へ変わり続ける中国に対し、日本がどう対応するか。極めて受動的に封じ込めるというのは論理的には分かるが、世間には納得してもらえないだろう。

  • 買ってからしばらく経っているが、やっと読破。本自体も厚くなく、読みやすかったのですぐに読んでしまった。著者は中国の専門家ではないが、中国をよくウォッチしている国際関係の戦略の研究者のようだ。

    よくある中国の専門家が書く、政治家同士の争いから読み解くといったモノではなく、彼らが取って来た戦略・取るべき戦略といった観点で書かれている。やや単純化しすぎてしまっている傾向があるが、ところどころに著者のWisdomを感じた。一方、山本五十六がアメリカとの戦争を止めようとしなかった等、自分が習ってきた歴史とは違う認識が出てくるところもある。

    中国の今のやり方が永続続く的ではないことは、素人目にみても明らかだが、明日・明後日に崩壊するかというとそれもありえない。必ずどこかで大きな摩擦が国際社会と起こるだろうと思われる。その点について周辺国はどう対応していくことが望ましいのか、難しいところだと思う。

    以下、興味深かったところの抜粋。

    P.33 人間社会でリニアな予測が実現したことはない。リニアな予測には二つの特徴がある。第一の特徴はその結末が予測しやすいということ。第二の特徴はそれが人間社会にこれまで決して存在したことがないということだ。

    P.69 習近平は尖閣は中国領だと言っておきながら、その実現のためにほとんど何もしないのだ。そしてその責任を問われて政権を終われることもない。中国国民は言葉についての責任の重さを、ロシア人ほど重視していないのだ。ここにロシアと中国の戦略文化の差がある。

    P.88 日本軍部は、政府、国民に彼らの軍事計画を売り込むために、自分達に都合の良いアメリカを発明しなくてはならなかった。その想像上のアメリカは、自分たちの軍事プロジェクトに沿った動きをして、自分たちを勝たせてくれる存在でなければならなかった。ところが現実のアメリカは、大統領が国民を動員するために、真珠湾攻撃という口実、大義名分を喉から手が出るほどほしがっていたのであり、暴力によって物事を解決できると信じる文化を持っていた。カウボーイが来て、問題となる人物を銃で撃ち殺してみんなハッピーという文化だ。

    P.93 中国の戦略的誤り A. カネと権力の混同という錯誤、B.リニアな予測の錯誤、C.二国間関係の錯誤

    P.99 中国の最大の弱点は、この国の歴史の長さ、規模の大きさ、そしてその複雑性から生じる、慢性的な内向きの性向にある。この性向は治療が不可能なほど根深いものだ。中国のリーダーは外を見ることができない。代わりに彼らは、自分たちに都合のよい外の世界を発明する。そしてその発明は、日々更新され、強化されていく。

    P.118 毛沢東の時代のエンジンはイデオロギーであった。鄧小平の時代はマネーであった。習近平は共産党体制を救うために、ゴルバチョフの失敗を繰り返さないことを目指しつつ、同じ道を歩んでいる。反腐敗運動によってマネーが取り除かれてしまったら、共産党員に何が残るのか。真面目な若者はむしろ党に入ることをやめ、民間企業や起業するほうこうに向かうのではないか。

    P.129 日本は韓国に対して十分すぎるほど謝罪したし、これからも謝罪しつづけるだろうが、それらは結局、無駄である。なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った自分たちの祖父たちだからだ。ドイツが侵攻して来た時、オランダはほとんど抵抗せずに従った。にも関わらず1960年代までドイツを激しく嫌っていた。ところが現クロアチアは、ナチスドイツと激しい戦闘が行われ、双方ともに多数の死者がでたが、戦後の民宿ではドイツ人を歓迎して居た。

    P.134 パラメータとは、国家そのものの性質だ。英国のパラメータは、軍事的に協力な国であるべきというものだ。ロシアの人口は1億4000万人でノルウェーの人口は500万人だが、ノルウェー人はロシアには屈しない。中国のパラメータは、共産主義による一党独裁国家というものだ。

  • ワシントンの大手シンクタンク・戦略国際問題研究所のエドワード・ルトワックによる作。中国の国際戦略が、フェーズを4つに分けることによって明快に解説されている。フェーズは以下の通り。

    毛沢東らによる恐怖政治(チャイナ0)

    江沢民による平和的な軍事・経済成長(チャイナ1.0)
    1970年代後半から進む。中国をロシアに対抗する存在としたい米国の思惑もあって、大国が台頭すると発動する「バランシング」が働くことなく極めて平和裏に成し遂げられた。

    胡錦濤の周辺による体外強硬路線(チャイナ2.0)
    2009年頃から進む。「2国間関係」についての錯誤(米国と2国間関係を構築しようとするも、大国同士の2国間関係はあり得ない。2国間には付随するさまざまな同盟や問題があるから)、線的(リニア)な予測の錯誤(経済成長が永遠に右肩上がりだと思い込んだ)といった誤りから、周辺国に圧力をかけるも、「逆説的論理(パラドキシカル・ロジック)」よって、逆に包囲網が形成される。つまり、大国は小国に勝てない。

    習近平による選択的攻撃(チャイナ3.0)
    ベトナムやインドへの軟化など、周辺国によって対外戦略を硬軟織り交ぜ、同時に「G2構想」を進めようとする方針。しかし、前述の理屈からこの構想は破綻。

    ルトワックは、チャイナ4.0においては、これまで広げた無根拠な領海の風呂敷(九段線)を撤回することを勧めるが、習近平は思いつくことすらないだろうと予想。国内の腐敗や民主化を望む声、軍の反発など問題山積と見る。日本は多元的な能力を備えて、4.0に臨まなければならない、というのがまとめ。

    フェーズごとに解説されているので、とても分かりやすかった。特に印象に残ったのは「逆説的論理(パラドキシカル・ロジック)」。ルトワックの研究はこちらの戦略が状況に及ぼす影響をも考慮に入れた戦略論らしい(訳者・奥山真司談)。

    中国はまだまだリスクを孕んだ大国だと感じた。良著!

  • 現在の中国の体制に批判的な著者が国際社会における中国の弱点を歴史を振り返りながらあぶり出す。中国崩壊論は希望論のように書いている人もいるが、演繹的に順を追って結論へ導く著者の論法は理路整然としていて素直に首肯できた。

  • ・日本の謝罪問題についても一言言っておきたい。日本は韓国に対してすでに十分すぎるほど謝罪したし、これからも謝罪し続けなければならないだろうが、それらは結局、無駄である。なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父だからだ。たとえば終戦直前まで、日本の軍人は朝鮮半島で夕食を楽しんで宿舎に帰ってくることができた。日本の軍部の高官が街を歩いていても、暴徒に襲われる心配はなく、護衛をつける必要もなかったからである。つまり、日本の統治は、当時、大した抵抗にあっていなかったのである。
    ヨーロッパにも似た例がある。オランダだ。ナチスドイツが侵攻してきた時、レジスタンスはあったが、オランダはほとんど抵抗せず従った。にもかかわらず、戦後の1960年代まで、ドイツのことを激しく嫌っていた。ドイツ人が休暇でオランダに行くことなどできなかった。オランダの大西洋沿岸の民宿は休暇に最適の場所なのだが、看板に「ドイツ人お断り」と書かれていたほど嫌独感情が強かったのである。
    ところがその反対に、ユーゴスラヴィアのダルマチア地方(現在のクロアチア)では、ナチスドイツとの激しい戦闘が行われ、双方に多数の死者が出たのだが、戦後の民宿には「ドイツ人は無料」という看板が出ていた。それほどドイツ人の観光客を歓迎していたのである。

    ・過去の歴史から分かるのは、国家の性質というものが二つの要素によって構成されている、ということだ。
    一つは物質的に計測可能な要素、つまり人口、経済規模、テクノロジー、軍事力、兵器などである。もう一つは、物質的に計測不可能な要素、つまりその国の精神や文化であり、ここでは「戦略文化(ストラテジックカルチャー)」と名付けておきたい。

    ・「シーパワー」とは、「海における軍事力」、つまり艦船の数や性能、その乗組員の能力や規律のことである。
    この「シーパワー」は、装備や訓練を拡充することで増強できる。要するに、国民が税金をどれだけ海軍に投入できるかによって決まってくる。逆に言えば、「シーパワー」は、どの国でも自国の努力や資金の配分によって獲得できるものだ。
    ところが「シーパワー」の上にはもう一つの上位概念がある。それが「海洋(マリタイム)パワー」だ。これは、「シーパワー」だけで決まるものではない。自国以上の国との関係性から生まれるものだ。
    代表的な海洋国家であるイギリスの圧倒的な影響力は、狭義の軍事力だけでなく、友好国との軍事的、外交的、経済的、文化的な関係などに基づくもので、これらが組み合わさって「海洋パワー」という総合力を形作っているのだ。

  • 勉強になりました

  • 急に突飛というか、極端な提案が出てきて、現実離れしていることがあるけれど、意見の一つ程度の気持ちで読み進めた。
    今まで見聞きしたニュースと照らし合わせていくと、割とびっくりするし、むしろ怖くて、ニュースが見られなくなる。安倍政権が何をしているのか、今日本がどういう状況に置かれているのか、なんとなくうっすら見えてきて、目を反らしたくなる。
    でもそんなことじゃ国を守るなんてできないんだろうなぁ。
    世界では、きれいごとでは生きていけない。
    きれいごとで生きているように見せかけて、実際それは実行していない、そういうことなのだ。

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著者プロフィール

ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家であり、歴史家、経済学者、国防アドバイザーとしての顔も持つ。国防省の官僚や軍のアドバイザー、そしてホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーを務めた経歴もあり。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。著書は約20ヵ国語に翻訳されている。邦訳には『クーデター入門』(徳間書店)、『ペンタゴン』(光文社)、『アメリカンドリームの終焉』(飛鳥新社)、『ターボ資本主義』(TBSブリタニカ)、『エドワード・ルトワックの戦略論』(毎日新聞社)、『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『中国4.0』(文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)がある。

「2018年 『ルトワックの”クーデター入門"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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